アパレル企業特集
2023.04.10
株式会社オーティーエス
アパレル・ファッション業界を“物流”から支える会社
「物流管理」「DTPオペレーター」それぞれどんな仕事?
1986年の設立以後、長きにわたってアパレル・ファッション業界を「物流」から支え続けている、株式会社オーティーエス。大切な商品を管理し、お客さまのもとへ届ける物流は、アパレル・ファッション業界にとってなくてはならない存在です。今回はそんなオーティーエスから、物流管理の飛田さん、新規事業を担うDTPオペレーターの荒木さんにインタビュー。アパレル業界から転職を決めた理由や、具体的な仕事内容、やりがいなどについて伺いました。
今回、この方にお話を伺いました!
物流管理
飛田 晃輝さん
新卒でアパレル企業に入社、販売職として店長を含め5年間従事。その後、2022年9月オーティーエスへ転職。現在は物流管理として、担当企業の窓口や関わるメンバーの業務管理等を行っている。
飛田さんのインタビューを読む
業務企画室
荒木 直美さん
オリエンタルランドでのアルバイト経験後、オーティーエスにパートとして入社。倉庫作業・オペレーションなどの経験を経て社員として契約、現在は業務企画室に所属し、新規事業を担当している。
荒木さんのインタビューを読む
アパレルブランドの店長から物流管理へ
商品が店舗に並ぶまでの裏側に携わってみたかった(物流管理 飛田さん)
オーティーエスへの入社経緯をお聞かせください
飛田:前職で5年間販売職として店長まで経験し、販売以外の仕事でアパレル業界へ関わりたいと思い、クリーデンスに登録しました。特に職種を絞ることなく、幅広く色んな仕事の可能性を見ていたところ、その中でオーティーエスとの出会いがありました。 前職では入荷商品や在庫に関するディストリビューターとのやりとりもあったこと、また販売職ではありましたが、もくもくとした作業も好きだったので、物流にも興味がわいたのが応募のきっかけです。
正直に言うと、応募時点ではまだ、絶対に入社したい!というほど強い気持ちではありませんでした。「興味があるので、どんな感じか一度応募してみよう」というくらい。でも、面接の雰囲気がとにかく良くて、選考が進むにつれてここで働きたいという思いが高まっていきました。面接の中で、自分が担当する業務のことも明確に教えてもらえたことで、具体的なイメージもわきました。
具体的な仕事内容と、それらをどのように覚えていったか聞かせてください
飛田:一人あたり1~2ブランドを担当し、保管されている商品を正しく把握・管理する仕事です。注文が入ったら商品の出荷対応をスムーズに進められるよう、全体指揮を行う役割を担っています。実務を行うスタッフと連携を取りながらチームプレーで生産性を高め、時間当たりの出荷数最大化を目指します。
具体的にはスケジュール作成、実務スタッフへの指示、在庫管理システムの運用、お客さまの対応などがメイン業務です。
入社後はまず、現場に入って実務を理解するところからスタートし、前任担当者から業務を引き継ぎながら細かい仕事を覚えていきます。今は入社して約半年ですが、担当ブランドをひとつ持って進めています。
オーティーエスはアパレル商材の物流企業ですが、飛田さんのようなアパレル業界出身者はほかにもいらっしゃいますか?
飛田:外資スポーツメーカーの販売職や、インナーメーカーの販売職など、ファッションの世界から来た社員は僕以外にも何名かいます。
飛田さん含め、みなさんなぜアパレルから物流企業への転職を決意されたのでしょうか?
飛田:販売職の人間って、そのまま販売職を続けたい人ももちろん多いのですが、この商品が店舗に並ぶまでの裏側を見てみたい、自分も経験してみたい、という志向の人もけっこう多いんですよ。我々は後者のほうのタイプだと思います。
一方、オーティーエスとしても、コミュニケーション力の高い販売経験者を求めている。
一般的に中途採用で未経験応募可能な求人って、「本当は即戦力がいいけど、人材不足だし販売職の方でも良いよ」というケースが多いと思いますが、当社の物流管理ポジションは、まさに販売職の経験が欲しい!というスタンスで採用活動を行っています。
このお互いのニーズがマッチしたことが入社の決め手だったと思います。
入社して、どんなところに販売職での経験が活かせていますか?
飛田:物流管理は、実務スタッフといかにうまく連携を取るかが重要なので、そこでのコミュニケーションに役立っています。ほかにも実務スタッフ(パートさん)のシフトを組んだり、お客さまのニーズに応えるために何ができるかを考えたり、といったことも店長業務と通ずる部分があり、これまでの経験を間違いなく活かせています。
アパレル業界で培った知識やスキルは色んなところで活きている
(物流管理 飛田さん)
今のお仕事のおもしろさ、やりがいに感じている点はどんなところでしょうか?
飛田:今はやることすべてが新しいので、どの仕事も興味深く取り組んでいます。シンプルにアパレル業界が好きなので、こういう形で貢献できるんだな、と思いながら仕事をするのがおもしろいです。
余談ですが、ファッション好きとしては、服装が完全自由なのは嬉しいですね。僕も転職後、髪色を明るくしましたし、インナーカラーを入れているスタッフもいたりします。そうした制限がないのは良いなと思います。
販売職から大きく環境が変わりましたが、働きやすいと感じているポイントはありますか?
飛田:これまでとの大きな違いですが、ほぼ定時で帰れているのが嬉しいです。繁忙期は土曜日に出勤することもありますが、基本は土日祝が休みなので、前職と比較して予定が立てやすくなりました。
これから飛田さんが頑張っていきたいこと、チャレンジしていきたいことをお聞かせください
飛田:まだまだ初めてのことが多く、先輩社員にいろいろ聞いて仕事を覚えながら進めていますので、しっかり必要なスキルを身に付けて、フロアリーダーなど任される範囲を広げていきたいです。
前職で店長を経験したこともあり、「分からないことを聞きながらでないと進められない」という現状がもどかしく感じているので、早く責任もって働けるようになりたいです。
では最後に、こんな人と一緒に働きたい!というメッセージをお願いします
飛田:いろいろ計画を立てて、そのとおりに実現できると「やった!」という達成感のある仕事です。そういうところにやりがいを持てる方は向いていると思います。
アパレル業界で培った知識やスキルは色んなところで活きているので、まったくのゼロからスタートすることに不安を覚えている方もご安心ください!僕も最初は不安でしたが、人がすごく良い会社なので、丁寧に教えてもらいながら一つずつステップアップすることができています。
アパレル業界で、物流に関わらない仕事をしてきた方にとっては、オーティーエス?アパレル物流?となるかもしれませんが、この記事をきっかけに、まずはどんな会社かな?土日しっかり休みたいな!と少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
物流は世の中からなくならない、安定した業界だからこそ
貪欲にチャレンジし続けている会社(DTPオペレーター 荒木さん)
オーティーエスへの入社経緯を聞かせてください
荒木:前職はディズニーランドでアルバイトをしていたのですが、シフト勤務がかなり幅広いため体力が続かなくなってきて、土日休みで残業の少ない、ライフサイクルを作りやすい仕事を探していました。オーティーエスは、ちょうど新しいセンターを立ち上げるタイミングの求人を地域新聞で見つけ、希望条件にかなっているかもしれない、応募しました。ただ、職務経歴としては社員経験がないため、まずはパートとしての入社でした。
入社後、今にいたるまで、希望していた土日休みで残業の少ない環境で仕事ができているので、日々の生活に緩急があってとても働きやすいです。
入社前の物流の仕事のイメージはいかがでしたか?
荒木:家族が倉庫業務をしていたので、何となくのイメージはありました。私自身、もともとファッションに強く興味を持っていたわけではないのですが、知らない分野にチャレンジすることで、新しい世界を知っていけたらいいなという気持ちでした。
オーティーエスに入社して、アパレルや物流に対して感じたことはありますか?
荒木:正直、入社前にそこまで考えられていたわけではないのですが、今働いていて思うのは、モノがどこかからどこかに運ばれる以上、物流は世の中からなくならないということです。それは働く上での安心や自信につながります。
また、そうした事業としての安定感があるからこそ、新しいチャレンジへも貪欲な社風があります。たとえば、20年前、ジュエリー物流を初めて手掛けたのは当社でした。ジュエリーはスペースを取らないため、自社管理するジュエリー企業が多かったところ、地道に営業を続け、利益を出すビジネスまで成長させました。
現在は社員としてご活躍とうかがっています。どのように社員になられたのですか?
荒木:入社後はパディ(物流倉庫の作業員)として働いていましたが、オペレーションを担当するようになり、1年で契約社員に昇格しました。2年後には社員へ昇格し、現在は業務企画室で、マーケティングや既存のお客さまに向けた業務改善など、幅広く何でも取り組んでいます。直近は、新規事業であるテキスタイルのプリント事業にも携わっています。
Illustratorを使った仕事ですが、独学でいろいろ勉強し、今はDTPオペレーターも担っています。
新規事業とはどのようなものでしょうか?
荒木:お客さまから生地とテキスタイルデザインをお預かりし、プリントする事業です。
現在は私を含めて3名体制で、私は別で本業と兼務体制となっているのですが、ありがたいことに予想を超える受注があるため、専任のDTPオペレーターの方に来ていただきたい、というのが今回の募集背景です。
DPTオペレーターの仕事は、お客さまからお預かりしたデザインデータをもとに、専用のプリント機械のインクやサイズなどを微調整し、実際にプリント後は、イメージどおりの色味が出ているかのチェックなどを行います。体力仕事…というほどではないですが、機械が大きいので、セットしてプリントする一連の作業は体を動かしますね。
この機械を所有している企業はアジアでも多くありませんので、そうした希少性も、順調にスタートできたポイントかもしれません。
OTSはアパレル企業とのお取引が多いと思いますが、新規事業もアパレル企業がメインなのでしょうか?
荒木:事業を立ち上げた当初はアパレル企業からの受注を想定していたのですが、ファッションはトレンドサイクルがあるので、1~2年先の受注になってしまうんですね。そうした背景もあって、最近はホームインテリアや生活雑貨、ユニフォームなどを手掛けることが多いですね。ネームバリューの強い企業からの受注もけっこうあるんですよ。
新規事業は正解がないので自分で作り上げていけるおもしろさがある
(DTPオペレーター 荒木さん)
DTPオペレーターのおもしろさ、難しさはどんなところでしょうか?
荒木:私自身はDTPの仕事が初めてだったので、新しいことを覚えていく、そのすべてがとても楽しいです。何かを学ぶことが好きなので、ひとつ理解して、また次分からないことを調べて理解して…を繰り返し、一つひとつ前に進んでいる手ごたえを感じられる仕事です。
難しいのは、お客さまが望む仕上がりにするための工夫です。まずプリントする生地はお客さまからご提供いただくため、無駄使いはできません。また、紙で印刷したものと、生地にプリントしたものでは色の出方がかなり違うため、お客さまと丁寧にコミュニケーションを取って落としどころを見つけていくのが大変ですね。あれこれと調整しながら、ご満足いただくプリントができたときはとても嬉しいです。
荒木さんがこれから頑張っていきたいこと、チャレンジしたいことなどを聞かせてください
荒木:この新規事業を軌道に乗せ、利益の出るビジネスにしていきたいです。
現在は兼務者も含めて3名の組織なので、売上拡大して組織を大きくしたいですね。
最後に、こんな人と働きたい!というメッセージをお願いします
荒木:IllustratorやDTPのスキルがあればもちろん活かしていただけますが、私自身がゼロからスタートしているので、これからチャレンジしていきたい、身に付けたい、という方も大歓迎です。今はオペレーションがメインですが、いずれはオリジナルデザインの販売なども行っていきたいので、デザインに対する意欲もあるとなお嬉しいです。
そういう意味ではスキル的な要素よりも、どんな仕事がしたいか、という思いに共感しあえる人と一緒に働きたいですね。新規事業は正解がないので、自分で作り上げていけるおもしろさがあります。もっとこういう風にできるんじゃないか?こんなことはできないか?というアイデアや意見を出し合いながら、色んなことをどんどん進めていきたいですね。
また、機械を扱う仕事なので安全面も含めてチームワークで進めていくことが大切です。みんなで新しいことを学びながら、新規事業を盛り上げていける方、お待ちしています!
株式会社オーティーエス
事業内容 | ファッション物流に関する一切の業務 |
---|---|
事業所 | 東京都江戸川区南葛西5丁目16番1号 |
設立 | 1986年10月1日 |
代表者 | 代表取締役 田中 優一郎 |
従業員数 | 801名 ※内パート635名(2023年3月時点) |
資本金 | 6,000万円 |