アパレル企業特集

2018.03.05

八木兵株式会社<名古屋エリア>

自分の手で仕事を作り、自分の手で変化を起こす
変革期を迎えた八木兵の最前線で活躍する営業の姿とは

日本三大繊維問屋街である名古屋・長者町繊維街にある老舗の卸売商社、八木兵(やぎひょう)株式会社。東京と大阪にもオフィスを構え、数えきれないほど多くの小売店を支える卸売商社です。
今回は名古屋本社にお邪魔し、クリーデンスを通じて八木兵に転職し営業の最前線で活躍する池場さんと、人事の大作さんにインタビュー。リアルな仕事内容や、八木兵ならではの仕事のおもしろさなどについてお話を伺いました。

商品の買い付けからオリジナル商品の提案まで、幅広い仕事を行う企画営業

まず、八木兵について教えていただけますか?

大作:当社は、婦人服、紳士服、子供服をはじめ、肌着や靴下、流行のアウトウェアから日用雑貨まで、幅広い商品を調達から物流までトータルで手掛ける総合卸売商社です。全国各地の4,000を超える小売店様をサポートしています。これまでは“現金卸問屋”中心の事業を展開していましたが、マーケットの変化とともに“メーカー”としての側面も持ち、企業としても大きな「変革期」に差し掛かっています。

池場さんが八木兵に入社してちょうど1年とのことですが、転職の背景は何だったのでしょうか?

池場:前職はテキスタイル企業で、主に百貨店系の婦人服の生地を糸から作り、メーカーやブランドに卸す企画営業をしていました。東京と名古屋で転職活動をしていたのですが、選考中に大作さんと話す中で、企業の変革期の話や、僕のこれまでの経験を活かして新しい仕事を任せていきたいという話をいただいて、チャレンジのしがいがある環境だなと感じて、2017年3月、八木兵に入社しました。

大作さんから見た池場さんはいかがでしたか?採用の決め手となったのは?

大作:まずは誠実でコミュニケーションがうまく取れる印象を受けたことです。話をしていく中で、服が好きで、やりたいことを明確に持っていて、かつそれを行動にうつしていたことも頼もしく、当社が強化してきたい提案型の企画営業として、先導してもらえる存在になってくれるのではないかと感じました。

まさに八木兵の変革期に必要な方だったということですね。池場さんがご入社されてからの仕事内容を教えてください。

池場:商品を調達して、それをお客さまに提案しご購入いただくのが基本的な仕事内容です。
調達は、買い付けに行く場合と、ゼロから企画してモノを作る場合とがあり、僕の課では、主に韓国製のハイミセス向けトップスを扱っています。韓国では小ロット生産ができるので、同じ生地で型違いのバリエーションを複数作って幅を広げ、各小売店の売れ筋に合わせて様々な商品をご提案できるようにしています。年間合計すると僕の担当分だけで年間300型くらい生産しています。

300型!すごい数ですね。どれくらいのお取引先様がいらっしゃるのですか?

池場:常時動いている企業様は50社前後です。その他、月に1~2回、大阪で展示会を開催していて、全国のバイヤーさんが買い付けに来てくださいますので、そうした企業様も含めると200社くらいを担当しています。通常の展示会以外に、少し先の季節の商品をご紹介する展示会や、お値打ち品をご紹介する展示会などもあり、それぞれに合わせて何百社ものバイヤーさんが集まってくださるので、営業としては腕の見せどころですね。

全国から韓国までと幅広い取引をされていらっしゃいますが、やはり出張は多いですか?

池場:はい、月の半分は出張です。自社企画の場合は韓国に行きますし、展示会の際は大阪、営業は全国、それ以外にも買い付けなど、さまざまな目的でさまざまなエリアに出張しています。昨日もお客さまに提案するため同僚と九州に行ってきました。


社歴や立場にかかわらず何でも任せてもらえ、チャレンジできる環境

池場さんは前職も企画営業でしたが、これまでの経験を活かせていることは何でしょうか?

池場:扱う商材や価格帯はまったく変わりましたが、営業としての仕事は大きく変わらず、イメージ通りの仕事ができています。あと、前職では僕はいじられキャラで(笑)、お客さまに可愛がっていただきながら信頼関係を築いていったので、そうしたコミュニケーションは今でも同じように続けています。

“キャラ作り”は営業ならではですね(笑)。逆に、入社してゼロから覚えていったことは何でしょうか?

池場:まず商材のことはゼロから覚えました。あとは、前職と比べて圧倒的にお客さまの数が多く、1日に何社もの方とお話をし、並行して多数の案件を動かしていくことも初めての経験でした。例えば同じ商品が売れたとしても沖縄は4月に出荷、北海道は6月に出荷、というように、細かな業務を積み重ねて売上を作っていく仕事なので、試行錯誤しながら取り組んでいます。 もちろん一人で売上を作ることはできないので、課員の育成も重要なミッションです。入社1年を経て責任者にもなりましたので、数字責任を負う立場として新しいチャレンジも始まります。

社内の雰囲気はいかがでしょうか?

池場:雰囲気はとても良く、本当にみんな優しい会社です。 言ってみれば隣の課もライバルだったりするんですけど、僕が後輩ということもあり、一緒に営業に行って仕事を教わったり、先に提案をさせてくれたりと、色々サポートいただいています。また、雑貨や寝具の課は商材がまったく違うので本来はあまり関わることがないのですが、一緒に出張に行って幅広いバリエーションの商品をご提案したりもしています。狭い視野にならず、色々な課と関わりながら仕事ができるのもいいですね。

八木兵に入社してこれまでの仕事の中で印象深い仕事は何ですか?

池場:僕が入社したタイミングで前任者が退職し、各社のバイヤーさんとゼロから関係構築をしていかないといけなくなったことです。そのため売上が落ちてしまい、それを取り戻すためこの1年は本当に必死でした。中でも一番大きな取引先の担当バイヤーさんとのお付き合いが、前任者の退職とともになくなってしまって。何度もアプローチしたのですが、結局入り込むことができませんでした。それはこの1年で一番悔しくて心残りですね。

営業職だと、転職と同時に商圏を持っていく、なんてこともよく聞きますね。どうやって売上を取り戻しているのですか?

池場:お客さまとの深耕はもちろんですが、それに加えてひとつトライアルを始めました。現在は主に上代500円~1000円の商品を取り扱っているのですが、それだと数をこなす必要があり、競合も多いので、一部の商品では1900円くらいの少し良い商品も作ってご提案しています。少しずつ売れるようになってきたので、アイテムの横展開を進めていけば、今よりも効率よく売上を確保できるようになると考えています。

池場さんの仕事のやりがいと、これからのチャレンジについて教えてください。

池場:自分が企画して作ってご提案したものがお客さまの店舗で売れて、「売れたよ!」と言っていただけたり、追加発注をいただけたりするとやっぱり嬉しいです。企画という観点でも、営業という観点でも、やっぱりそこが一番です。
そのためには、普段の仕事の中だけでなく様々なところから情報収集して、トレンドに敏感になって、お客さまのためになるご提案をもっとしていかなければなりません。当社では、今まではやってこなかったことでも、手を挙げればチャレンジさせてもらえるので、そうやって自分のアイデアを形にして、ヒット商品をどんどん生み出せる企画営業になっていきたいですね。

ありがとうございます。いわゆる「老舗の繊維商社」のイメージよりもずっとフレキシブルでチャレンジしやすい社風にとても驚きました!

大作:そうですね、少しずつですが変わってきていると思います。たとえば今の池場のエピソードですが、価格を上げた商品がうまくいけば売上はもちろん、粗利も改善されるので、課のメンバーを増やし規模を拡大することができます。何の根拠もない中でただ「やりたい!」というだけでは難しいですが、しっかりとした考えと行動力があれば、「じゃあやってみよう」と任せる社風があるので、やってみたいことがあるけれども今の環境だと難しい…という方にとっては、当社は合うと思います。


目的意識を持って、計画的に行動にうつし、やりとげること

人事の大作さんの目から見た、八木兵で働く魅力をお聞かせください。

大作:新卒や中途、社歴など関係なく、驚くほど何でも任せてもらえるので、若いうちから色々な経験ができるというのは大きな魅力ですね。当社では新卒社員も1年目から一人で仕入れに行ったりしています。普通なら考えられないとよく言われますが、なぜそれができるかというと、先人たちが積み上げてきた「八木兵ブランド」があるからなんです。八木兵の名刺を持ってお取引先様を回ると、八木兵の信用力をすぐに感じられます。こうした環境で仕事ができるのは貴重なことなので、ぜひそれをうまく活用してご自身の成長に繋げていってもらいたいですね。

インタビュー冒頭で、「企業の変革期」というお話も出ましたが、実際に変化は感じられますか?

池場:僕が入社してからこの1年でも十分に感じられるほど、変化しています。良いタイミングで入社できたんだなと思います。

大作:制度面の見直しも少しずつ行っていて、当社のウィークポイントを克服して一人ひとりが成長できるような教育・研修制度を体系立てて設計し、その先に評価があるような制度にしていきたいと考えています。福利厚生も改善しているので、これからさらに働きやすい環境になっていくと思います。

最後に、八木兵が現在求めている人物像を教えてください。

大作:目的意識を持って、それに向かって計画的かつ具体的に行動できる人がいいですね。「こういうことがやりたい」という思いに加えて、それをしっかりやりとげられる力を求めています。
もうひとつは、社内外色々な人と良好な人間関係を構築できる人。どれだけ経験があっても、スキルが高くても、知識を持っていても、周りとコミュニケーションを取り、一緒にうまく仕事を進めていくことができなければ、成果を上げることはできません。
日々変化していくマーケットの中で、これまでの業態にこだわらず新しいことをやってみたい方、自らの企画でお客さまとの関係性を深耕していきたい方からのご応募をお待ちしています。

八木兵株式会社

八木兵株式会社

事業内容 総合卸売商社
事業所 本社:名古屋市中区錦2-6-6
設立 1958年3月12日
代表者 代表取締役社長 山口 兼市
従業員数 153名(2018年1月時点)
資本金 6,400万円

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