アパレル企業特集
2022.06.02
devirock(グロウ株式会社)
子供服×ECビジネスの最前線を走り続けるグロウが
成長し続けるために大切にしていること
子供服ブランド「devirock(デビロック)」を運営するグロウ株式会社は、子供服×ECビジネスのパイオニア。ECモールでは毎年数々の賞を受賞し、コロナ禍においても影響を最小限にとどめ、成長し続けています。今回はそんな利益を生み出す最前線ともいえる、ECサイト戦略・運営を担う、営業部 部長の西垣さんにインタビュー。グロウの特長や働き方、等身大の魅力をお伝えします。
今回、この方にお話を伺いました!
営業部 部長
西垣 佳祐さん
新卒で卸売企業のEC事業を担当。数年後、ECの面白さから、EC専業のレディースアパレル企業へ転職。クリエイティブ制作から販促、予実管理などを行う。2019年、グロウに転職し、EC運営をつかさどる営業部に配属。半年後にマネージャー、さらにその1年後に部長職となり、現在にいたる。
グロウに関わるすべての人を大事にし、誠実でありたい
まずはグロウと「devirock(デビロック)」について教えてください。
グロウは「もっと親子になろう」というブランドステートメントを掲げ、デビロックというECサイト専業のキッズウェアブランドを運営しています。共働きなどで親子の時間が限られているなかで、子供服の商材を通じて親子の会話が増えたり、子供にかわいいアイテムを着せてあげたい、それを着て子供が喜ぶ、というコミュニケーションを取っていただくブランドでありたいと考えています。
商品は企画から生産まで一気通貫で行っており、ベーシックアイテムとトレンドアイテムを織り交ぜています。大きな消費者に向けて商品展開することで、品質を担保しつつリーズナブルな価格帯を実現し、右肩上がりの成長を実現しています。
コロナ禍でも右肩上がりに売上成長していらっしゃいますが、そのポイントは何でしょうか?
右肩上がりとはいえ、コロナ禍のマーケットにおいて、踊り場的な時期はありました。その中でも比較的影響が小さく、成長し続けられている一番の要因は、実店舗がないことです。店舗に掛かる固定費や在庫などのリスクがないため、コロナ禍をきっかけにさらに成長を遂げている通販業界の波にうまく乗ることができました。
また、コロナ禍に関わらずグロウが成長してこれたのは、売上だけでなく、ものづくりや販促などに掛かるコストを日次でチェックし、軌道修正しながら客観的な定量判断ができているからではないかと思います。その数字の強さはグロウの大きな強みです。
西垣さんは前職以前もECの仕事をされていましたが、グロウに転職した理由は何ですか?
前職では、楽天市場で有名なレディースブランドの成長に携わることができ、手ごたえを感じていました。どちらかというと定性情報や感覚に頼って仕事をしていたのですが、それで結果が付いてきたので、そのやり方を続けてきました。
ただ、次第に私の中で少し違和感を覚えるようになってきて。今後も長くEC業界に身を置いて成長していきたいと思ったときに、誰が見ても納得する定量的な判断によってブランドや企業を成長させていきたいと思うようになり、ミッションやビジネス観に共感したグロウに転職しました。
まさにグロウの採用は、ミッションへの共感を重視していますが、実際に入社してその理由はなんだとお考えですか?
グロウは「革新的付加価値を創造し、世界のあらゆる人々の物心両面の豊かさを追求する」というミッションを掲げているのですが、この”あらゆる人”というのがポイントで、お客さま、取引先、働いている社員など、グロウに関わるすべての人を大事にし、誠実でありたいと考えています。
ミッションを実現するうえでは、仲が良くて楽しいというだけではなく、お客さまに良い商品を届けるために必要な意見を言い合える組織でないといけません。また、言うだけでなく、行動に起こして結果に繋げていかなければなりません。健全なやりとりを行うためには、目指す方向が同じでないと難しいですし、せっかく良いスキルを持っていても、適切な形でそれを発揮していただくことができません。そのような考えが根底にあり、採用活動にも反映されているのだと思います。
売上のみならず利益やコストまで理解すると、仕事はさらにおもしろくなる
グロウのEC運営に関する具体的な業務を教えてください。
自社サイト・楽天・楽天Fashion・PayPayモール・ZOZOTOWN・SHOPLIST・MAGASEEKと7つの販売チャネルでECサイト運営を行っています。営業部の中に店舗運営チームがあり、7つの店舗おのおのに担当者がいる形で、一部兼務者もおります。自社サイトの運営がもっとも手間が掛かるため、複数名が担当に付いています。
商品の出品など、いわゆる「ささげ」の業務は別チームが行っていて、運営チームは、各サイトやモールの特性に合わせて販促し、デビロックに集客して売上を作っていくことをミッションとしています。 具体的には、モール内の広告、メルマガ、イベント等の企画立案から運営までを手掛けています。イベントは、モールごとに行われるタイムセールやクーポン発行などの施策を計画し、進めていきます。また、モール側の営業担当者の窓口となり、広告やクーポンなどの交渉やマーケットリサーチなども行います。
ECサイト運営、販促に関して、特にモール運営などはある程度どのサイトも近しい業務になると思いますが、グロウだからこそ味わえる仕事のおもしろさ、やりがいはどういう点でしょうか?
おっしゃる通り、業務内容を箇条書きにしただけでは、他社と差別化する要素はほとんどないと思います。ただ、デビロックは子供服×ECというビジネスにおいてはトップクラスにいます。中小規模のECサイトと比べると関わる人数は売上、お客さまのリピートなどの規模が異なるため、ダイナミックなおもしろさを感じられると思います。 また、ECビジネスにおける収支の数値が可視化されており、上層部や管理職だけでなく、スタッフまで全員がそれを見ることができるので、自身の仕事がどれだけ会社に貢献できたかが分かるのもおもしろさの一つです。
私自身、前職までの「感性・定性」を頼りに仕事をしていたときは、売上や利益をもっと浅いところでしか捉えられていなかったのですが、グロウでビジネスがどうやって成り立っているのか?を数字で見るようになってから、仕事のおもしろさが一段階上がりました。
一般的には、売上レベルの共有が多いと思いますが、収支の詳細まで開示・共有している理由は何でしょうか?
あくまで私の個人的見解にはなりますが、「自分の給料がどこから出ている?」というのが明確になるからではないかと思います。どれだけ売上が立ち、そのためにどれだけのコストを使い、給料が発生しているのか、ということまで分かっているほうがフェアですし、ピンチのときには危機感が、成功したときには大きな達成感につながると思います。
もちろん、開示した数字をどのように捉えているかは人によって違うと思いますが、少なくとも私が担う営業部は利益を追求する最前線なので、スタッフには数字の見方を教えて、毎日必ず見たほうが良いとアドバイスしています。
どれだけ売上が伸びても販促費を使いすぎたら利益にならないし、自分たちの給料も上がりません。そういうことを頭で分かっているかどうかで、仕事のクオリティも変わってくると思うんです。
人事マネージャーにASK!! 成長企業の働き方とは?!
成長著しいベンチャー企業ともなると、”先入観”で働き方に関する不安をお持ちの方もいらっしゃるのが正直なところです。実情としてはいかがでしょうか?
ギャップを生みたくないので正直にお話しますと、残業は一定あるというのが実情です。
ただ、企業としてそれを良しとはしておらず、会社としても無駄な会議などを見直して生産性を上げていったり、採用によって適正な人員配置を行ったり、ということは考えています。もちろん社員からボトムアップで声を上げてもらえれば前向きに取り入れたいと考えています。
補足をすると、フレックスであることから、自由度高く働けるというメリットもあります。業務時間を区切って働くことのみを目的にはしておらず、ある程度の自由度・裁量の中で、利益を生むためにやるべきことをしっかりやっていこう、という考えです。
フレックス制度が導入されてから、育児をしながら働いている社員も増えてきました。最近産休に入った社員もおりますし、ライフイベントに合わせた働き方ができる環境は整備しています。
組織の風通しの良さは、ポジションに関係なくお互いに意見を言い合えるから
ここまでに、「言いたいことを言い合える」「フェア」など、いくつかのキーワードが出てきましたが、社内の雰囲気はいかがでしょうか?
お互いにコミュニケーションを取りながら仕事をしています。仕事に必要なやりとりはもちろん、雑談も交えながらいろんな会話が生まれています。私はそれまで黙々と仕事をする会社にいたので、入社当初はギャップを感じましたが、とても良い関係性で仕事ができていると思います。
店舗運営チームはアパレルをはじめ、メガネ、ウィッグなど色んな業界の経験者がいます。営業やマーケティングチームまで広げると大手スポーツメーカー出身者など幅広く、それぞれの経験を活かして活躍しています。
西垣さんご自身が感じているグロウの良いところ、好きなところはどんな点ですか?
よくある言葉にはなってしまいますが、人の良さですね。ポジションや役割に関係なく、お互いに意見を言い合える環境なので、風通しがとても良いです。冒頭でもお話しした「ミッションへの共感」が社員の共通点であり、企業文化を創っています。
もちろん、入社してみて合う・合わないということは誰しもありますので、退職する方もいらっしゃいますが、次への応援を込めてしっかり送り出せる関係性だと思います。
企業成長とともに組織拡大もしていると思います。グロウでは今後どのようなキャリアの可能性があるでしょうか?
グロウでは、「マネジメント」と「スペシャリスト」の2つの役位コースがあります。ご自身の年収を上げていきたい、より責任のある仕事に就きたい、という場合、このどちらかのキャリアを選んでキャリアアップしていく形になります。
組織規模の拡大とともにポジションは増えていて、現在、私は部長と課長を兼務している状況です。マネジメントとしてキャリアアップする場合、まずはすぐに課長を目指すことができますね(笑)。
いずれのキャリアを選んだとしても、先ほどお伝えしたとおり利益情報、いわばPL(損益計算書)まで意識しながら経験ができるので、より経営に近い視点のキャリアを詰めるのではないかと考えています。
「グロウ」の名のとおり、成長し続ける企業であるために
グロウが現状認識している課題や、それに伴う今後の成長ポイントを聞かせてください。
ビジネス上の話では、これまでグロウは先行者メリットで低価格×高品質の子供服をお客さまに届けてきました。私たちのビジネスを追いかけるように競合他社は増えていくものなので、今後はシェア確保がポイントになってきます。「デビロックでなければならない理由」を明確にし、ブランディングをより強化していくことで差別化を図っていきたいと思います。
商品企画についても、他ブランドにはない機能を取り入れたり、カテゴリーの幅を増やすなどして、「もっと親子になろう」というブランドステートメントを実現していきたいです。
会社の話で言うと、評価をはじめ、先ほど出てきた残業、個々のさらなるスキルアップなど、改善・成長ポイントは山積みです。現状を良しとせずもっと良くしていこう!変えていこう!という社風なので、新しいスタッフも入れながら、「この課題はどうしていこうか」などと進めているところです。そのためにも採用は重要ポイントです。良い仲間を見つけ、グロウ全体でしっかりアップデートしていきたいです。
では最後に、これからのグロウの成長のため、こんな人と一緒に働きたい!というメッセージをお願いします。
社名のグロウとは、成長という意味があります。その名のとおり成長意欲があり、現状維持ではなく、グロウとともに成長したい人を求めています。
成長意欲がある人は、「こうありたい」「こうなりたい」という思いがあります。そこに向けて自分で考えて動き、関連部署や社外の人々を巻き込み、ディスカッションを重ねて周りとともに良くしていきたいと思える人が良いですね。
そうした思いや、コミュニケーション力などといった「人間力」とも言える魅力は、ある意味で業務スキルよりも重視しています。
これまでの経験を活かしてさらにビジネススキルを高めていきたい方、子供服×ECビジネストップクラスの私たちと一緒に成長していきたいという方、ぜひお待ちしています。
devirock(グロウ株式会社)
事業内容 | 子供服の企画・製造・販売 Eコマース事業 |
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事業所 | 本社:大阪府大阪市北区曽根崎新地2-1-23 JPR堂島ビル5F |
設立 | 2008年4月 |
代表者 | 代表取締役 宮本 智彦 |
従業員数 | 59名 ※正社員のみ(2022年5月現在) |
資本金 | 800万円 |