アパレル企業特集

2021.03.29

株式会社ワールド(Dビジネス事業本部 アクセラレータユニット)林 靖之さんインタビュー

ワールドグループの柱の一つであるデジタル事業を
生み出し加速させる、アクセラレータユニットの存在感

ワールドグループのデジタル戦略「D-GROWTH」をはじめ、様々な構造改革を手掛けてきた鈴木信輝氏が2020年6月、株式会社ワールドの代表取締役 社長執行役員に就任しました。それは、ワールドグループがデジタル戦略を今後さらに強化し、成長の柱にしていく決意の強さを感じさせられる発表でした。

そこで今回は、「D-GROWTH」の中から、デジタル事業の成長を支えるDビジネス事業本部に注目。グループ執行役員 Dビジネス事業本部 本部長の林 泰寛さんと、Dビジネス事業本部 アクセラレータユニット ユニット長の林 靖之さんにお話を伺いました。まさかの林さんかぶり!に、笑い溢れるインタビューとなりました。

グループ執行役員 Dビジネス事業本部 本部長 林 泰寛さんのインタビューはこちら

今回、この方にお話を伺いました!

Dビジネス事業本部 アクセラレータユニット ユニット長

林 靖之さん

Dビジネス事業本部 アクセラレータユニット ユニット長 林 靖之さん

大学院卒業後、楽天・電通国際情報サービスの2社でエンジニア・プロジェクトマネージャーとして活躍。その後、「アットコスメ」の株式会社アイスタイルに転職し、M&AやPMIなどグローバル事業開発に従事した。2020年、株式会社ワールドに入社し、現在はDビジネス事業本部 アクセラレータユニット ユニット長を務めている。

「デジタル事業を軸に、組織を引っ張っていきたい」
という社長の言葉に共感し、入社を決意

本日はよろしくお願いいたします!

林と申します。部内に林が複数おりまして、僕はシックスさんって呼ばれています。

では、今日はシックスさんと呼ばせていただきます!

ぜひ!堅苦しいキャラではないのでその方が嬉しいです!

さっそくですが、シックスさんのこれまでの経歴を聞かせてもらえますか?

僕は大学で物理学を専攻していて、大学院で博士号まで取り、新卒で楽天に入社しました。研究と全然違うんですけど(笑)。最初の3年は立ち上げたばかりの新規サービスでエンジニアを、次の2年は技術研究を行っていました。その後、電通国際情報サービスという、電通のグループ会社のSIerで、デジタルマーケティングのシステム開発のPMを4年弱。海外の仕事が中心でした。

バリバリのIT現場でご経験されたのですね。

そうなんです。ただ、元々エンジニア気質というよりもビジネスに関わりたい気持ちの方が強かったので、「アットコスメ」を運営しているアイスタイルに転職し、グローバル事業開発部というところで、資本提携やM&A、PMIなどを3年ほど行いました。要は主に海外ビジネスを拡大する仕事ですね。

その流れでどのようなきっかけ、決め手でワールドに?

ひょんなきっかけでご縁をいただき、現社長の鈴木(信輝氏)との面接を経て転職を決めました。
決め手となったのは大きく2つです。

ひとつは、彼がどのような思いで「D-GROWTH」という事業部を作り、デジタル革新を考えているか。「従来のアパレルビジネスを支える、サポートするためのデジタル」ではなく、「アパレル事業と同等、もしくはそれ以上のポジションで、組織を引っ張っていきたい。そのための投資もする」という話に、すごく興味を惹かれました。
決算報告書も併せて確認し、その本気度が伝わりました。

もうひとつは、海外展開です。これまで何度か転職活動をする中で、大手ともベンチャーとも話をしてきましたが、ほとんどはまず国内でビジネスをスタートして利益を生み出し、徐々に海外拡大したいというビジョンでした。それらに対しワールドグループは、チャンスがあればどんどん海外狙っていきましょう!というスタンスで、「すごくいいな!」と感じました。


あるべきサービスを実現し、グロースさせるための
デジタルマーケティング・プロダクトマネジメント支援

ご入社後のシックスさんの役割をお聞かせください。

Dビジネス事業本部という部の中にある、アクセラレータユニットのユニット長を担当しています。

アクセラレータとは「加速させる」という意味ですが、具体的にはどのようなことをしているのでしょうか?

まずDビジネス事業本部というのは、新規デジタル事業サービスを立ち上げたり、立ち上げたサービスやM&Aしたサービスをグロースさせていったりする部署です。現在、4サービスを展開していますが、アクセラレータユニットは、それらのサービスを横軸でグロース(成長)支援しています。昨年、僕1名でスタートし、現在は兼務者も含めて3名、実質的なマンパワーとしては2.5名で行っています。

※Dビジネス事業本部については「株式会社ワールド(Dビジネス事業本部/Original Stitch)林 泰寛さんインタビュー」をご覧ください

たとえばどのようなグロース支援をされているのですか?

デジタルマーケティングや、プロダクトマネジメント支援を行っています。サイトやサービスのデータ分析や、新しい顧客を作るためのウェブ上の仕掛け、顧客向けのメールマーケティングなど、あるべきサービスを実現し、グロースさせるための業務を幅広く手掛けています。

先ほど、デジタル事業に対する投資の話がありました。現在はどのような状況でしょうか。

入社後にこのような世界情勢となり、デジタル領域への投資も、当初の計画通りとは言えない状況です。ただ、厳選しながらも投資を再開する動きはありますし、新たなサービス、新規ビジネスの立ち上げも検討しています。

そうした動きの中、アクセラレータユニットの役割は何だと捉えていますか?

サービスをまたいで共通のノウハウを創り上げていくことです。ただ、単に「支援する」「サポートする」だけでは、本当の意味でのデジタル革新のDNAは根付きません。サポートと同時に各サービスに対して啓蒙を行い、知識や技術を身に付け、少しずつ自立組織にしていくことも重要な役割です。

5年もすれば世界はどんどん変わっていきます。われわれアクセラレータユニットが常に最新のマーケットトレンドやテクノロジーをキャッチアップし、サービスに取り入れ、横展開していくことが、「D-GROWTH」の実現に繋がると考えています。


将来の売上や利益を担う事業を創っていきたい、というメンバーが集まり、
組織に大きな影響を与えていきたい

その役割を実現するにあたり、今抱えている課題をあえて挙げるとしたら何でしょうか?

一番の課題は人材不足です。やりたいことはどんどん挙がってくるのですが、そのボールをすべて受け止めきれていないというのが実情で、優先度高く採用活動を行っているところです。 それ以外については、この状況下、規模感を踏まえた進行はできていると思います。

現時点において、Dビジネス事業本部で手掛けているサービスの多くは、M&Aによってワールドグループにジョインした企業です。僕はこれまでM&AやPMI、つまり統合した企業の効果を最大化するための取り組みを数多く行ってきましたが、統合してすぐみんな仲良くなり、変化を受け入れ、一体感を持って「レッツゴー!」とできるわけではありません。それだけ、企業文化や社風、仕事の仕方などを変えるのは難しいのです。

そうした経験を踏まえてワールドでの1年をふりかえると、ワールドグループにジョインして一緒に働いているみなさんはとても前向きで、想像していた以上に良い形でグロースできています。

なるほど、単にデジタル支援、啓蒙だけでなく、M&A後の環境づくりという側面もあるのですね。横展開の重要性がより理解できました。

最近よくDXという言葉で表現されることが多いのですが、僕たちが手掛けている本質的なゴールはそうではなく、デジタルを起点として新規事業を生み出し、成長させていくことです。将来の売上や利益を担う事業を創っていきたい、というメンバーが集まっているので、積極的に新しいことをやっていこう!という共通の空気を持っているのがとても良いなと感じています。

今は部内でコツコツ取り組んでいますが、今後成功事例を積み重ね、それを会社全体に広めていくことで、「あのサービスってどんなことしているんだろう?」「色々新しいことに挑戦していて楽しそうだな!」と社内全体から興味を持ってもらえるようになりたい。僕たちが組織に大きな影響を与えられるよう、意図的にそういう集団作りをしています。

そうした現状を踏まえ、これからアクセラレータユニットとして成し得ていきたいことをお聞かせください。

先ほどお話した新規事業の立ち上げとサービスの成長以外では、大きく2点あります。
ひとつは海外展開です。2020年度はコロナ影響で具体化には至りませんでしたが、状況を見ながら海外に向けたサービス展開を積極的に行ってまいります。もう一点は、データドリブンマーケティングです。少しずつ取り組み始めてはいますが、データを基にした顧客最適化を加速化したいと考えています。


貪欲に学び、常識を疑い、常識をぶち壊していくマインドを持っている人

アクセラレータユニットの目指すものを共に実現していくにあたり、「こんな人と一緒に働きたい」というメッセージをお願いします。

正直なところ、アクセラレータユニットが実現していきたいすべてを経験している人がいたら大歓迎!ですが、そう簡単にはいません(笑)。もちろんデジタルマーケティングのベースは必要ですが、何か強みを1つでもお持ちであれば、それをお聞かせいただけると嬉しいです。

イメージしているのは、貪欲に学び、常識を疑い、常識をぶち壊していくマインドを持っている人。 「10年間築いてきたスキルははこれです!」「(所属している)会社のやり方はこうです!」というルール化されたことを大切にするのではなく、3年、5年に一度振り返って、学ぶべきことは自分で学び、スキルを身に付け、どんどん台頭してくる若い世代と一緒に開拓し、フレキシブルな成長を目指せる人を求めています。

常識を疑い、常識をぶち壊していこう!というのは社内でも常々プレゼンしていて、「気付けば知らない間に自分の常識になってしまっていたな」「単なるルーティーンになっていたな」ということを疑い、アップデートしていくことを大切にしています。その名のとおり、『ぶち壊しプロジェクト』なんてものもあります!

業種・職種を問わず、これからの時代に求められる姿勢だと思います。

今までは、競合やアパレル・ファッション業界内のことだけを気にすれば良かったかもしれませんが、これからの時代はそうではありません。今の僕たちのミッション、そしてワールドグループの成長のため、自分自身の中、もしくはワールドグループで常識になっていることに対し、別の企業や業界、海外も含む世の中にアンテナを張り、新しい風を取り込む人を必要としています。

むしろ、アパレル・ファッション畑じゃない人の方が良いくらいでしょうか?

業界経験の有無については一切不問ですし、必ずしも、アパレルやファッションに高い興味・関心が必要なわけでもありません。僕自身、ワールドへの入社をきっかけにアンテナを広げてはいますが、元々ファッションが大好き!というわけではなかったですから。多種多様な人がいてこそ、おもしろいサービスができあがっていくという考えなので、デジタルを起点とした新規事業の立ち上げやグロースハックなどに興味がある方は、ぜひ一緒にさまざまなチャレンジができると嬉しいです。

DXではなく、デジタルを起点とした新しいビジネスを動かしたい、という意思を強く感じるインタビューでした。シックスさん、貴重なお話をありがとうございました。

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株式会社ワールド

株式会社ワールド

事業内容 ブランド事業、デジタル事業、プラットフォーム事業
事業所 本社:神戸市中央区港島中町6丁目8番1
東京:東京都港区北青山3丁目5番10号 ワールド北青山ビル
設立 1959年1月13日
代表者 代表取締役会長 上山 健二
代表取締役 社長執行役員 鈴木 信輝
従業員数 9,683名(2020年3月現在)
資本金 60億円
 

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