アパレル企業特集
2019.02.01
PUBLIC TOKYO(株式会社TOKYO BASE)
新ブランド「PUBLIC TOKYO」とともに駆け抜ける
自分が一番輝ける“居場所”とは?<前編>
セレクトショップ「STUDIOUS」、コンテンポラリーブランド「UNITED TOKYO」に加え、2018年、ハイエンドカジュアルブランド「PUBLIC TOKYO」が誕生したTOKYO BASE。今回は「PUBLIC TOKYO」から、MDの佐々木さん、デザイナーの岩田さんと辻さんの3名にインタビュー。入社前後でTOKYO BASEのイメージは変わった?仕事のおもしろさって何?どんな人と一緒に働きたい?休みの日はどんな時間を過ごしている?など、TOKYO BASEで働くリアルなお話を伺ってきました。前後半のボリュームたっぷりインタビューをぜひお楽しみください。
今回、この方にお話を伺いました!
PUBLIC TOKYO 事業部 Merchandiser
佐々木 千春さん
大手セレクトショップで正社員として13年在籍、販売スタッフからスタートし、店長を経てMDに。メンズ・ウィメンズのブランドに携わってきた。35歳のタイミングで今後のキャリアビジョンを考えたときに、大きな仕事を成し遂げたいという思いから転職を決意。TOKYO BASEの貪欲にチャレンジし続ける姿に感銘を受け、2018年6月、新ブランド「PUBLIC TOKYO」の立ち上げに参画する形で入社。現在はMDとして「PUBLIC TOKYO」商品部の責任者をつとめる。
PUBLIC TOKYO 事業部 Designer
岩田 実樹さん
大手アパレル企業にデザイナーとして新卒入社。5年目、漠然と将来に不安を感じて転職前提ではなく、「良い企業との出会いがあれば」とクリーデンスに登録した。様々な求人の中で「UNITED TOKYO」立ち上げメンバー募集の求人に目が留まり、唯一応募。成果へコミットする姿勢に成長できる環境だと感じ、2014年に「UNITED TOKYO」デザイナーとして入社。2018年「PUBLIC TOKYO」立ち上げのタイミングで異動し、現在にいたる。
PUBLIC TOKYO 事業部 Designer
辻 竜一さん
地元の母校で2年間務めたのち、25歳に転職のため上京。ライセンス系シャツメーカーで国内生産担当の企画として2年弱を過ごした。海外生産経験を求め大手セレクトショップへ転職。その後、知人のブランド立ち上げ参画と自身のブランド立ち上げを経て、落ち着いたタイミングでクリーデンスに登録した。TOKYO BASEのクリエイションとビジネスのバランスの良さと、「PUBLIC TOKYO」立ち上げに興味を持ち、2018年7月にデザイナーとして入社、現在にいたる。
”お客様を第一に考えてバリューを生み出す”ことに真摯に向き合う企業
みなさんそれぞれアパレル業界での経験をお持ちですが、TOKYO BASEに対して入社前後でイメージが変わった点、変わらない点がそれぞれありましたら教えてください。
佐々木:入社前、店舗に足を運び接客を受けたときは、売ることへのストイックさを感じました。僕自身も販売経験があるので、TOKYO BASEの成果主義的なサービスは、感銘を受ける部分と、そこまで徹底するのかと一歩引いて見る部分もあったのが本音でした。商品に関しては、チャレンジが伝わってきて勢いを感じました。
実際に入社してみると、そうしたドラスティックな社風は僕に向いていました。成果主義というと、稼ぐことが最優先と捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、お客様を第一に考えてバリューを生み出すということなんです。どうすればお客様にご満足いただけるかを真剣に考え、奮起する。その結果、会社としても成長していく。その熱意は、まさに僕が求めていた環境でした。
岩田:転職活動当時、社風を知る上でハード、成果主義、といったキーワードは耳にしていました。ただ、それはあくまで言葉でしかなくて、実際に入ってみないと分からないので、そこは「TOKYO BASEで働いてみたい!」と感じた自分を信じて、飛び込んでみました。
実際に入ってみて思ったのは、確かにハードだな!と(笑)。でも、裁量権がすごく大きいんですよ。良くも悪くもまだそれぞれの役割について確立されていないので、肩書を抜きに幅広いことに携わることができて、それが楽しさに繋がっています。
辻:僕も同じで、今は仕事量に対してチームの規模が圧倒的に小さいので、ブランドを作るために何でもしています。僕自身、過去にブランド立ち上げなどを経験してきたので、チームみんなの力を集結して色んなことを作り上げていく、という仕事のスタイルはすごく向いているな、と感じています。
佐々木:成長していく上での期待要素として、今後の社内統制の整備は重要ポイントです。たとえば一定規模の会社では、ある程度役割分担があって、それぞれのプロフェッショナルがいて、という体制が整っていますが、現状の僕たちはすべてのことを自分たちで行動してブランドや商品やコンテンツ作りを行っています。まだまだメンバーも足りていません。会社やブランドが成長していく過程を歩いているところなので、これからですね。
生まれたばかりの「PUBLIC TOKYO」をチーム全員で創り上げていく楽しさ
みなさんが手掛ける「PUBLIC TOKYO」は2018年にスタートしましたが、どのような経緯で誕生したのですか?
佐々木:当社は、日本発のブランドにこだわったセレクトショップ「STUDIOUS」からスタートし、世界に誇れる国内ブランドと「STUDIOUS」のパワーで一本の軸ができました。次に、ファッションにこだわりを持つ感度の高い方々に向けて、100%自社オリジナル、国内生産、高原価率の「UNITED TOKYO」を立ち上げ、二本の軸になりました。
それぞれ順調に成長を重ねていましたが、一方でその二軸だけでは捉えられなかったお客様が多くいらっしゃいました。それは気軽に洋服を楽しむカジュアル層、つまりアパレルマーケットの中で大部分を占めるゾーンでした。そこで、お客様の日常に寄り添ったカジュアルブランド「PUBLIC TOKYO」を立ち上げ、TOKYO BASEのファンをより創造していこう、というのが「PUBLIC TOKYO」誕生の経緯です。
岩田さんは「UNITED TOKYO」も「PUBLIC TOKYO」もご経験されていますが、ものづくりの仕方もやはり違うのでしょうか?
岩田:あくまで私の経験における考えですが、ものづくりの仕方はそれぞれ異なります。
「UNITED TOKYO」のベースは“モード”で、憧れられるようなデザイン性の高いアイテムを着用し、人と違うファッションを楽しみたい方がターゲットです。主に海外のメディアやECなどを中心にリサーチし、素材も合繊素材を使ったり異素材を組み合わせるなど、「他にはない」ものづくりにこだわっていました。
「PUBLIC TOKYO」は、より多くの方々に楽しんでいただけるカジュアルなもの、素材もコットンやリネンなど手入れしやすい天然素材が多く、日常に寄り添ったものづくりです。「UNITED TOKYO」と比べると、私自身が着たいと思うかどうかという視点も入れています。既に世の中に溢れているものを作るのは意味がないので、日本製で、気の利いたデザイン要素を入れ、高品質のものをお手頃の価格で楽しんでいただくことにこだわっています。
TOKYO BASEのオリジナル商品は、高原価率、高品質、日本製、と非常にチャレンジングなものづくりを行っていますよね。働く上でも高いレベルが必要だと思いますが、具体的にどういったスキルや経験、マインドが必要でしょうか?
佐々木:ファッションを通じて世界中に価値を提供する、という会社のビジョンがありますので、クラシックなものから最先端なものまで、幅広くファッションへのアンテナを張っていることは最低限必要です。
こと「PUBLIC TOKYO」に関しては、人に寄り添う素材や着心地、機能性、ベーシックカジュアル、という軸がありますので、ファッションだけでなくライフスタイルにこだわりを持っている方が合うと思います。スポーツが好き、映画が好き、食べるのが好き、何でも良いです。そうしたバックボーンがあると、お互いに話をしていて厚みが出ますし、そこからおもしろいアイデアが生まれたりします。
もうひとつは、カルチャーフィットですね。会社のビジョンと社員がフィットしないと、せっかくの魅力的なスキルや感性も発揮しきれなくなる可能性が高いです。そういう意味では、当社が最も大事にしている「成長意欲を持っているか」という部分が一番大事かもしれません。
今の仕事のおもしろいところ、やりがいはどういったところですか?
辻:先ほども少し触れましたが、「PUBLIC TOKYO」はまだ生まれたばかりなので、全員の力でつくり上げていかなければなりません。そこに職種の垣根はなく、「商品を撮影したい」と思えばデザイナー発信でも実現できますし、モデル選び、スタイリング、アウトプット方法などを、意見やアイデアを交わしながら一緒に組み立てています。それがなによりおもしろいです。ブランドの立ち上げはとてもパワーが必要ですが、チームの仲がすごく良いので、いい意味でのびのびしていて、ハードではありますが、それをみんなで楽しめています。
岩田:TOKYO BASEに入社して一番驚いたのは、本部と店舗の距離が近く、全員が同じモチベーションでブランドを良くしていこうという思いを持っていることです。商品説明会や、店舗に電話して話をするときなども「この商品いいですね!絶対に売れます!」とポジティブに捉えてくれたり、「こういう商品が欲しいです!」と前向きな意見をくれたりします。デザイナーとして嬉しいですし、同じ方向を向いて一緒に頑張れるというのはとても心強くて楽しいです。
佐々木:二人が言うように、みんなで「PUBLIC TOKYO」を作り上げていけることが一番の魅力です。
「PUBLIC TOKYO」1号店が2018年9月オープンしてまだ3~4か月、すでに海外出店もしていて、目まぐるしいスピードで成長しています。充実した環境はまだなく、自分たちが動かないと進まないですし、その結果がダイレクトに返ってきます。プレッシャーはありますが、刺激的でワクワクする気持ちのほうが勝っています。会社の事業に携わっていると実感できることは日々のモチベーションに繋がっていますし、自分自身のキャリアにもなっていると思います。
PUBLIC TOKYO(株式会社TOKYO BASE)
事業内容 | セレクトショップ「STUDIOUS」の運営 コンテンポラリーブランド「UNITED TOKYO」の運営 ハイエンドカジュアルブランド「PUBLIC TOKYO」の運営 |
---|---|
事業所 | 本部:東京都渋谷区渋谷1-2-5 MFPR渋谷ビル 2F |
設立 | 2008年12月12日 |
代表者 | 代表取締役 CEO 谷 正人 |
従業員数 | 244名(2019年1月時点) |
資本金 | 4億26万円 |
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