アパレル企業特集

2020.02.17

FOXEY(株式会社フォクシー)

接客を通じてお客さまとの信頼関係を
働くほどに愛情深まるフォクシーの魅力とは

1980年、デザイナーの前田義子氏によって生まれた「FOXEY(フォクシー)」。ドメスティックでありながら華やかでラグジュアリー溢れるフォクシーの洋服は、身に着ける女性たちを笑顔にし、世代を超えて多くの女性たちに愛されるブランドとなっています。今回は、青山店 副店長の永井さんにインタビュー。新卒で入社も、一度退職してしまった…という永井さんがフォクシーに戻ってきた理由とは?フォクシーでの仕事にはどんな魅力があるのか?たっぷり伺いました。

今回、この方にお話を伺いました!

フォクシー 青山店 副店長

永井 真理さん

フォクシー 青山店 副店長 永井 真理さん

新卒でフォクシーに入社し、販売員として銀座店で1年半の経験を積む。その後、退職して医療系の仕事に約5年従事。2017年5月、青山店で販売員としてフォクシーに再入社。2019年10月からは青山店 副店長に就任し、販売員としてのほか、店長とともに店舗運営にも関わっている。

永遠に愛され続けるファッション、サービスをお客さまに届けているブランド

永井さんは新卒でフォクシーにご入社されていますが、数ある企業の中でフォクシーに決めた理由は何だったのでしょうか?

お洋服が好きだったことが一番の理由です。ジュエリーブランドも少し気にはなっていましたが、一番興味があったのはフォクシーでした。フォクシーは母が時々買い物をしていたことがきっかけで知ったのですが、何年経っても変わらない価値を持っていて、永遠に愛され続けるファッション、サービスをお客さまに届けているブランドだと感じ、好きなブランドで働くことを自分の仕事にしたいと思って決めました。

入社前後で、フォクシーのイメージが変わったこと、変わらないことはどんなことでしたか?

入社前は、販売員の方々や店舗の空間、商品などからフォクシーの魅力を感じていましたが、入社すると、表面的に見えている部分だけでなく、オフィスで働いているどの部署の社員も洋服が好きで、フォクシーに対する愛情を持って仕事をしているのだと感じました。販売の仕事に関しては、単に売るという仕事だけではなく、商品の知識をしっかり吸収したり、お客様との信頼関係を築いたりと、多くの付随業務によって成り立っていることを知りました。 新卒だったので、仕事をするということ自体への発見や気付きもたくさんありました。

その後、永井さんは一度フォクシーを退職されます。理由は何だったのでしょうか?

学生時代、医療関係のアルバイトをしていたのですが、その先生の開業をお手伝いさせていただくことになり、1年半ほどで退職しました。その後は5年ほど、転職も含めて医療業界で働いていたのですが、次第に、きれいな洋服や美しい空間など、自分の好きなことから離れてしまった環境に疑問を持ち、またファッションの仕事に戻りたいと考えるようになりました。

それがフォクシーへの復職のきっかけだったのですね。他のファッションブランドに転職する選択肢もあったと思いますが、フォクシーに戻ることを決めたのはなぜですか?

フォクシーへのネガティブな思いで退職したわけではなかったので、1年半という在籍期間の中で、何もキャリアを積まないまま退職してしまったことへの後悔がずっとありました。もし戻れるなら…と思っていたときに、ちょうどご縁があって、母の接客をしてもらうなど、色々お世話になっていた当時の青山店の店長から「戻ってこない?」という打診を受けて、2017年5月、フォクシーに復職しました。
販売員として青山店でリスタート、2019年10月に副店長となり、今に至ります。


顧客型サービスだからこそ、時間を掛けてお客さまとの信頼関係を築いていく

それでは改めて、フォクシーというブランド、企業についてお聞かせいただけますでしょうか。

フォクシーは代表の前田義子が「身に着ける人を幸せにする洋服を作りたい」という思いで1980年に設立した企業です。 たとえばお洋服には必ずポケットが付いていたり、ワンピースにはインナーが見えないようにストラップ止めが付いていたりなど、細部にいたるまで、身に着ける人の美しさや心地良さを考えたものづくりがされていて、どれだけ時代がめぐっても永遠に変わらないファッションの魅力や価値を大切にしています。 私自身、他のブランドには真似できない唯一無二のブランドであるという自信と誇りを持って今ここで働いています。

永井さんが感じているフォクシーの魅力はどんなところでしょうか?

一番の魅力は、ブランドの理念でもある、身に着けて幸せな気持ちになれることです。
街を歩いていて、フォクシーのお洋服をお召しになっている方をお見掛けすると、いつも華やかで楽しそうだな!と感じます。フォクシーのお洋服を着ることで、その方の雰囲気そのものが明るくなって、生活に彩りが生まれているのであれば、そんなに素敵なことはありません。お洋服を通じて、お客さまのライフスタイルそのものをご提案できるブランドでありたいな、と思います。

フォクシーの理念や誇りを社員一人ひとりにまで浸透させる上で、どのような研修やトレーニングが行われているのでしょうか?

入社後3ヶ月は研修期間として、一人ひとりに課せられた目標を達成するというミッションがあります。その中で、フォクシーの理念や思いを学んでいきます。シスター制度といって、先輩社員がマンツーマンでサポートしてくれるので、入社後は安心して研修に臨んだり、仕事を覚えたりすることができます。

また、研修やトレーニングだけでなく、日々フォクシーの社員として仕事をする中で、フォクシーが大切にしていること、フォクシーというブランドの魅力を感じることができます。社長や副社長との距離も非常に近く、他の企業であればなかなか会うこともできないところ、フォクシーでは頻繁に店舗に足を運び、私たち販売員のことを気にかけてくれるので、自然とモチベーションが上がります。お客さまをはじめ、さまざまな人と出会い、経験を重ねることで、自然とフォクシーへの思いは深まっていくと思います。

フォクシーは他の国内アパレルブランドと違い、顧客型サービスであるため、接客方法や仕事内容にも他の小売店とは違う特徴があるのではと感じています。具体的な仕事内容についてお聞かせいただけますか?

お客さまがお店に足を運んでくださったときだけでなく、その前後においてもサービスをご提供し続けることで、信頼関係を築いていくことがフォクシーにおける一番の特徴であり、おもしろさです。
お礼のお手紙をお送りしたり、お客さまにお似合いの商品が入荷する際はお電話を差し上げたり、フェアのご案内を差し上げたりなど、他のアパレルブランドよりもよりお客さまと密接にかかわっています。特に今私がいる青山店は顧客さまの割合が80%と特に多い店舗なので、その傾向が強いと思います。

永井さんは入社後、どのように顧客を増やしていったのでしょうか?

一番は、顧客以外のお客さまへのアプローチです。1点でも買ってくださったお客さまには、折に触れて思い出していただけるよう、必ずお礼状やお手紙を何度も書いています。そうすることで、次いらっしゃった際に私の名前を出してくださり、そこから信頼関係を築いています。
もうひとつは、自身が担当するお客さまでなくても、接客の補佐をすることでお客さまの顔と名前を覚えるということです。先輩や同僚の補佐をしたり、担当者不在時に代理でお客さまのご対応を差し上げたりしていると、次第にお客さまも私の顔と名前を覚えてくださるようになります。そうすると、たとえば担当の社員が異動や産休、退職などといったことが発生したときに、スムーズに引き継ぐことができるのです。

なるほど、長いお付き合いをされているお客さまが多いからこそ、担当者が不在の際にスムーズにサービスできるよう、意識されているのですね。

担当者がいる間はあくまで「補佐」なので、私の直接の売上に繋がるわけではありません。しかし、担当者が不在のときや、いなくなることが決まったときに、「じゃああなたにお願いするわね」と言っていただけるような信頼関係を築いておけば、お客さまの安心にも繋がるのではないかな、と考えています。

フォクシーの顧客はどのような方々がいらっしゃいますか?

本当に幅広く、さまざまな世代の方にフォクシーを楽しんでいただいていますが、特に近年増えたと感じるのは、学生のお子さま、お母さま、お婆さまと親子三世代で足を運んでくださるお客さまです。創業当時からお買い物してくださるお客さまが歳を重ね、世代を超えて受け継がれつつ、今も変わらず足を運んでくださるのはとても嬉しいことです。


どんなことがあっても乗り越えられる「好き」の気持ちを大切に

接客する上で心がけていることは何でしょうか?

お客さまのニーズをくみ取り、それに合った接客を行うことです。 目当てのお洋服を買いに来られた方、自分に似合う、ライフスタイルに合うお洋服を見立てて欲しいという方、フォクシーの空間で過ごす時間を楽しみに来てくださる方など、フォクシーに足を運んでくださる目的は本当に人それぞれです。どんなお客さまでも、フォクシーの時間を大切にしていただきたいので、目の前のお客さまに気持ちよく過ごしていただくにはどうすれば良いだろう?ということを常に心がけています。

また、副店長としては、報告・連絡・相談、いわゆる “ホウレンソウ” を大事にしています。
お客さまとの信頼関係は、社員同士のコミュニケーションや密な連携によって成り立っており、少しの油断によって、長く築いてきた信頼関係が一瞬でなくなってしまうこともあります。どんな小さなことでも抜け漏れがないように共有し、お客さまがいついらっしゃっても、心から居心地のよい時間を過ごしていただけるような店舗づくりを大切にしています。

永井さんがフォクシーで働くやりがいは何でしょうか?

お客さまが欲しいものをご提案するのは当たり前のことですが、プラスアルファのご提案をしたときに喜んでいただけることが一番のやりがいです。
私がご提案差し上げたお洋服を着て、「似合っているねって褒めてもらえるのよ」「永井さんにすすめてもらって良かった」など、嬉しい報告をいただけると、私もすごく嬉しくなりますし、「私に似合うものを見立てて欲しい」「永井さんだから買いたいと思う」と言ってくださったときには、フォクシーに戻ってきて、この仕事を頑張ることができて本当に良かったなと思います。

少し前、新卒時代に接客させていただいたお客さまと、最近再会したんです。少し時が経っているのでお互いに少しは変わっているけれども、不思議と一瞬でお互いに気付いて、「わあ!」って。それはすごく嬉しかったですね。

永井さんがこれからフォクシーでチャレンジしたいことをお聞かせください。

青山店はみんな明るくて、風通しの良い楽しい雰囲気の店舗なので、それがお客さまにも伝わるスペシャルな空間を全員で作っていきたいですね。副店長になってまだ間もないので、早くこの体制に慣れて、楽しみながらもしっかり売上を作っていける店舗にしていきたいです。
個人的には、私がフォクシーに戻るきっかけを作ってくれた先輩社員を常に目標にしていて、フォクシーを体現し、フォクシーに貢献できる人間になりたいと思っています。

では最後に、どんな方と一緒に働きたいか、メッセージをお願いします!

ファッションが好き、人が好き、接客が好き、という思いは大前提にありますが、一番はフォクシーのお洋服が大好き、という気持ちを大切にしている方がいいなと思います。仕事をする上では楽しいことばかりではなく、大変なこともたくさんあります。もちろん、周りからのサポートはありますが、最終的には自分自身で乗り越えるしかありません。そのときに、支えになる「好き」という気持ちがあるのとないのでは、全然違うと思うんです。
私も今まで大変な経験をたくさんしましたが、お世話になった先輩や会社、何よりお客さまに対し、「一人前になってお返ししたい」という思いでここまで頑張ることができた気がします。

最初は「フォクシーって素敵だな」という興味からのスタートでも構いません。働いていくうちに、どんどんフォクシーへの愛情は深まっていくと思います。そういう方に来ていただけるのを、ぜひお待ちしています。

人事部の方にASK!社員の働きやすい環境づくり

ご縁があって一度ご入社いただいたら長く働いて欲しいというのが会社としての思いです。ライフイベントやプライベートと仕事のどちらかを優先させなければならない…出産・育児のために仕事をあきらめないといけない…そういった考えはフォクシーにはありません。女性ばかりの組織だからこそ、どちらも応援できるような会社でありたいですね。


オン・オフのメリハリがある働き方

ファッション業界、特に販売職の中では休みが多く、年間休日が124日あります。また夏季・冬季には連休もあり、オン・オフのメリハリをつけて充実した生活を送っていただくことができます。


ライフイベントのために仕事をあきらめなくても良い働き方

女性ならではのライフイベントに合わせて働きやすい環境づくりを整えています。産休・育休の活動度も高く、取得者の復帰率はほぼ100%。店長が産休・育休を取得後、店長職のまま時短で復帰、時短の店長として活躍しています。

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FOXEY(株式会社フォクシー)

FOXEY(株式会社フォクシー)

事業内容 FOXEYブランド製品・ADEAMブランド製品の企画・販売
(高級婦人服バッグ・靴・アクセサリー・毛皮・コスメティック)
事業所 東京都中央区銀座6-8-1
設立 1980年
代表者 代表取締役社主 前田 義子
代表取締役社長 前田 進
従業員数 200人(2020年2月現在)
資本金 5,000 万円

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