アパレル企業特集
2024.10.30
31 Sons de mode、Noela(ヒロタ株式会社)
チャンスを活かして自身とブランドの成長を目指す
「31 Sons de mode」「Noela」ヒロタの小売部門とは
1947年に創業のアパレル企業、ヒロタ株式会社。事業のメインは卸売ですが、ものづくりのノウハウを活かすため、2009年に小売部門をスタートしました。今回は、31 Sons de modeの牧田さんと、Noelaの春木さんにインタビュー。それぞれのブランドや仕事内容についてお聞きしました!
もくじ
今回、この方にお話を伺いました!
小売部門 31 Sons de mode 主任
牧田 凌さん
2017年に大学を卒業後、新卒でヒロタ株式会社に入社。最初の配属から現在に至るまで、一貫して31 Sons de modeに携わる。最初の2年で販売の仕事に従事し、その後は営業、ECなどの業務に従事。現在はMDとして活躍中。
小売部門 Noela 係長
春木 瑛里加さん
2019年に大学卒業後、新卒でヒロタ株式会社に入社。最初の配属先から現在までNoelaに関わっている。これまで販売、プレス、ECの仕事に従事し、現在はEC担当として公式オンラインストアの運営に携わる。
卸売の強固な事業基盤をベースに、ブランド事業を展開
まずは、お二人が所属する各ブランドについて教えてください
牧田:31 Sons de mode(トランティアンソンドゥモード)は、new feminity(ニューフェミニティ)をコンセプトとし、今の気分とトレンドを取り入れた、フレンチカジュアルスタイルを表現するブランドです。ブランド名の31は<1カ月31日>を表し、”Sons”はフランス語でリズムやメロディ、modeはファッションを意味します。毎日のファッションをいろいろなコーディネートで楽しめる、という思いが込められています。
もともと、スタイリストの風間ゆみえさんをディレクターに起用して始まったブランドということもあり、コーディネートに重きをおいたブランドで、20代、30代の働く女性の方にご支持をいただいています。これまではオフィスで着用するようなアイテムが多かったのですが、近年はそれだけでなく、さまざまな場面で身に着けていただけるようなアイテムも積極的に展開にしています。
春木:Noela(ノエラ)は、フェミニン系のブランドで、メインのお客さまは20代半ばから30代前半の女性です。Noelaとは女の子の名前で、Noelaちゃんがシーズンごとに世界のいろいろな場所を旅して、そこで得た感性を商品として表現していく、というコンセプトです。
ブランドが立ち上がってもうすぐ15年で、「このアイテムはNoelaっぽいよね」とブランドイメージが確立されてきた一方で、最近はこれまでのNoelaっぽさとは少し異なるアイテムも展開しています。
人事担当者にASK! ヒロタ株式会社ってどんな会社?
ヒロタ株式会社は、岐阜県の呉服屋として創業しました。70年以上事業を続ける中で、婦人服・紳士服・子供服と多様な商品を展開し、2009年からは自社ブランド「31Sons de mode」をローンチし、小売事業に参入。総合アパレル企業として各事業を展開しています。
本社は岐阜県ですが、小売部門は東京・広尾支店にあります。売上の比率は、卸売が事業全体の7〜8割、小売が残りの2〜3割。卸売の強固な事業基盤をベースに、小売部門ではECおよび40近いリアル店舗で、複数ブランドを展開しています。
自ら手を挙げてさまざまな経験を積んできたことが今の仕事に活かされている
お二人の入社経緯や、これまで携わってきたお仕事について教えてください。
牧田:昔から服が好きだったので、就職活動のときも好きなことを仕事にしたくて、服に携わる仕事を探していました。大学生のときにアパレル販売のアルバイトをしていたのですが、社会人としては、販売以外の業務にも広く携わりたいと考えて、選考を通じて入社後のチャンスが多い印象を受けたヒロタに入社を決めました。入社後、2年目までは店舗で販売をしており、店長も経験しました。3年目からは異動して営業で1年、ECで1年を過ごしたあと、3年前からはMDとして働いています。
春木:私も新卒でヒロタに入社しました。実は就職活動の時点では、中学校から演劇をやっていたこともあって、エンタメ業界を中心に就職活動を進めていました。そんな中、業界の幅を広げようと、アパレル業界で唯一エントリーしたのがヒロタでした。当時からNoelaの服を姉からもらって着たり、自分で31 Sons de modeの服を購入して着たりと、好きなブランドだったことがきっかけでした。
入社後まずは2店舗で販売を経験し、その後、1年目の2月に本社へ異動、EC担当兼プレス補佐となりました。その半年後にはEC業務専任になり、外部モールの担当を経て、現在は公式オンラインストアの運営を行っています。
お二人とも、複数の職種をご経験されているのですね。
牧田:はい。複数の職種を経験したことが、今のMD業務に役立っています。たとえば販売経験は、お客さまの気持ちやホンネを知る上で貴重な経験でしたし、ECの仕事を経験したことで、商品計画やスケジュールを具体的にイメージした上で企画を考えることができています。
異動自体は珍しいことではありませんが、社内でも、ここまでいろいろな職種を経験している社員は多くないかもしれません。自分自身が色んな業務を経験してスキルを高めたいと思っていたので、評価のときに希望を伝えたり、逆に「この仕事をやってもらえないか」と打診されたものを受けたりしてきた結果、幅広い業務に携わらせてもらいました。
自分の意思を伝えやすいこと、またそれに耳を傾けてもらい、チャレンジの場を与えてくれることは、良い環境だなと感じています。
春木:私はもともとプレスの仕事がしたくて、希望を伝えていたことやタイミングが重なり、早い段階でプレスの仕事に携わらせてもらいました。経験を積んで視野が広がるにつれて、次第にECの企画やビジュアルづくり、売上を作るための戦略などにも興味がわいてきました。より業務の幅が広がり、今後のキャリアの選択肢を増やすことにもつながりそうだなと考えて、上司に相談した上で、ECメインで担当することになりました。
EC担当として3年ほど経ちますが、ECはとても奥が深い仕事で、また変化が激しいので取り組みたいことがどんどん生まれています。
手掛けた仕事を通じて売上に繋がり、お客さまに喜んでもらえるのがやりがい
お二人とも入社後はずっと同一ブランドを担当していますが、31 Sons de modeとNoela間で交流はありますか?
春木:はい、あります。たとえばECでは、他のブランドのECも含めて、毎月ミーティングを行っていて、売上の状況や、プロモーションのやり方などについて情報交換を行っています。Noelaと31 Sons de modeの2ブランドは席がすぐ近くにあるので、普段から雑談などもよくしています。
牧田:MDに関しても、メーカーや商社の情報交換をしたり、紹介してもらったりすることはあります。他にも、ヒロタが開催する展示会は31 Sons de modeとNoelaの合同で開催しているので、イベントが成功するよう、一緒に作り上げています。
仕事でやりがいや喜びを感じるのはどのようなときでしょうか?
牧田:MDとして自分が携わった商品を購入していただき、お客さまに喜んでもらえたときです。手掛けた商品が新作としてECサイトで販売されると、ドキドキしながら売上推移を確認しています。そこで順調に売れていることが分かると、ほっと安心するとともにとても嬉しいです。
春木:たくさんありますが、たとえばECサイト内の特集ページを、企画からページのデザインまで、ゼロから作り上げることです。Webでどういうモデルさんに頼んでどんな特集ページを作るかを企画して、撮影のモデル選定やスケジュールを進行して、どのスタジオでどのように撮影するかも考えるので、当社のEC業務は本当に多岐に渡りますし、細かい部分にまで携わることができます。そうやって作ったページに反響があり、売上に繋がるとすごく嬉しいです。
おふたりの今後の目標について教えてください。
牧田:チーフMDになって、部下を持ちながらより大きな仕事を回せるようになりたいです。まず商品企画においてはお客さまのことをより深く理解して、素材やシルエット・カラーなどのデザインにしっかり落とし込み、お客さまに喜んでいただける商品を生み出すこと。また業務面においては、仕入れや発注量、発注タイミングの精度を高めること、そして何が起こってもスピーディーかつ正確に軌道修正できることが必要だと思っています。
春木:自社オンラインストアの運営を任されるようになって日が浅いので、まずは目の前のことをしっかりこなしていきながら、EC部分の売上拡大を目指していきたいと思っています。一方で、ECは日々変化が激しいので、業務をしながら勉強も続けたいと思っています。
ブランドの成長と自分自身の成長をどちらも楽しめる
一緒に働く仲間として、どんな人に来てほしいと思いますか?
牧田:チームプレーを大切にできる方、周りや全体を見ることができる方が向いていると思います。自分だけが、というスタンスだとやはり業務がうまく回らないので、周りとコミュニケーションをしっかり取れる方は活躍していますね。
春木:NoelaやNoelaのようなテイストが好きな人に来てもらえたらうれしいです。Noelaのターゲットは20〜30代で、社内にも同世代のメンバーが多いですし、メンバーのアイディアや提案に耳を傾けてくれる職場です。私自身、自分の意見や考えが、さまざまなところに反映されていることを実感しています。
何でもチャレンジさせてもらえる会社だからこそ、発想力と行動力がある人はとても合うと思います。
この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いいたします!
牧田:チャレンジしたいことがあれば、声をあげることでチャンスを生み出せる環境だと思います。中途入社の場合はこれまで経験してきたポジションで入社されると思いますが、同じポジションの中でも担当業務や役割の幅を広げていったり、場合によってはポジションの枠を超えた色んなチャレンジができたりもします。
洋服やファッションが大好きな人たちと話し合いながらより良いブランドにしていきたい、と試行錯誤していく楽しさがあります。さらにスキルを高め、幅を広げていきたいという方とぜひ一緒に働きたいです。
春木:今、Noelaも、31 Sons de modeも、これまでのブランドのファンのみなさんを大切にしつつ、さらに多くのお客さまに愛されるブランドになるよう、見直しを行っている段階で、ブランドとしてのリスタートの時期とも言えます。ブランドのそうしたタイミングに関われるのは貴重な機会ですし、ヒロタではないところで経験を積んできた方の声も取り入れながら、ブランドの新しい一面を生み出せるといいなと思っています。
ブランドの成長と自分自身の成長、両方を楽しめる方に来てもらえたらうれしいです!
31 Sons de mode、Noela(ヒロタ株式会社)
事業内容 | 総合アパレルメーカー/婦人服・子供服・リラクシングウェア・ラウンジウェア・メンズウェアの企画、生産、卸および直営ショップの展開 ●自社ブランド「31 Sons de mode」「Noela」 |
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事業所 | 本社:岐阜県岐阜市玉姓町3丁目28番地 東京支店:東京都中央区日本橋兜町13-2 兜町偕成ビル本館6階 広尾支店:東京都港区南麻布5丁目2-32 興和広尾ビル7F |
設立 | 1952年11月13日 |
代表者 | 代表取締役社長 廣田 孝昭 |
従業員数 | 457名(2024年6月時点) |
資本金等 | 2億7,000万円 |