アパレル企業特集

2024.12.03

FREAK’S STORE(株式会社デイトナ・インターナショナル)

デイトナ・インターナショナルのビジョンを体現するFREAK’S STORE販売スタッフの価値観とあり方

1986年創業のデイトナ・インターナショナル。「豊かなライフスタイルを伝えたい!」という思いから、茨城県にFREAK'S STORE1号店をオープンしたのが始まりです。今回はFREAK'S STOREで販売の仕事に携わる菊池さんと熊倉さんにインタビュー。創業から続く”FREAK”な社風について伺いました!

もくじ

今回、この方にお話を伺いました!

ファッションアドバイザー

菊池 俊介さん

ファッションアドバイザー 菊池 俊介さん

大学時代からアパレルでアルバイトをしていたが、接客スキルを高めようと新卒でホテルに就職。その後外資系スポーツブランドに転職し、店舗運営などの経験を積む。2023年8月にデイトナ・インターナショナルに転職し、現在は店長に次ぐポジションであるカテゴリーリーダーとして活躍。

ファッションアドバイザー

熊倉 結奈さん

ファッションアドバイザー 熊倉 結奈さん

新卒でモバイル通信の会社に入社。2023年2月にデイトナ・インターナショナルに契約社員として転職。同年12月に社員登用試験に応募、その後スピード合格し、2024年3月から正社員に。入社2年目ながら、接客だけでなく、店舗運営や後輩育成などにも携わる。

FREAK'S STOREを起点として、
さまざまなライフスタイル事業を手掛けるデイトナ・インターナショナル

まずは、デイトナ・インターナショナルについて教えてください。

菊池:「LIFE TO BE FREAK 情熱とともに生きる豊かさを、世界に」というビジョンを掲げ、「ワクワク」や「ドキドキ」といった、自分たちが心揺さぶられるものを形にしていくことによって、お客さまの人生をより良くしたい、という企業です。

主幹事業はセレクトショップのFREAK'S STOREで、創業時に当時の代表が最初に立ち上げた、デイトナ・インターナショナルの根幹であり、原点です。日本の古着カルチャーの始まりとも言える、当社にとって大切な事業です。

”FREAK”とは、特定の何かに「狂っている」「熱狂的になる」という意味ですが、この”FREAK”を起点としてさまざまなライフスタイルを提案しています。
たとえばコワーキングスペースを作ったり、サスティナビリティを切り口に、環境問題への取り組みとして始めた電力事業「フリークス電気」でポップコーンを作ったり、映像事業を始めたり、再生可能エネルギー事業なんてものもあり、多岐にわたります。
我々社員たちも、「え、映像事業を始めるの?」と驚くことばかりですが(笑)、他のアパレル企業がやらないようなことを始めるほうがワクワクしますし、デイトナ・インターナショナルらしくていいなと思います。

ちなみに、二人が熱狂していることは何ですか?

熊倉:人と話すのが好きなので、自分が熱狂できることを仕事にできているな!と思います。
プライベートでは学生時代から続けているバドミントンや筋トレなど、体を動かすことが大好きですね。常に何かしら動いています(笑)

菊池:お客さまへの対応には正解がないので、試行錯誤の毎日です。そのときにはうまくいったと思っても後から「やっぱりこうすれば」「もっとうまく接客するには?」とまさに狂ったように考えています。
プライベートではディズニーフリークです!よく意外といわれます(笑)


ファッションアドバイザーが大切にしている「お客さまファースト」は、
会社のビジョンともつながっている

FREAK'S STOREの特徴を教えてください

菊池:全国に展開するセレクトショップとして、年代問わず幅広い層のお客さまにご来店いただいています。中でも多いのは20代を中心とした若年層のお客さまで、ファッション感度の高い方はもちろんのこと、おしゃれをしたいけれどなかなか一歩を踏み出せない、これからかっこよくなりたい、という方も多いのが、FREAK'S STOREの特徴のひとつだと思います。
おしゃれを一歩踏み出したい!という方々に、「こういうおしゃれはどうですか?」「このコーディネートはいいですよ」と、ご提案しながら一緒にファッションを楽しむ、そんなお店です。

お客さまへの提案をとても大切にされているのですね!

菊池:私たちは、お客さまが服を買ったら、家にあるお洋服とどのように組み合わせて、どこに出かけて、どんな生活を送るのだろう?というところまでを想像し、幸せでかっこいい生活を送ってほしいという強い気持ちで接客を行っています。

お客さまのニーズをきちんと把握し、マッチする商品を届け、お客さまのライフスタイルを豊かにする。そんな接客スタイルは、会社が掲げるビジョンともしっかり繋がっている感覚があります。その感覚がスタッフ全体に浸透していると思いますし、個人的にも働きがいを強く感じています。

熊倉:私はこれまで、4人の店長のもとで仕事をしてきましたが、どの店長も共通してお客さま目線を徹底し、一貫して同じメッセージを発していました。その軸がぶれないので、お客さまは安心してお買い物いただけたり、接客で喜んでもらえたりするのだと思います。私たちスタッフとしても、大事にすべきことが明確で働きやすいです。

あと、販売の仕事を選ぶ人はみんなそうかもしれませんが、FREAK'S STOREは特に接客の好きな人が多いですよね!

菊池:本当にそう!
お客さまとの雑談から深掘りするのが得意な人や、歩く商品辞典のような知識豊富な人など、色んなタイプのスタッフがいますが、全員に共通しているのが、自己満足ではなくお客さまファーストだということ。決まったマニュアルがあるわけではなく、それぞれが違ったアプローチでお客さまと接しています。
幅広いお客さまに対応するためには、スタッフも画一的ではなく、個性的であったほうが良いんです。

熊倉:私も人と話すのが大好きでこの仕事をしていますが、それと同じくらい人間観察が大好きで、お客さまの動きや会話から、何を求めていらっしゃるのかを見抜くのが得意です(笑)


営業戦略から好きなブランドやキャラクターとのコラボ企画まで、
店舗主導で実現できる裁量の大きさ

続いて、お二人がデイトナ・インターナショナルに入社するまでの経歴を教えてください。

菊池:学生の頃にアパレル企業でアルバイトをしていて楽しかったのですが、当時のバイト先は接客を重視しない方針だったので、接客技術を磨くため新卒でホテルに就職しました。ホテルでは、接客スキルを上げることはできたものの、接客がホテルの売り上げに直結しないビジネスなので、「自分の接客で売り上げに貢献したい」と思うようになりました。その後、外資系スポーツブランドに転職して販売職として数年働いたのち、キャリアアップを目指してクリーデンスに登録。デイトナ・インターナショナルを紹介してもらったのがきっかけで今にいたります。

熊倉:元々人と話すことが大好きで、それを活かせる仕事に就きたいと、新卒でモバイル通信の会社へ就職しました。1年ほど働いた後、デイトナ・インターナショナルへ転職するのですが、転職のきっかけは回線の契約に来たお客さまとの雑談でした。そのお客さまがとても素敵だったので、「おしゃれですね」とお話していたら、FREAK'S STOREの方で、「よかったら連絡して」と連絡先をいただき、それがきっかけで転職しました。

実は、私がファッションを好きになったきっかけはFREAK'S STOREだったんです。
中学生のときに初めてFREAK'S STOREに行って、店員さんがとても親身に服を選んでくださいました。予算が少ないにもかかわらず、私のために時間をかけて渾身の一着を持ってきてくれて、本当に感動しました。
入社したら、当時の店員さんと同じようなスタッフばかりで、中学生の頃から感じていたFREAK'S STOREへの想いにますます拍車がかかりました!

お二人のお仕事で、喜びややりがいを感じる瞬間について教えてください。

熊倉:お客さまが来店してお洋服を買ってくれることは当然ですが、中でも一番のやりがいは、私に会いに来てくれるお客さまがたくさんいらっしゃることです。お洋服のことだけでなく、「嫌なことがあったんです」や「彼氏と喧嘩しちゃって」など、悩みを伝えてくれるお客さまとお話しているときに、単なる販売員ではなく、それ以上の存在として自分自身を認めてもらえているように感じます。私の強みとして今後も伸ばしていきたいです。

また、後輩育成にもやりがいを感じています。目指すべきゴールに向けて方向を定めるときに、どう言えば伝わるか、その人に合わせて言葉や伝え方を選ぶことを工夫し、後輩が成長したり仕事がうまくいったりするとすごく嬉しいですね。

菊池:私は店舗運営ですね。営業戦略を立てて、スタッフと一緒に実行する。結果がダイレクトに数字に表れるので、良い意味でヒリヒリとしたスリルも味わいながら、営業戦略がうまくはまって売上が伸びると嬉しいです。何より、スタッフと一緒に「当たりましたね!」「この売り場にして正解でしたね!」と喜びを分かち合えることに一番のやりがいを感じます。

店舗運営における現場の裁量は大きいのでしょうか?

菊池:かなり大きいです。売上目標は本社から降りてきますが、達成のために何をどう実行するかは店舗に委ねられています。店舗によってお客さまの特性なども異なるので、それに合わせてアレンジしながら店舗で判断をしています。

熊倉:ほかにも、当社には「シビレ企画」と呼ばれる、スタッフがアイデアや企画を起案できる取り組みがあります。自分の好きなものを絡めて起案することもできるので、アイデアが採用されれば、自分が好きなアーティストやキャラクターとFREAK'S STOREの商品とのコラボが叶う可能性があるんです。

菊池:たとえば私が働いている横浜店では、海外のとあるアクセサリーブランドを好きな女性スタッフがいて、FREAK'S STOREとのコラボ商品を横浜店限定で販売しました。もちろんそれは横浜店の売上になります。
他店舗でも、古着とコラボしたり、地元の名産品とコラボしたりと、さまざまな企画が実現しています。


好きなことを追い続ける情熱とホスピタリティの高さが活かされる場所

FREAK'S STOREに入られる方の中には、アパレルや販売未経験の方もいると思いますが、どのような成長機会があるのでしょうか。

熊倉:入社すると、経験を問わず全員、入店前研修があります。最初の1.5日間は人事によるOff-JT。残りの1.5日間は、店長やカテゴリーリーダーと学ぶ研修で、主にOff-JTで学んだことをアウトプットする時間となっています。その後は店舗でのOJTで学んでいきます。

菊池:REAK'S STOREの販売スタッフって、コミュニケーション力がすごく高いんです。言うなれば「対ヒトお化け」がたくさんいます(笑)。
私が入社して最初に配属された店舗にいた契約社員のスタッフは、私よりもFREAK'S STORE歴は長いのですが、立場としては社員である私が彼に指示するという関係性で、うまくやっていけるかなと少し不安でした。そんな心配をよそに、私の知らないことをバンバン教えてくれるし、逆にダメなことは「それはダメっすよ」と気兼ねなく話してくれて、人の良さをとても感じました。

後から分かりましたが、FREAK'S STOREはそんなスタッフばかりなんです。横浜の店舗に異動した時も、社歴が長い人、セレクトショップで経験を多く積んでいる人、接客がとてもうまい人など、さまざまな人がいましたが、みんなが温かく迎え入れてくれて、やっぱり人の良さをとても感じ、キャリアや経験など関係なくさまざまなことを教えてくれました。

会社の制度だけでなく、安心して頑張れるような社風が成長を後押ししているのですね。

菊池:そう感じています。また、カテゴリーリーダーや店長など、ポジションがランクアップするタイミングでも研修があります。リーダーとしてどんな力が必要か、どのように後輩を育てていくかなど、その時々で必要なサポートをしてもらっています。

お二人の今後のキャリアについて、現在考えていることを教えてください。

菊池:店舗運営が好きなので、まずは店長になりたいですね。今はメンズカテゴリーのカテゴリーリーダーをしていますが、ここで得たものを店長として店舗全体に広げて、いい店舗運営をしていきたいなと思っています。

熊倉:現在カテゴリーリーダーに近い仕事をしているので、まずはカテゴリーリーダーになるのが目標です。私が配属された店舗に、私のイメージする「女性のリーダー像」といった感じの店長がいて、私もその人みたいになりたいです。
後輩を育てることも大好きなので、いずれ人材育成に関わりたいです。お客さまと喋るのがめちゃめちゃ面白い!と楽しめるスタッフを育てることに携わっていきたいです。

お二人の今後のキャリアについて、現在考えていることを教えてください。

菊池:人が好きな人や、人のために何か貢献したい、喜んでいただきたい、そんなホスピタリティ精神を持っている方はすごく合うと思いますし、私もそんな人と仕事をしたいと思います。単に服を販売するというマインドではなく、お客さまがどのようなライフスタイルになるのかまで考えられる人であれば、FREAK'S STOREの仕事をより楽しめると思います。

熊倉:情熱的に好きなことをやり続けていたり、自分の好きを追い続けたりしてきた人は、デイトナ・インターナショナルに向いていると思います。最初はアパレルの経験や知識はなくても問題ないですし、私もまったく知識の無い状態で入りました。それよりも、人を喜ばせたいという気持ちの方が大事だと思いますし、そういう気持ちを持っている人と働きたいなと思います。

FREAK’S STORE(株式会社デイトナ・インターナショナル)

FREAK’S STORE(株式会社デイトナ・インターナショナル)

事業内容 衣・食・住におけるライフスタイル事業全般
ファッション・小物雑貨・家具の企画・製造・販売、海外ブランドの企画・仕入・卸
事業所 東京都渋谷区神宮前3-25-15 3F
設立 1990年4月(創業1986年10月)
代表者 代表取締役 佐々木 聡
従業員数 690名(2024年11月時点)

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