採用をお考えの企業様へ

2019.01.10

セミナー「これからの人材マネジメント~従業員エンゲージメントを高めることで採用は変わる!~」レポート(第17回クリーデンス法人向けイベント)

「店舗スタッフが採用できない」「採用してもすぐやめてしまう」
サービス業の現場で頻繁に聞かれるこのような声。アパレル・ファッション業界も例外ではないでしょう。
そこでクリーデンスでは2018年10月18日、日ごろ企業さまよりお預かりしている“中途採用”ニーズの枠を超え、人事戦略そのものについて、専門家とともに考えるセミナーを開催いたしました。

当日はクリーデンスと同じパーソルグループの一員・株式会社パーソル総合研究所の日比谷勉氏にご登壇いただきました。
日比谷氏は前職である日本マクドナルドにてアルバイト・パートの採用責任者を務めており、さまざまな採用戦略を駆使して約100万人の採用に携わりました。
パーソル総合研究所へ入社後は、その経験を活かしてサービス業の現場(=フィールド)における人材の採用・育成・定着を支援する専門組織『フィールドHRラボ』を発足、現在はその責任者であるとともに、エバンジェリストを務めています。

クリーデンスでは2018年10月18日、日ごろ企業さまよりお預かりしている“中途採用”ニーズの枠を超え、人事戦略そのものについて、専門家とともに考えるセミナーを開催いたしました。

はじめに

パーソル総合研究所の試算によると、2030年には664万人の人手不足が生じるそうです。
したがってこれからのリクルートは、<社員を採用する>こと以上に<社員を辞めさせない>ことに取り組むべきであると、日比谷氏は言います。
当日は“シフト”をテーマに、これまでの戦略を少しだけ変えることで、大きな改善へつなげるための具体的な方法をお話しいただきました。

社員を採用すること

支店や店舗を持つ企業の多くは、現場での採用を営業部門に任せており、人事部門は新卒採用や本社採用、そして人材管理の機能を担っています。
ですが本社と現場の間での情報共有不足に陥りがちで、例えば専従者が採用人数や採用戦略を把握していない、責任の所在が明確になっていないなどの課題を抱えている企業も少なくありません。

そこでまずは、例えば下記のように、現場と人事の役割をはっきりさせましょう。これを理解したうえでサイクルを回すことで、各自の業務や責任の所在が明確になります。

  • ・人事部門:全体戦略の策定、採用ブランディング、インフラ構築、そのほかスケールメリットを活かせる施策
  • ・現場:ローカル戦略の策定、現場でのオペレーションとそこから生じた人事部門への報告・提案など

またHR Techを活用すれば、全国共通のロジックを用いて各店舗の適正人員が算出できます。
これによって"漠然とした人手不足感"に惑わされることのない採用活動も可能となります。

社員を辞めさせないこと

上述したとおり、これからのリクルートは<社員を辞めさせない>活動が重要です。
そこでフィールドHRラボでは、下記のような『フィールドHRサイクル』を提唱しています。

フィールドHRサイクル

いずれのフェーズでも重要なのは、従業員満足度を向上させることです。
と言っても、奇をてらった施策を行う必要はありません。例えば、

  • ・入社初日の手厚いサポート
  • ・スタッフが利用するバックヤードの整備
  • ・研修やコンテスト参加などスキルアップのためのアドバイス
  • ・キャリアアップのための評価制度の見直し
  • ・一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方の提案

など、すでに取り組んでいると思うことでも、これまで以上に徹底することで、社員の定着率は格段に向上します。

アンケートから

以下はセミナー終了後のアンケートからの抜粋です。

  • 「現場での採用を再点検できた」
  • 「入社初日の受け入れ準備がいかに重要か、改めて認識した」
  • 「社員定着のポイントは耳の痛い話だった。フィールドHRサイクルをすぐに活かしたい」
  • 「初期の成功体験からキャリアを積んでいくまでのストーリー作りが大切だと感じた」
  • 「人事という仕事そのものの可視化にもつながった」

特に明確で取り組みを始めやすい『フィールドHRサイクル』については、当日ご参加いただいた方からも多くのご感想を頂戴いたしました。


クリーデンスでは、今後もこのようなセミナーや講演会を企画してまいります。
テーマや登壇者についてのリクエスト、内容についてのご意見がございましたらお気軽にご連絡ください。
次回セミナーにつきましても、詳細が決まりしだい、メールや当ウェブサイト等にてご案内させていただきます。