「納期遵守・品質安定で信頼の取引を」繊維商社のサンマリノが技術部門を強化

繊維商社としてOEM・ODM生産・企画開発を行う株式会社サンマリノが組織強化を発表。技術部門の中に、商品の生産に関わる品質管理全般を行う物性専門担当の部署を新たに立ち上げた。

技術部門の中に元々あった技術管理や、今回新設した物性管理といった仕事は、パタンナーや生産管理担当者が業務の一環として行う場合が多く、専任のスタッフを立てている企業はさほど多くない。ではなぜサンマリノはこのような組織強化を行ったのか。

同社では、オンワード樫山、トゥモローランド、ユナイテッドアローズ、ワールド、マッシュスタイルラボ等、人気アパレル・セレクトショップとの取引実績を多数持ち、信頼も厚い。トレンドの移り変わりに対応し、迅速かつ確実に商品を市場に提供していくため「納期遵守」と「品質の安定」が何より大切であると考えたサンマリノは、お客さまであるアパレル企業・セレクトショップに安心して取引していただきたいという思いで今回の部署新設に踏み切った。

技術管理は、安定した品質で効率よく量産ができるよう各フェーズでチェックを行う仕事だ。その対応次第で商品の仕上がりが変わってくるため責任は重大だが、自身の仕事が形になっていく醍醐味を味わうことができるだろう。
物性管理は、ODM対応の増加に伴い、お客さまに代わって商品の良し悪しの判断を行う仕事。単に商品の品質管理を行うだけでなく、問題を未然に防ぐことが求められるため、マーケットの流れに合わせて日々新しい知識やスキルを磨いて研究をしている。

2013年2月には本社を築地に移転し、新しいオフィスで心機一転のサンマリノ。
同社のようなものづくりに対する真摯な姿勢が、ファッション業界を根底から支えているのだろう。