アパレル企業特集
2016.04.11
BRITISH MADE(渡辺産業株式会社)
英国初の「いいもの」に潜むストーリー
表参道・骨董通りを一筋入った閑静なエリアにオフィスを構える渡辺産業は、厳選した英国ブランドを日本に広めることをビジョンに掲げ、卸と直営店展開を行う企業です。最近では大注目のショッピングビル、ニュウマン新宿にも新店をオープン、またECサイトでも右肩上がりに売上を伸ばし、堅調に成長を重ねています。
今回は、そんな同社で扱うブランドを広く全国に届ける、ECサイト運営チームの主任 林さんに、「もの」に対するこだわりや仕事内容などについてお話を伺いました。
今回、この方にお話を伺いました!
渡辺産業株式会社 マーケティング部 WEB 主任
林 宏明さん
コンサルティング企業のWeb部門にて、取引先のWeb制作を2年間経験。
その後、2011年5月に渡辺産業へECサイト運営担当者として転職。ECサイト運営経験を積んだ後、現在はWEBチームの主任(ECサイト店長)として、自社ECサイト・楽天・ZOZOTOWNの3店舗の運営に加え、実店舗と連携し、リテール全般に関わる幅広いプロジェクトに携わっている。
英国の商品やものづくりを通じて「いいものを長く大切に使う」スタイルを
日本のみなさんに楽しんで欲しい
渡辺産業では、企業としてのビジョンや理念、こうありたいという姿をとても大切にしていると感じています。改めて、その思いについてお聞かせいただけますか?
さまざまな言葉で表現されていますが、軸にあるのは、「いいものを長く大切に使う」というスタンスです。
長く使えるいいものを英国から買い付け、それを日本のマーケットに展開し、広めていくことが当社の使命です。
「いいもの」は素材にこだわり、手間暇も掛かっており、決して安価なものではありません。
また、特に日本においては誰もが知っている有名ブランドばかりでもありません。
そんな中、ファッションマーケットの中で私たち扱うさまざまな「いいもの」を提案していくためには、“想い”が必要だと私たちは考えています。
“想い”とは具体的にはどのようなものでしょうか?
商品の魅力を伝えるためには、「もの」そのものだけでなく、なぜこの品質なのか、なぜそこにこだわるのか、背後に潜むストーリーを深く知り、私たち自身がそこに感動しなければなりません。そして、その良さや価値がどうすればお客さまに伝えられるだろうということを真剣に考えて、形にしていく。シンプルですが、心から思っていることを表現するのが一番伝わるんです。
だからビジョンへの共感が重要なのですね。
はい、その通りです。そこは当社における仕事の根底なので、無理に当社のビジョンに合わせにいくのではなく、もともと近い気持ちを持っている方、または興味を持ってくださる方が合うと思います。
林さん自身はどういったところに共感していますか?
「いいものを長く大切に使う」というライフスタイルそのものに共感しているというのがひとつです。
また、私は制作の仕事をしていたので、ものづくりがしっかりしているかどうか、そのこだわりやプロセスを紐解くのが好きで、たとえばメーカーが持つ歴史や想い、生産者の顔が見えること、どれだけ手間暇をかけているか、そういったことにぐっときたとき、その商品が好きになるんです。
誰しも、自分が“ぐっときた”ものを周りにもオススメしたいという気持ちはあると思いますが、私たちの仕事は、それを突き詰めてビジネスにしていくことで、そこがこの仕事のおもしろさですね。
企業として、なぜ「英国」にこだわるのでしょうか?
私たちが考える「いいもの」は、使い勝手や着心地がよくて、長く使えるだけの品質が備わっています。
ものづくりがさかんな国はさまざまありますが、そこの価値観を一番大事にしているのが英国だからです。
また、英国の人々は日常的にDIYやリペアなど「直して長く使う」という文化が根付いているのですが、このライフスタイルは日本の文化にもマッチすると考えていて、そこも英国にこだわる理由のひとつです。
当社も創業当時はヨーロッパのさまざまな国のアイテムを扱っていたのですが、現地に足を運び、色んな取引を重ねる中でそういったことが分かってきて、この数年で「英国の商品を通じていいものを長く大切に使う」というスタイルを確立させました。
基本的なECサイト運用からキャンペーン企画、商品開発まで、
自分たちで考えて進めていく
では、林さんの担当するECサイト運営についてお伺いします。まず、チーム構成について教えてください。
マーケティング部、Webチームには私以外に3名のスタッフがいて、受発注やお客さま対応などオペレーション業務、写真撮影や撮影代行の管理、制作、と、それぞれの特性を活かしてある程度役割分担を行っています。
どんな仕事を行っているのでしょうか?
大きくはECサイト運営、集客、キャンペーンや企画、商品開発、予算管理の5本柱です。
ECサイト運営について全体像をお話すると、まず年に2回、営業が実施する展示会で、ECサイトで売るための商品を買い付けます。その後、半年から1年ほど掛けて商品が届き、撮影と写真加工、説明文の作成、商品掲載、売れたら発送を倉庫に手配、その他必要に応じてお客さま対応、といった業務を行っています。撮影と倉庫業務、システム管理以外はほぼ内製で進めています。
せっかくECサイトを運営していてもその存在を知っていただかないと売れないので、集客も重要な業務で、主にWeb広告を実施しています。
見に来てくださったお客さまに対し、効果的に商品をアピールするため、キャンペーンやコンテンツの企画も考えます。
父の日フェアなど季節に応じたもの、店舗と連動したキャンペーンなど、他部署とも連携しながら進めます。
コンテンツ企画だけでなく商品開発自体を行うこともあります。
ECサイト限定の別注カラーや限定アイテムを発案し、当社の商品企画担当を通じて英国企業に提案しています。
商品開発まで!それはおもしろそうです。林さんやチームにとって思い入れのある企画や商品開発をぜひ教えてください。
僕の担当ではないのですが、2014年にコラボ企画を行いました。
年末商戦に向けて何かを仕掛けようとチームでアイデアを出し合っていた中で、「森岡書店」という有名な古書店とのコラボ案が生まれました。店主の森岡さんは「もの」との出会いとそこで生まれるコミュニケーションを大切にしている方、きっと共感し合っていいコラボ商品が生まれるに違いない。と、当社から話を持ちかけ、革製品を扱う英国ブランド「グレンロイヤル」のコラボ企画が実現したのです。
もともとのファンの方だけでなく、新しいお客さまにも商品を知っていただくきっかけとなりました。
林さんご自身、今はもう手を動かす業務は行っていないのですか?
そうですね、制作自体はメイン業務ではなくなり、ECサイトの売上目標に対し、それをどう達成していくか、チームをマネジメントする役割を担っています。
また、実店舗の新店オープンが立て続いていることで、リテールを統括している社員が多忙になっているため、一部の業務、たとえばPOSシステムや会員制度の導入など、小売全体として売上を伸ばすための施策を引き継いで進めたりもしています。
元々の制作という仕事から大きな変化があったと思いますが、今の仕事のやりがいは何でしょうか?
当社は小規模の企業なので、特に決まったやり方やフォーマット、マニュアルがあるわけではありません。特にWebは新しいツールや技術などがどんどん出てくるので、どんなやり方でさらに良くしていけるか、効率化できるか、といったことを試行錯誤しながら自分たちで考えて実現できることが一番のやりがいです。
またチームというよりは私個人に関してですが、Webだけでなく店舗全体で成長させるには?という目線でも考えられるところにいて、貴重な経験ができています。制作出身だから、とかは関係なく、色んなことに挑戦してみたいですね。
当社の想いに共感し、どんどん新しいことを取り入れて
チームみんなでゴールを目指す
そんな渡辺産業さんでは現在、ECサイト運営チームの新たなメンバーを募集していますが、どんな方に来ていただきたいですか?
冒頭でもお話しましたが、企業ビジョンに「共感」できる、扱っている商材に愛着が持てる方と一緒に働きたいです。
また、完璧に整備された組織ではないので、自分たちで新しいツールややり方を見つけて導入し、より良くしていくために動けるポジティブな方が良いですね。
スキル面で言えば、ブログシステムのようなものを使って、自分の考えたものを自由にレイアウトしてページを作ることができれば問題ありません。
ECサイトの経験はあるほうがのぞましいですが、単にWebを管理しているのみというよりは、予算に対してどうアプローチして達成させるかというビジネス感覚を持った方、たとえば実店舗で店長をしながらECサイトにも少し携わっていた、というような方に来ていただけるとありがたいです。
最後に、この記事を読んで興味が沸いたという方に向けてメッセージをお願いします。
私たちは、ECサイトを通じて英国の「長く使えるいいもの」を一人でも多くの方にお伝えすることをミッションとしています。根底にあるその思いに共感いただける方、その思いをどう成果に繋げるかというビジネスとしての考えを持てる方、そんな方との出会いを楽しみにしています。皆さまのご応募をお待ちしています。
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BRITISH MADE(渡辺産業株式会社)
事業内容 | 輸入総代理店業・リテール事業 |
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事業所 | 本社:東京都港区南青山5-14-1 |
代表者 | 代表取締役 渡辺 鮮彦 |
設立 | 1962年 |
従業員数 | 69名(2016年4月1日時点) |
資本金 | 2,000万円 |