アパレル企業特集
2018.09.19
BRUNO、MILESTO、Terracuore(株式会社イデアインターナショナル)
絶好調のキッチン雑貨ブランド「BRUNO」を筆頭に
成長を続けるイデアインターナショナル
カラフルでコンパクト、料理が何倍も美味しそうに見え、インテリア映えする「BRUNO(ブルーノ)」のホットプレート。数年前からショップやSNSで一気に目にする機会が増え、「持っています!」「プレゼントでもらいました!」という方も多いのではないでしょうか。その大ヒットブランド「BRUNO」を生み出したのは、ライフスタイル雑貨メーカーのイデアインターナショナル。果たしてどんな会社なのか?どんな人々が働いているのか?お伺いしてきました。
遊び心のある商品とサービスで、日々の生活を楽しくする
まずはイデアインターナショナルについてお聞かせください
イデアインターナショナル(以下、イデアと表記)は、「遊び心のある商品とサービスで、日々の生活を楽しくする」というコンセプトで、オリジナルブランドの企画・製造・販売を行う企業です。 主軸としては3つのオリジナルブランドがあり、ひとつ目はインテリア雑貨の「BRUNO(ブルーノ)」。コンパクトホットプレートは2018年4月に100万台を超え、当社で今、もっとも勢いのあるブランドです。ふたつ目はトラベル雑貨の「MILESTO(ミレスト)」。近年、ミレストのリュックやバッグを持っている方を街で見かけるようになりました。みっつ目はコスメの「Terracuore(テラクオーレ)」日本人の肌に合うよう開発しているオーガニックコスメで、香りにもこだわっています。
イデアの大きな特徴は、MDからデザインまでインハウスで行っていることです。特にデザインにはこだわっていて、デザイン界のオスカー賞と言われる“iF(アイエフ)デザイン賞”をいただいたりもしました。単にオシャレだけでなく機能性も兼ね備え、使っていてベンリで楽しく、ワクワクするような商品が特徴です。販売は現状、卸で6割、直営店とECが4割ですが、直営店はどんどん増やしており、またEC売上も伸びているので、近いうちに割合は変わってくるかもしれません。
「BRUNO」のコンパクトホットプレートと言えば今や知らない人はいないほどの人気商品ですが、売れた背景としてはどのようなものがあるのでしょうか?
社員と話をしていると、他にも色んな話が出てくるので、簡潔に「こういうことです」というのは難しいんですけど、ひとつ挙げるとすれば、私たちはこの世にない新しい技術というよりは、生活が楽しくなる「付加価値」を提案する会社だという点があると考えています。
ホットプレートって、一家に一台あるほど生活に浸透している一方で、意外と使用頻度が少なかったり、出し入れが大変だったりしますよね。「BRUNO」は、コンパクト、機能性、デザイン性を兼ね備えることで、手入れが楽で気軽に使える、インテリアとしても楽しめる、それによって食卓がより豊かになる、という価値を生み出しました。見栄えの良いデザインはSNSとの相性も良く、インスタ映えとして楽しめるという点もヒットにつながったと思います。
2013年にライザップグループの一員となりましたが、企業としての変化やシナジー効果はいかがでしょうか?
最も大きな効果としては、黒字に転換し安定経営になったことです。現社長の森をはじめ経営陣も大きく変わりましたが、その変化は決して悲観的なものではなく、新しい風が入って前向きに取り組んだことで売上を好転させました。
なるほど、黒字転換というのは大きな変化ですね。どうやって売上が転換したのでしょうか?
いろいろありますが、大きなところでは経費削減とマーケティングです。
イデアには以前から良い商品はたくさんあって、使ってくださっているお客さまもたくさんいらっしゃったのですが、その商品がイデアのものであるという認識がなく、会社やブランドの認知度自体は高くありませんでした。ライザップはマーケティング力が非常に優れているので、その強みを活かすことでイデアの成長にも繋がっていますし、これからさらに多くのお客さまに知っていただける会社になれると感じています。
会社としてこれからの成長戦略について差し支えない範囲でお聞かせください
直近では今期15店舗オープンを予定しており、2018年からの3ヶ年計画では、90億円、120億円、135億円という売上目標を掲げていますので、ショップも本社も全員で達成させるために動いています。
そのためには、冒頭でお話した3ブランドの集中と選択、つまりヒット商品を伸ばしていくという部分と、マーケティングと、小売の強化ですね。有楽町マルイで、「イデアセブンスセンス」「ミレスト」「テラコーレ」の3店舗を近くに出店する“ハイブリッド型”の店舗展開を行っているのですが、この形が高収益を生んでいるので増やしていこうと考えています。また、イデアの商品はギフト需要が高いので、ギフト専門ショップ「グッド ギフト ゴー」というショップも店舗を増やしていきたい。また、京都の鞄メーカーであるシカタ社を子会社化したので、当社の「ミレスト」とうまく連携させていこうと話をしています。
これだけの成長戦略があると、増員も当然必要ですよね
15店舗オープンということは単純に考えても15名の店長とスタッフが必要ですし、店舗が増えるということは商品展開も拡大しなければならず、MDやデザイナーの拡充も必須です。ECの成長に伴う部署の拡大もあるでしょうから、間違いなく組織の規模は大きくなっていくはずです。
いい仕事をするための自由さと柔軟性がある
会社の雰囲気についてお聞かせください
現在のイデアはまだ大規模な組織ではなく、かといってすごく小さいわけでもない、社員の顔が見えるちょうど良い規模感です。アットホームで、お互いに助け合って仕事をする社風があります。営業部がプロモーションも担当するなど、仕事を兼務しているスタッフが多いため、あまり部署ごとの垣根がありません。たとえば他部署に何か仕事を頼みたいことがあった際、直接担当者同士でやりとりしてスピーディーに進めるなど、良い意味でラフというか、柔軟性のある組織です。
柔軟性があるというのは良いですね
そうですね。会社の文化として、やりたいことがある社員に仕事を任せようという傾向があります。社内公募も多くて、別のブランドや職種に異動する社員や、ショップからキャリアチェンジとして本社に来る社員もたくさんいます。もちろん、組織のタイミングなどもあるのでいつでも何でも希望が通るというわけではありませんが、「こういうことがしたい!」という思いがあれば実現しやすいですし、結果をしっかり残している社員は昇進も早いです。逆に、言われたことをこなす受け身な方だと、当社の環境を活かすのは難しいかもしれません。
働く環境面についてはいかがでしょうか?
女性社員に関しては、産休・育休を取得してから復職し、時短で働いている社員が多いです。保育園の兼ね合いでタイミングが合わなかった場合は育休を延長できたり、時短勤務期間も小学生まで適応できたりと融通が利きやすいので、退職せず育児と両立する社員が多いんです。
あと福利厚生の一環として、社内に施術できるスタッフが常駐し、安価でマッサージを受けることができます。仕事の合間に体をほぐして気分転換したいという社員から人気で、予約もすぐ埋まってしまいます。
社内でマッサージ!とても羨ましいです(笑)!あと、ウッディなテイストでオフィス自体がとても素敵ですよね
ありがとうございます。色んなアイデアや発想が出やすいよう、遊び心が詰まったオフィスになっています。私もそうだったのですが、転職活動で面接を受けに来てくださる方がオフィスを見て「楽しそうだな!」「ここで働きたい!」と思ってくださることが多いですね。オフィスの真ん中にキッチンがあったり、色んなデザインのフリースペースがあったり、イデアのさまざまな商品がディスプレイされていたりと遊び心が満載なんです。
キッチンでは、社長の森がポケットマネーで主催する「森’s Bar」という不定期イベントが開催されています。森がセレクトした美味しいお酒やお取り寄せした鯖寿司、高級チョコレートなどのおつまみが並んだり、森みずからがカニやエビを調理してふるまってくれたりと大盤振る舞いで。定時過ぎからみんなで集まってワイワイ盛り上がっています。今の規模だからできることかもしれないですけど。
クリエイティブな環境を大切にしているのですね
自由度はとても高いですね。ただ、自由というのは何をしてもいいということではなく、いい仕事をするためのもの。基本的にみんな根が真面目なので、一人ひとりが同じ方向を向いて自分の仕事に責任感を持つことで、その自由さが活かされているのだと思います。
どうすれば楽しい毎日が過ごせるか、常にアンテナを張って会社とともに成長を
イデアで働く上で、どういうことを大切にしていますか?
大きくふたつあって、一つは先ほど組織の柔軟性についてお話しましたが、同様に社員に関しても柔軟性が大切だと考えています。その時々の状況であったり、大きな変化であったりに対して柔軟に考え、対応できるかということですね。もうひとつは、日々の生活を少し楽しく、少し豊かにしていくために、世の中で流行っていることや感度の高い情報に対してアンテナを張っているかという点です。 中途採用においても、前職までの経験を踏まえた上で、そうしたイデアの社風にどれだけイデアにフィットしていただけそうかという点は重視しています。
確かに、スキルや経験だけでなく、社風とのマッチングも非常に重要です。社員の方々もそういうスタンスの方が多いですか?
はい。誰よりもわれわれがイデアの商品のファンで、自分たちの生活に取り入れてそれを楽しんでいる、そんな会社です。 イデアの商品は、なくては生きていけないというものではありませんが、それでも日々の生活を楽しく、豊かにするために必要なものだという信念を持っています。どうすれば楽しい毎日が送れるだろう、という思いは常に持っていますし、たとえば誰かがエスニックが食べたいと言うと、別の誰かが「最近できたあのお店、美味しかったよ!内装もかわいかったよ!」とオススメする、そんなちょっとしたことを楽しめるようなメンバーが集まっています。
社員のみなさん自身が会社のコンセプトを体現されているんですね
そうですね。そう感じています。 加えて今後さらに伸ばしていきたいところは数字への意識ですね。冒頭でもお話した通り、成長のための目標がありますので、社員一人ひとりが会社のビジョンを体現しながら、ビジネスとしても成功に繋げていく意識を高めていかなければなりません。そのためにも、自分の頭で考えて行動にうつせる方、会社のビジョンに共感した上で、それを自分ごととして捉えて一緒に成長できる方に来ていただけると嬉しいです。
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BRUNO、MILESTO、Terracuore(株式会社イデアインターナショナル)
事業内容 | 1. 製造卸売事業 2. 小売事業 3. デザイン事業 |
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事業所 | 本社:東京都港区芝5丁目13番18号 いちご三田ビル3階 |
設立 | 1995年11月 |
代表者 | 代表取締役社長 森 正人 |
従業員数 | 357名(2018年8月末現在) |
資本金 | 1,509,755,697円(2017年8月時点) |
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