アパレル企業特集
2017.11.02
トレファクスタイル(株式会社トレジャー・ファクトリー)
22期連続増収の大注目企業、トレジャー・ファクトリー
リユースファッションのおもしろさ、その現場に迫る!
リユースビジネスとして1995年の創業以来増収を続け、2014年12月からは東証一部上場企業としてますますの成長で注目を集める株式会社トレジャー・ファクトリー。中でも古着専門で店舗展開する「トレファクスタイル」は郊外、都心ともに新規出店が相次ぎ、急成長を遂げている事業です。今回はそんな「トレファクスタイル」町田店で店長として働く増村政輝さんに、普段の仕事内容、リユースならではのおもしろさ等についてお話を伺いました。
接客だけでなく、バイイングなどさまざまな経験を積みながら
正社員としてキャリアを積んでいける。
増村さんは前職も同業とのことですが、トレジャー・ファクトリーに転職した背景は何だったのでしょうか?
前職でリユースの販売を1年半、プレスを2年ほど経験し、これからのキャリアをどうしていこうと考えたときに、大前提として正社員で働きたいと思ったのが転職のきっかけでした。転職活動の中でトレジャー・ファクトリーと出会い、正社員採用だったことに加え、これまでの経験が活かせること、また現場でバイイング業務ができることに魅力を感じて応募しました。
トレジャー・ファクトリーに入社してからはどのような経験を積まれたのですか?
古着専門のショップ「トレファクスタイル」一筋で、旗艦店でもある立川店をはじめ、複数店舗のオープニングスタッフとして携わりました。入社後1年半ほどで店長になり、2016年10月からは現在の町田店で店長をしています。トレファクスタイルは積極的に出店計画をすすめているので、さまざまな店舗のオープニングを経験することができ、これは僕の成長にも繋がる貴重な機会となりました。
同じ「ファッション」とはいえ、やはり新品商品を販売する正規店とリユースでは仕事内容も違うと思います。トレファクスタイルでの具体的な仕事内容を教えていただけますか?
接客やレジに加え、在庫の品出し、お買い取りした商品にタグ付け、商品の状態チェック、店内整理、ディスプレイの変更など、これは基本業務としてスタッフ全員が行っています。副店長になるとマネジメント業務が加わり、またバイイング、つまりお買い取りもメイン業務の一つとして行うことになります。
店長は、売値変更や廃棄品のピックアップ、スタッフのシフト管理、コスト管理、部下への指導、お店で扱うジャンルの選定など、お店づくりに関わるすべての業務に責任を持って判断をします。店長の上にはエリアマネージャーがいて、同じエリアの店長も含め相談しながら店舗運営を行っていますが、ある程度は店長に裁量があり、任されています。
また月1回の店長会で店長同士のディスカッションの中で情報共有をしたり、近隣店舗の場合はお店の特徴を活かしてお客さまにお買い周りをしていただくためのアイデアを出し合ったりしています。
バイイングは副店長以上の仕事、という位置づけなのでしょうか?
バイイングは、店舗の売上・利益に直結する、リユース業の命ともいえる仕事です。まずは基本的な業務をしっかりマスターし、誰が見ても模範となるスタッフになることを目指した上ではありますが、素質とやる気のあるスタッフにはどんどんバイイング経験を積んでもらっています。
バイイングはリユース業の命、とのことで非常に重要なお仕事ですが、試験や研修などといったものがあるのですか?
当社では試験や研修はなく、店長・副店長が指導します。
リユースアイテムの価値は、状態やサイズ、色、トレンド性、希少性、販売エリアなど、さまざまな要素から成り立つので、とにかくたくさん経験を積むこと、また日々ファッショントレンドをキャッチすることが重要です。
僕自身もまだまだ一人前とは思っておらず、自身が買い取って付けた値段で売れたときは嬉しいですし、逆に反省することもあり、日々研究を重ねています。その正解のないところがリユースの醍醐味であり、おもしろさですね。
決まったジャンルがないから自由にファッションを楽しめる!知識も増える!
それがリユースならではのおもしろさ。
続いて、お店の1日の流れを教えてください。
町田店は10時オープンなので15分前朝礼と掃除を行い、1日がスタートします。
オープン中はお買い取りやレジ、接客などお客さま対応をはじめ、ストック商品の入れ替えなどを、加えて店長は商品の値段の見直しを行います。早番の場合は18時半が定時で、クローズまでの場合は20時にお店を閉めたあと、その日に買い取ったアイテムにタグを付けて商品化し、お店を最終チェックして遅くとも早ければ20時半、遅くとも21時ごろには帰宅します。残業は基本的に少なく、会社としても残業削減の方針を掲げているので働きやすいです。
メリハリがあっていいですね。お店の雰囲気はいかがですか?
お互いに声を掛け合いながらチームワーク良く仕事をしています。
お店は一人で作ることはできません。スタッフ全員のコミュニケーションがまとまって初めて売上に繋がるものなので、たくさん会話をして、楽しく働けるお店づくりを心掛けています。もちろん仕事なので厳しい指導をすることもありますが、引きずったりせず、メリハリを付けて働ける環境です。
増村さんが普段仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
お客さまに喜んでいただくために日々の仕事を考えて、工夫して、行動することを大切にしています。
洋服を売りたい人は、シンプルに一番高く買い取ってくれるところで売りたいですよね。最近だとフリマアプリに出品するという手もあります。そんな中でトレファクスタイルとしてどこまでの金額でお買い取りができるのかということを判断していかないといけないのですが、僕はそうしたことだけでなく、お客さまとの距離感も大切にしています。
お客さまとは、「ファッションアイテムを売っていただく」「商品を買っていただく」という単なる金銭だけの関係では続きません。普段からお客さまとコミュニケーションを取って、気持ちよくアイテムを売っていただけること。流行りのアプリは分からないけれど、いつも会っている○○さんなら安心、と言っていただけること。お店で過ごすことが楽しい時間になるような、プライスレスな価値をお客さまに提供し続けていくことで、お店にとってもそれが売上という価値に繋がるのだと思っています。
接客サービスをする上での根本的なところは業態に限らず変わらないものなのですね。では、リユースならでは、トレファクスタイルならではのおもしろさという点ではどんなものがあるでしょうか?
決まったブランドやジャンルがないので、好きな洋服を着て働けるのがいいですね。みんなそれぞれの個性を出してファッションを楽しんでいます。入社当初は「古着は好きだけどファッション全般はあまり分からなくて」と言っていたスタッフも、経験を積むうちにどんどんセンスが磨かれていって、オシャレになっていくんですよ!
また、インポートからラグジュアリー、ドメスティックブランド、ストリート、アウトドアなど様々なテイストのブランドや商品を扱っているのでファッション全般の知識がすごく増えるのも楽しいです。僕自身、初めて知ったブランドもたくさんありますし、新品の定価とリユースの価値が比例するわけではないことも知りました。本当に価値のあるものが分かるようになり、目が肥えましたね(笑)。
確かに幅広いファッションと出会えるのはリユースならではのおもしろさですね。
決まった商品が入荷されるわけではないからこそ、自分たちでしっかりファッショントレンドをキャッチアップしなければなりません。たとえば、単に「お買い取りしたから」というだけでトレンドと全然違うアイテムをディスプレイしても商品は売れません。トレンドに合わせたディスプレイを行うことで、ファッション感度の高い方が足を運んでくださり、また良いアイテムを売りに来てくださいます。
そのため、普段からショップに足を運んでスタイリングをチェックしたり、雑誌を見たり、街じゅうのファッションをチェックしたりなど、さまざまなアンテナを張ることを意識しています。
支えになっているのは同じ目線で頑張る同僚たち。
自分なりのチャレンジを続けていきたい。
トレファクスタイルでのお仕事の中で、思い出深いエピソードなどはありますか?
心に残っているのは、厚木店で初めて店長になったときのことです。
経験者だったこともあって入社当初から早く店長になりたくて、自信満々に「早く店長にしてください!」なんて言っていました。今思うと若気の至りですが、売上を伸ばして表彰されて…と華々しいイメージを描いていたんです(笑)。でも、いざチャンスをもらって厚木店オープニングの店長としてスタートしたら、全然思うようにいかなかったんです。
店長ってこんなことまでしていたんだ…目を配らせていたんだ…と、店長になってみないと見えない景色がたくさんあり、当たり前のように実績を残してきた店長たちを改めて尊敬すると同時に、自分の不甲斐なさに何度も「もう辞めたい」と思いました。
そういったことを経て現在の町田店に至るのですが、店長として3店舗目で初めて、月間の店舗MVPを取ることができたんです。これまでの苦労が全部吹き飛んで、積み重ねてきたものが間違ってなかったという自信になり、ここまで続けてきて本当によかったと心から思えました。
それは何よりの喜びですね!かつての苦境はどうやって乗り越えたんですか?
辞めたいと思ったときに踏みとどまれたのは、同じ境遇で頑張っていた同期や同僚がいたからです。一緒に飲みに行ったり、色んな話をしたり、そういう時間が僕にとって本当に大切でした。
トレジャー・ファクトリーは本当に人間味があっていい人たちばかりで、今でもやっぱり一緒に働いているスタッフやお世話になった方々、同期や同僚たちに支えられています。
店長として数店舗で経験を積み、MVPという大きな成果を残した増村さんが今後目指しているキャリアについてお聞かせください。
接客は大好きなのですが、自分なりのチャレンジというところでは、前職でのプレス経験を活かしてトレジャー・ファクトリーのプレス事業を立ち上げたいです。原宿にある別業態の「ブランドコレクト」では少しリースも行っているのですが、プレス専門の組織は現時点ではないので、僕が責任者として作っていきたいなと。上司とも話はしていて、タイミングがあればぜひチャレンジしたいですね。
最後に、トレファクスタイルに興味を持ったという方にメッセージをお願いします。
トレファクスタイルには、個性豊かなたくさんのスタッフが働いています。
洋服が好きかどうか、リユースに興味があるかどうかに関わらず、楽しみながら仕事ができる環境ですので、それだけでもぜひおすすめしたい会社です。入社すればまたその良さを感じていただけると思います。
リユースってよく分からないな…バイイングって?など、難しく考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、経験を積んで覚えていけることなので、少しでも気になったという方はぜひ一緒に働きましょう!
株式会社トレジャー・ファクトリー
事業内容 | 家庭用電化製品、家具、雑貨、ブランド品などのリユース品を中心に取り扱う総合リユースショップ『トレジャーファクトリー』の運営 webサイトwww.treasure-f.comの運営 リユース品のインターネット販売、買取 総合リユースショップ向けPOSシステムの開発、販売 ブランドバッグ&アクセサリーレンタル「Cariru」の運営 トレファク引越の運営 |
---|---|
事業所 | 本社:東京都千代田区神田練塀町3 大東ビル2F |
設立 | 1995年5月25日 |
代表者 | 代表取締役社長 野坂英吾 |
従業員数 | 1,577名(2016年8月1日時点) |
資本金 | 3億6900万円 |
アパレル企業特集 最新記事
- ESTNATION(株式会社エストネーション )
- JOURNAL STANDARD、Spick and Span、SLOBE IENA、CITY SHOP、B.C STOCKなど(株式会社ベイクルーズ)
- FREAK’S STORE(株式会社デイトナ・インターナショナル)
- SK-II(P&Gプレステージ合同会社)
- PRADA、Miu Miu(プラダジャパン株式会社)
- 31 Sons de mode、Noela(ヒロタ株式会社)
- No,No,Yes !(ノーノーイエス株式会社)
- PRADA、Miu Miu(プラダジャパン株式会社)
- ABAHOUSE、Rouge vif la cle、collexなど(株式会社アバハウスインターナショナル)
- Calvin Klein(合同会社PVHジャパン)