「TATRAS」「SOLIDO」を人気ブランドへと押し上げたTATRAS JAPANの思いとは

イタリア・ミラノに拠点を置くヨーロッパ発のクロージングレーベル「TATRAS（タトラス）」、そしてイタリア人ディレクターを迎え2010年よりスタートしたパンツブランド「SOLIDO（ソリード）」。高品質な素材とヨーロッパ仕込みの加工技術が高い評価を受け、今注目を集めているブランドである。

「知る人ぞ知る上質なブランド」から「人気ブランド」へとその価値を高めており、高感度セレクトショップでの取り扱いや雑誌の掲載も増え続けているTATRAS、SOLIDO。これらブランドの評価が高まっている背景には、ブランドの魅力もさることながら、日本で2ブランドを展開しているTATRAS JAPAN株式会社の存在が大きい。

海外ブランドのジャパン社といっても、TATRAS、SOLIDOのアイテムを単に卸販売するというものではなく、TATRAS JAPANが独自に企画・生産を行うというスタイル。ヨーロッパのマインドにオリジナルの解釈を加え、日本人にフィットする着心地の良いアイテムにこだわってものづくりを行っている。

「ブランドが持つ良さ」を活かしつつ、多くの日本人に着てもらえる服を作る、というものづくりは、自社ブランドの開発とはまた違った難しさがある。しかし同社の「人を幸せにするウェアを作りたい」という思いがそのものづくりを成功へと導いた。真摯に人や洋服と向き合う姿勢が、ブランド人気にもつながっているのだろう。

技術も必要だが、何より大事なのはよいものづくりをしていきたいという熱意。同社の思いが、TATRASとSOLIDOをより高みへと押し上げていく。