アパレル企業特集
2019.12.12
Jasmin Speaks、farfalle、TRECODE(株式会社クロシェ)沼部健さんインタビュー
“ここち良さを、あたらしい視点から”
神戸発のクロシェが目指す、笑顔溢れるしなやかな組織とは?
高感度インポートブランドを中心としたセレクトショップ「Jasmin Speaks(ジャスミンスピークス)」をはじめ、ポップアップから火が付いたオリジナルブランド「farfalle(ファルファーレ)」「TRECODE(トレコード)」などを展開するクロシェ。今回は社長の沼部健さんとスタッフのみなさんにお集まりいただき、クロシェが大切にしていること、クロシェで働くおもしろさ、クロシェのこれから…などについてお伺いしました。
スタッフの個性を尊重した上で、一人ひとりが考えて動ける土壌づくり
まずは、クロシェについて簡単にお聞かせください
沼部:クロシェは1996年10月、沼部美由紀(現・クロシェホールディングス代表)が神戸・六甲アイランドの一角で「Rue de Gallary(リュードギャラリー)」という食器店をオープンしたところから始まりました。
1999年からは、買い付けのために訪れていたパリ16区で暮らす女性たちのファッションを見て「何気ないフランスの普段着を提案したい」とアパレル事業をスタート。セレクトショップ「Jasmin Speaks(ジャスミンスピークス)」がオープンしました。
現在は、ジャスミンスピークスから誕生したオリジナルブランド「inconnue(アンコニュ)」や、多彩な色展開と高品質ながら手が届く価格帯のバレエシューズが大人気の「farfalle(ファルファーレ)」、山の手シリーズが注目の「TRECODE(トレコード)」など、多数のブランドを運営し、店舗展開のほか、全国の百貨店向けにポップアップショップを年間約200ほど行っています。
クロシェは社員のみなさん仲が良く、笑顔がたえないオフィスですが、会社として大切にしていることは何でしょうか?
沼部:当社は個性的なスタッフが多いのですが、それを会社という枠にはめてしまうのではなく、個性を尊重した上で、一人ひとりが考えて動ける土壌づくりを大切にしています。
個人から会社がスタートし、法人になり、ここまで人数が増えて会社らしくなったのは本当にここ数年のことです。昔から一緒にやっているスタッフもおり、家族みたいに仲が良いというのがクロシェらしさではありますが、その一方で、世の中の成長スピードが加速し、仲良いだけでは生き残れないことを肌で感じるようになりました。会社の成長に伴って社員数も増え、年齢層も個性も幅広いメンバーが集まってきましたので、その豊かさを活かしながら、クロシェとして同じ方向で力を発揮できるような組織づくりをしています。
今のタイミングでは僕が社長をしていますが、いつか次のバトンを渡して長くクロシェが続いていくためには、やっぱり一人ひとりが自分ごととして考えて動ける組織でないといけません。今はちょうどその過渡期だと捉えています。
クロシェでは、販売から本社職へとキャリアチェンジする方が多く、とてもフレキシブルな印象を受けています。
沼部:今日来ている細木、辻口、増田は、入社当初と今では別の仕事をしていて、「こうすればもっと良くなるんじゃないか」という思いでチャレンジしてくれました。どうすればもっと良くなるかと考えて、こんな仕事をしてみたい、と声を上げたスタッフの思いはできるだけ尊重したいので、チャレンジの機会はできるだけ作っていきたいです。
産休・育休を活用して時短で活躍する方も多いと伺いました。
沼部:店舗・本社に関わらず、結婚された方、結婚を機に辞めたけど復職された方、子育てしながら時短で働いている方など様々です。現在、3回目の産休を取っているスタッフもいるほどです。
今でこそ、ライフイベントに合わせた働き方が実現しやすい世の中になりましたが、クロシェでは世間に先駆けて、それが当たり前の環境でした。当社はほとんどが女性社員で、男性社員は僕を含めて5名しかいません。どう考えても女性が働きやすい環境を作ることが組織運営の基本になりますし、何より、沼部美由紀が子育てしながら働いていたことが大きく、働く時間は以前と比べて限られるけれど、その中でパフォーマンスを発揮できればいいんじゃない?というのがクロシェの考えです。
世の中の変化・流れを捉えながらクロシェが良いと思う商品を届けていきたい
クロシェのこれからについて、差し支えない範囲でお聞かせいただけますか?
沼部:大きく国内外の動きがあります。
まず国内ですが、今のクロシェの2本柱は、ジャスミンスピークスと、ファルファーレ・トレコードを中心とした全国のポップアップショップ展開です。この既存事業はもちろんブラッシュアップし続けていきますが、リアル店舗をどんどん増やしていくというよりは、EC事業を次の軸として成長させたいと考えています。その上で、リアル店舗は足を運んでいただく楽しみをどうやって提案するか、ECはストレスなく買いやすい環境をどうご提供するか、それぞれ最適化していきたいです。
世の中の物量総額が減っているわけではないものの、モノの流れは大きく変化しています。リアル店舗かECかというだけでなく、二次流通や卸などの形もどんどん変化していくでしょうから、そうした変化・流れを捉えながらクロシェが良いと思う商品をお客さまに届けていきたいですね。
海外はいかがでしょうか?
沼部:まだ結果を出していくのはこれからですが、オリジナルブランドの海外展開をスタートしました。去年の9月にパリの展示会に出したり、春には香港でポップアップショップを展開したりと、徐々に動き始めています。次の一手をどのタイミングで動き出し、いつまでにどんな結果を出していくのか、国内事業での成功体験なども踏まえ、進めていきたいと考えています。
家族のようなクロシェから組織として成長していくために、今後どのような方と一緒に働きたいですか?
沼部:会社として大切にしていることと重複しますが、やはり自発的に行動ができること。「こんなことしてみたらどうだろう?」とアイデアを持って動ける人と一緒に働きたいですね。作業だけであれば、必要な知識やスキルを持っていれば誰でもできますが、これからお客さまの期待に応えるクロシェであり続けるためには、物事を違う視点で考え、アイデアを生み出せる人が必要です。
この考えは、新しい商品を生み出すアイデア、売るためのアイデア、プロモーションのアイデア、みんなが快適に働くためのアイデアなど、すべての仕事において当てはまるものです。常に大小新しいアイデアで溢れ、「やってみよう!」という声が挙がる会社にしていきたいです。
そんなクロシェを楽しそうだな、おもしろそうだな、と思ってくださる方、ぜひお待ちしています。
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Jasmin Speaks、farfalle、TRECODE(株式会社クロシェ)
事業内容 | 婦人服及び服飾雑貨の小売業、輸入業、製造業 |
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事業所 | 兵庫県神戸市中央区元町通5丁目8-15クロシェビルディング4F |
創業 | 1996年10月 |
代表者 | 株式会社クロシェホールディングス代表取締役 沼部 美由紀 株式会社クロシェ代表取締役 沼部健 |
従業員数 | 83名(2019年4月1日現在) |
資本金 | 1,000万円 |
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