アパレル企業特集
2020.02.28
M-PREMIER、Aveniretoile 等(株式会社エム・アイ・ディー)
高感度なECサイトが人気のエム・アイ・ディー
成長のカギは「お客さまのために」「やってみよう」の精神
「M-PREMIER」「Aveniretoile」「BLENHEIM」など、感度の高い大人の女性に向けて高品質なアイテムを展開している、株式会社エム・アイ・ディー。今回は、大阪・本町にあるとってもオシャレな自社ビルにお伺いし、ECサイト運営部の自見 美紗代さんにインタビュー。エム・アイ・ディーのECサイト運営チームの話や、今後のエム・アイ・ディーのデジタル戦略などについてインタビューしてきました。
現時点で経験がなくても、身に付けて成長したいという思いが大切
自見さんが転職する際、エム・アイ・ディーに決めた理由は何でしたか?
転職は前職の会社都合だったので、正直に言えば、自身のタイミングではありませんでした。とはいえ、どこでも良かったわけではなく、好きなことを仕事にしたいという思いがありました。エム・アイ・ディーに決めたのは、もともとファッションが好きだったこと、エム・アイ・ディーで展開しているブランドのファッション、感度の高さが好きだったこと、そして社長(代表取締役 前川秀文氏)の情熱に共感したことでした。
社長とは、面接の中でお話をされたのですか?
はい、そうです。そのときに、「エム・アイ・ディーは商品に対して妥協しない丁寧な物作りと、全ての物事に情熱を持って取り組んで来た。今の段階ではできないことでも、身に付けて成⻑する!という強く熱い想いを持っていることが大切」という話を受けました。私自身、入社時点ではECやウェブの知識はほとんどないに等しく不安もあったのですが、その言葉に勇気づけられ、ここで頑張ってみたいと思うことができました。
入社後、今に至るまでの仕事内容について教えてください。
ECサイト運営部立ち上げのタイミングだったので、入社時点では私ひとりで、手探りでのスタートでした。ECサイトに商品の写真やデータをアップする、お客さまからの受注手配をするなど、最初は細かな運用がメインでしたが、次第にスタッフが増え、組織の規模が大きくなっていくにつれて、私自身は企画面を担うことが多くなってきました。
今はECサイト運営部のメンバーだけでなく、社内で連携する部署のスタッフや、社外の協力会社さんたちとも話をしながら、「ECサイトからの売上を伸ばすためにはどうすればよいか?」について考え、形にしていく仕事をしています。
ECサイト運営部には現在、何名のスタッフがいらっしゃるのでしょうか?
私を含めて5名います。私のほかには受注管理担当が2名、撮影と商品データ管理担当が2名います。また、ウェブデザイン、システム、分析・広告について、それぞれ外部の企業さんにご協力いただいています。
自見さんを含め、スタッフのみなさんはほぼ未経験からのスタートだと伺いました。これまでのご経験で活かせていること、初めて覚えたこと、それぞれどのようなところでしょうか?
私の場合、入社時点では一人だったので、外注の企業さんに聞いたり、セミナーに参加したり、とにかく独学で覚えました。もともと、色んなことに興味をもって覚えていくことが好きなので、ゼロからのスタートは性に合っていたと思います。今は5名いるので、全員で教え合い、勉強しながら、得意分野を持っているメンバーはそれを活かして役割分担しています。
たとえばスタッフの一人は文章を書くのがすごくうまいので、それを活かしてブログやマガジンの執筆をお任せしています。前職が販売職だったので、お客さまに対するホスピタリティの視点がしっかりあるのも良いなと思います。 また、別のスタッフはカメラが好きで、前職でもカメラスタジオでアシスタントとして働いていた経歴を持っているので、商品を素敵に見せるための撮影業務に活かされています。
根底にあるのは「どうすればお客さまが喜んでくれるだろう?」と
人の心の機微にまで思いを馳せること
現在、ECサイト運営部のメンバーを増やすための採用を行っていらっしゃいますが、その背景は何でしょうか?
大きくは2点あります。ひとつは今行っているECサイトやブログ、SNSなどの運営精度を上げていくため。例えば、お客さまからお問い合わせのメールが届いたとき、1分後に返事が届くサービスと、1日後に返事が届くサービスでは、それだけで受ける印象は大きく変わりますよね。そういう細かな一つひとつのサービス品質を良くしていきたいというのが目的です。
もうひとつは近々、海外のお客さまに向けた越境ECをスタートさせるため、多言語化や決済方法の多様化など、新しい業務を一緒に担ってくださる方をお迎えしたいという目的です。また、越境ECもひとつの始まりに過ぎなくて、今後当社としてもデジタル領域におけるさまざまな取り組みを行っていくことになりますので、そういう新しいチャレンジのための人材を増やしていきたいと考えています。
エム・アイ・ディーとしてのサービス品質向上、そして新たなチャレンジの担い手ということですね。
はい、その通りです。ひと昔前だと、モノを手に入れる方法は「お店で買う」だけでしたが、今は個人売買、レンタル、リユース、サブスクリプションなど、モノを手に入れ、楽しむための方法が多様化しています。また、バーチャルで試着やそれに近いことができる技術も急速に進み、デジタルの力でお客さまにより良いサービスをご提供することができるようになりました。
そういった世の中の動きに対して常にアンテナを張り、どういう形にすればお客さまに喜んでいただけるだろう?売上に繋がるだろう?エム・アイ・ディーらしいサービスになるだろう?と、自分たちの価値観にすり合わせて世の中の技術やサービスを取捨選択し、適正な成長をしていきたいと考えています。
ユーザーのライフスタイルに合ったデジタル体験を提供していくことは、今やどの企業でも命題だと思いますが、エム・アイ・ディーが持つ「自分たちの価値観」とは何でしょうか?
私たちからすると、体験する空間が違うだけで、デジタルもリアル店舗も同じなんです。エム・アイ・ディーのモノやサービスに触れていただいて、かっこよく言えばお客さまに感動していただいて、また来たいと思っていただけること。それを実現するために、真摯に向き合い続ける。創業当時からずっと変わらない、どの仕事をしていても共通して持っているエム・アイ・ディーの価値観です。
これまでのECサイト運営やデジタルコミュニケーションの取り組みの中で、たとえばどんなことを実現してこられたのでしょうか?
すごくたくさんあるので挙げるのが難しいのですが、たとえば写真の撮り方ひとつで売上にも影響するので、みんなで海外のECサイトを研究して撮影や加工を工夫してみたり。ひとつひとつは小さなことですが、細かいこだわりの積み重ねによって、少しずつですが良いサービスになっていっていると思います。
また、これはデジタルの話ではないのですが、ECサイトからご注文くださったお客さまに、お花を一輪プレゼント、というキャンペーンをしたことがあります。ECサイトでモノを買ったときって、商品が届いて箱を開けるときが一番わくわくするじゃないですか。そのときに、サプライズでお花が一輪入っていたら嬉しいんじゃないかなって。また、洋服の畳み方やラッピングの仕方などを出荷担当のスタッフに相談したりして、少しでもお客さまに喜んでいただけるアイデアがあれば、「やってみよう!」と取り組んでいます。
まさに、「お客さまの感動にこだわるサービス」ということですね。
デジタルというと、最新技術だったりシステムの導入だったりという話が先行しがちですが、根底にあるのは、人と人とのお商売です。どうすればお客さまが喜んでくれるだろう?という人の心の機微にまで思いを馳せることができるか、そこを私たちは大切にしています。
普段から色んなことにアンテナを張り、全員でチャレンジを楽しむ
自見さんの仕事のおもしろさややりがいはどういうところでしょうか?
みんなそれぞれにアイデアをたくさん持っているので、それを出し合って、すぐに実行していける自由度とフットワークの軽さがエム・アイ・ディーの魅力です。新しいことにどんどんチャレンジしてみて、その結果でサイトの来訪者数や売上に繋がると、やってみて良かった!と思います。
そうやって言ってしまうと簡単に聞こえてしまうかもしれませんが、実現する過程では大変なことがたくさんあります。でも、大変であるほど、結果が出たときのやりがいは大きいですね。
これまでの仕事の中で、「これはさすがに大変だな!」と感じたことは何ですか?
ウェブサイトのリニューアルです。デザインや開発は外部の企業さんにお願いしたのですが、どうすればお客さまにもっと便利に使っていただけるだろう?というコンセプトや設計、出来上がったものの確認・テストなど、通常のECサイトを運営しながら並行して新しいサイトづくりを進めていかなければならなかったので、すごく大変でした。無事にリニューアルオープンできたときは本当に嬉しかったです!
自見さんがエム・アイ・ディーの一番好きなところは何ですか?
一番は、個人を尊重してくれるところです。やりたいことがあれば、「やってみたら」と言ってもらえるので、色んなことにチャレンジができます。また、ECサイト運営部の中だけでなく、社内のみんなとの距離が近いので、仕事は集中して行いつつも、合間にちょっと雑談したり、プライベートの話で盛り上がったりと、メリハリをつけながら楽しい時間が過ごせています。
こんな人と一緒に働きたい!というメッセージをお願いします。
私も社長と同じなのですが、情熱を持っている方に来ていただきたいですね。
技術や経験が足りなかったとしても、たとえば消費者目線で見て「こういうECサイトにしていきたい!」「こんな仕組みがあると嬉しいなあ」と、アイデアをたくさん持っていて、それを実現したいという思いを持っている人と一緒に働きたいです。
そうしたアイデアの源となるインプットはどういうところから得ているのですか?
この仕事は、何も意識しないとずっと社内にこもりっきりになってしまいます。それでは視野も発想力も広がっていかないので、最新情報とのタッチポイントを増やして、よりフレッシュなアイデアを出を出せるよう、外部セミナーなどには積極的に足を運んでいます。また、今のメンバーはみんなファッションが好きなので、日常生活の中でも自然とアンテナを張っていて、「私が使っているこのサイトでこんなことしていてベンリですよ」「これが良かったからうちでも取り入れたい!」など、日々共有し合っています。
大切なのは、仕事におけるゴールをちゃんと理解することです。そこの共通理解があれば、そのためにどういう情報を手に入れて、何をしていけばよいのか、自然とやり方は見えてきますし、普段からいろんなことにアンテナを張れるようにもなります。
経験がある方はそのプロセスが短縮できるので有難いですが、経験がなくても、常にお客さまの顔を想像しながら、ゴールに向かって何をしていこう、と考えられる方は大歓迎です。一緒にエム・アイ・ディーのECサイトを一緒に良くしていきたいという方、お待ちしています!
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M-PREMIER、Aveniretoile 等(株式会社エム・アイ・ディー)
事業内容 | 婦人服製造販売業(トータル) |
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事業所 | 大阪府大阪市中央区備後町4丁目3番3号 |
設立 | 1985年4月 |
代表者 | 代表取締役 前川秀文 |
従業員数 | 220人(2020年2月現在) |
資本金 | 2,000万円 |