ポイント1	言語化しにくい採用要件理解のため、エージェントとの密なコミュニケーション
ポイント2	オープンポジションを立ち上げることで職種・条件を問わず新たな出会いの可能性を創出
ポイント3	現場を適切に巻き込むことで、ポテンシャルの高い人材採用を決断

言語化しにくい採用要件を理解してもらうために“密なコミュニケーション”を重視

当社はデザイナー・パタンナーなどの専門職を除くと、新卒社員が販売職からスタートし、さまざまな職種にキャリアチェンジしていく流れが土台としてあります。新卒からの社員の活躍は、会社やブランドに対するロイヤリティの高い組織になりやすい一方で、画一的になりやすいという側面もあります。

そのため中途採用においては、他の組織で研鑽してきた新しい感性を取り入れてより強い組織にしていきたい、というのが基本方針です。

コロナ禍では販売職を中心に、一時的に多くの求人を止めざるをえませんでしたが、代表より「会社の活動を見直し、世の新しいニーズを捉えるチャンス」という発信があったことから、完全に採用を止めることはせず、クリーデンスにも「良い方がいればご紹介して欲しい」とお願いしていました。

「欠員補充」や「増員」といった枠ありきの採用ではないため、スキルや経験などの基準が定まっておらず、選考では人柄やコミュニケーションなどの定性的な要素を重視する傾向にあります。そのためクリーデンスには、トゥモローランドの人事担当者になれるくらい当社のことを理解してもらいたい、とお伝えしています。

そこまで期待する上では、お互いに密な情報提供を重ねることが重要です。面接後には必ず詳細のフィードバックを行う。ご推薦の際には、書類では見えない魅力やご推薦理由をお伝えいただく。メールだけでなく会話の時間を作る。一時期は、担当営業の村野さんとほぼ毎日電話をしていましたね（笑）

そういうコミュニケーションを重ねることで、「クリーデンスからの紹介であればお会いしてみたい」というほど信頼していますし、お互いに理解し合える関係性を築けていると感じています。村野さんはもちろん、それ以前に担当くださっていた方々も同じスタンスで当社を理解してくださっていたので、長年にわたって信頼できるパートナーだと思っています。

オープンポジションの求人を出したことで生まれた、20代MD経験者とのご縁

ある打ち合わせで、村野さんがハイキャリア専任キャリアアドバイザーの大堀さんとともに、「職種を問わず積極的にご紹介したいので、オープンポジションを作りませんか？」というご提案をくださいました。
当社ではこれまで、オープンポジションの求人を出したことがなかったのですが、職種を問わずご提案いただけるのは当社のニーズに適っていると思い、新たに求人を立ち上げました。
すると2～3週間ほどで、20代・MD職のAさんをご提案いただけました。すぐに書類を拝見し、翌日には「お会いしてみたい」と返信しました。

MDというポジションは、企業によって役割や業務内容が大きく異なります。
実際に、Aさんの前職でのMD業務と当社のMD業務もやや異なるのですが、人事目線では仕事への姿勢や人柄などがトゥモローランドにマッチすると感じました。そこで、一次面接でMD、二次面接で現場責任者に対応してもらい、仕事に対する姿勢に加え、MDとしてのポテンシャルなどを見極めることで、前向きに決断することができました。
そして、Aさんにもトゥモローランドで働きたいという意思決定をいただくことができました。

Aさんは現在、色んなことを吸収している最中ですが、トゥモローランドの色に染まるだけでなく、これまでの経験から得たものを活かしてもらいたいですね。とても期待しています！

今の転職市場をふまえると、我々が『一方的に選考して採用する』という姿勢では難しいケースが増えています。まず選考においては、「何もかもがバッチリハマっているか」ではなく、多少異なるところがあったとしても、それをどう活かしていただけるか？という視点で現場や上層部とコミュニケーションを取り、面接の機会を創り出すことを意識しています。

また、応募いただいた方に「トゥモローランドで働きたい」と思っていただくためには、お互いにすり合わせして『合意する』という姿勢が大切です。面接はもちろんのこと、働く環境や条件などを含め、オファー後のコミュニケーションこそを重視しています。

当社から見たクリーデンスは、エージェントサービスとヘッドハンティングの中間のような存在です。ほかのエージェントでは、求人要件を明確にしないとマッチングしてもらえないところ、当社の採用意図をくみ取った上で、適切なコミュニケーションのもと、ご推薦をいただける。これは、お互いに理解のある企業同士でないとできないことだと思います。

今回、オープンポジションのご提案によって、ポテンシャルの高いAさんとのご縁が生まれたのは嬉しいことでした。今後もこのような採用を生み出していきたいですね。