デザインTシャツストア グラニフ(株式会社グラフィス)

赤字に白で「Design Tshirts Store granigh」の文字。全国に70店舗以上を構えるTシャツ専門店である。
Tシャツ専門、というそのシンプルなコンセプトゆえに、「企業」としての姿を思い描くことは難しい。そこで企画部門で活躍するスタッフの枝村さんに伺い、同社のこだわりや仕事内容について語っていただいた。

企画担当の枝村さんは入社8年目とのことですが、入社のきっかけは何だったのですか？

僕は服飾系の専門学校に通っていたのですが、ストリート系が好きで、Tシャツも大好きでよく着ていたので魅力を感じ、新卒で入社しました。
入社当時はまだ社員も15名くらいで、最初は生産部門からスタートしました。Tシャツの転写やシルクスクリーンなどのプリント作業を数年ほど経験した後、希望して今の企画部門へ異動しました。

今は企画部門で具体的にどういった仕事をしているのですか？

定番Tシャツのグラフィックを企画するチームは別にあり、僕はちょっとイレギュラーなTシャツや、それ以外のアイテム、たとえばシャツやポロやパーカーなどの企画をしていて、素材や形、色などを考え、商社と調整します。
それにデザイン部隊が作ったグラフィックを当て込み、生産ラインから商品完成まで管理します。
グラフィックもたまに作ることがあり、会社の色んな業務を幅広くやっていますね。

企画はどの程度の頻度で行うのですか？

夏と冬の２回、大きな方針を決めた上で、月単位で行っています。
上司は最終決定の際は出てきますが、企画段階で何か具体的な指示があるわけではないので、自分の判断で考え、メンバーで話し合いながら動いています。

企画するときに大切にしていることはありますか？

Tシャツ以外の商品企画とはいえ軸は変わらず、Tシャツに合わせられるアイテムを一緒に出そうという考えが前提としてあります。それに加え、「ウチらしさ」を意識しています。
ウチらしさというのは・・・普段なかなか言葉にすることはないのですが、Tシャツがキャンバスのようになってアートを展開している、ということでしょうか。
無地の商品もなくはないですが、あくまで『Tシャツ×グラフィック』というこだわりを、他の商品でも継承しています。

スタッフの方や社内はどんな雰囲気ですか？

ガツガツした人はおらず、素直で柔らかいスタッフが多いです。自分はどちらかというと男っぽい性格なので、珍しいほうですね。
社内はジャズやクラシックが流れていて、アパレル業界の他社様に比べると静かだと思います。PCに向かってそれぞれがそれぞれの仕事をしていて、アパレルというよりデザイン会社みたいだね、とよく言われます。

こんな人と働きたい！みたいなイメージはありますか？

やはり素直で柔軟性のある人柄の方ですね。採用面接でも、趣味や出身地といった直接関係ないような話をしながら、その方のお人柄や会社との相性などを見ていると思います。
また、指示を受けて働く環境ではないので、待っているタイプの方は合わないかもしれません。自主性が大事で、社内外の色んなスタッフと積極的に絡んでいける人がいいですね。

スキル面ではいかがでしょうか？

グラフィックにもメンズ・レディースそれぞれ流行があるので、先読みをし、来期はどんなものが来るか予測を立てた上で企画できる方。例えば今年は前全面プリント、「デカプリント」って呼んでいるのですが、すごく売れたんですよ。そういったグラフィックの売れる感覚って企画をする上では必須のスキルですね。
また、弊社の企画業務は幅広いので、企画だけではなく、生産やグラフィックなど、さまざまな経験のある方はすっと業務になじみやすいと思います。
あとはやっぱり「グラフィックが好きな人」弊社の社員は全員グラフィックが大好きですし、好きでないとできない仕事だと思うので、これが一番大事です！