アパレル企業特集
2023.10.17
NEW ERA(ニューエラジャパン合同会社)
ハイスピード・ハイレベルで思考と実行を繰り返す、
ニューエラ店長の仕事と成長とは
ニューエラは、1920年創業のヘッドウェアメーカーです。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)唯一の公式選手用キャップサプライヤーであり、定番のキャップブランドとして高い支持を受けています。そんなニューエラの日本国内における支社が、ニューエラジャパン合同会社。ニューエラの店長の仕事にはどんな魅力があり、どんな成長ができるのか?お話を伺いました。
今回、この方にお話を伺いました!
NEW ERA 都内店舗 店長
Aさん
新卒で入社したアパレル企業で販売を担当。メンズドレス(スーツ)を担当し、15年ほど働いた後、NEW ERAに転職。大型店の店長として活躍する一方、研修企画や運営なども担当する。
もくじ
選考翌日には「行きます」と言っている自分がいました
まずは、NEW ERAに転職した経緯を教えてください。
新卒で入ったアパレル企業で約15年、販売の仕事をしていました。転職を考えたのは、40歳が近づいてきたタイミングで次のキャリアについて考え始めたのがきっかけでした。コロナ禍をきっかけに本腰を入れて転職活動に取り組みました。
新卒のときは、朝から晩まで開いている商業施設を回り、そこにあるすべてのブランドの良いと感じたところ、駄目だと思ったところをメモし、その総合点で決めるという方法で就職活動をしていました。転職活動のときも、同じ手法を使って転職先探しを進めていきました。
なるほど。その結果、NEW ERAに行き着いたというわけですね?
実は違うんです。私は前職でメンズスーツなどのドレススタイルを扱っていたので、ハイブランドと呼ばれる企業に転職することが王道ルートだと考えていました。NEW ERAもチェックはしたものの、その時点ではほとんど気に掛けていませんでした。
転職活動の終盤、あるハイブランドから内定オファーをいただきました。最終回答期限まであと2日というタイミングで、転職エージェントさんからNEW ERAを紹介いただいたんです。「たぶん、Aさんは受けた方がいいですよ」と非常に根拠の薄い勧め方でした(笑)。
転職の決意はほぼ固まっていたのですが、それまでのエージェントさんとのコミュニケーションから、私にNEW ERAを紹介したいと思わせる何かがあるのだろうと思いました。NEW ERA側からも、転職活動状況を鑑みて「1日で選考を全部やりましょう」と言ってもらえたので、受けてみることに決めました。
当日は、オフィスで4〜5時間ほど、リテールマネジャーやディレクターとじっくりお話をしました。そして直後にオファーをいただき、次の日には「行きます」と言っている自分がいました。
なんと!どのような心境の変化があったのでしょうか?
自分でもどうしちゃったんだろうと思います(笑)。直前まで、ハイブランドのお店で店長をしようと本気で思っていました。サービス業の中心地で経験を積んで、ゆくゆくは銀座4丁目でブティックに所属して、高級時計やネクタイを売って、そんな販売のプロになるビジョンがあったんです。
でもNEW ERAに入れば、自分でブランドを作るような感覚で働けるかもしれない、そしてそれがとんでもなく面白そうだと思ってしまったんです。
最初から、ブランドを作っていくような仕事がしたいと考えていたわけではありません。ですが、後から考えてみると、前職にいたときから、これまでの働き方に違和感を持っていたように思います。自分のこれまでのスタイルは、与えられた環境下で全力を出し、競争に勝つ、というものでした。結果を出しつつも「勝つべきはこの競技なのか?」という疑問は常にあり、それをNEW ERAの面接ではっきり気付かされたのだと思います。大きな鐘が、ボーン!と頭の中で鳴り響いてクラクラする、そんな衝撃がありました。
スピード感も衝撃的でした。面接が終わったらすぐに電話が来て、「受かりました、いつから来られますか?」って言われたんです。ちょっと待ってくれよ、と思いました。実は私、電話口で条件交渉をしたんです。そしたら私が出した条件に対して即答されてしまいました。
決断が早いのは自分たちで裁量を持っているから。つまり自分がいいと思ったものを周りに左右されずに実行できる環境なのではないか、とその時に思いました。
世界一のプロダクトを常に扱える魅力
NEW ERAのブランドやアイテムの魅力は、どのようなところに感じますか?
NEW ERAは、プロダクトの供給量としては世界一のファッションブランドではないかと思っています。そんな世界一のプロダクトを常に扱えることは圧倒的な魅力だと思います。
一般的に、世の中にある商品は、たとえば「10~20代の女性」などターゲット像がありますが、NEW ERAにはそれがありません。子供からお年寄り、どんな性別の人でも必ず“頭”はあるので、全員がお客さまになり得ます。
さらに言うと、少し極端な表現かもしれませんが、ショップに足を運んでくださるほぼ全てのお客さまが、最初からポジティブな印象を持っているように感じます。ブランドについて一から説明するようなことが無くても売れてしまうんです。これはものすごいことだと思います。
入社してから感じたブランドに対する認識の変化はありますか?
NEW ERAは、ストリートファッションの会社だと思っていました。実際、そう思っているお客さまは多いですし、商品の中で大きいウェイトを占めていることも事実です。ですが、NEW ERAは今、ライフスタイルブランドに変わりつつあり、より多くの方に受け入れてもらいやすいブランドになっています。これは内側から見ていて感じることで、これから広く世の中に伝えていきたいことですね。
自分のやりたいことを柔軟にやらせてもらえる
店長としての、普段の仕事内容について教えてください。
1日の仕事の流れは、他のお店とそこまで変わらないと思います。NEW ERAに入って変わったと思うことは、店長としてメンバーに働きかける部分です。私はフリとオチと呼んでいますが、日々の業務を無駄にしないために、メンバーに目標や達成事項を伝えるのが「フリ」、そして業務後に、目標や達成事項を振り返るのが「オチ」です。店長が行う管理の仕事は、現状を維持するためにメンバーを縛ることではなく、メンバーを目標に向かって押し進めること。それはNEW ERAに入って強く感じています。
店長としての仕事以外に、入社研修や、その他研修企画にも携わっています。たとえば、他店舗に行く「ヘルプ」は、販売の現場では当然のようにあることですが、それを人材育成の機会として捉えなおしました。人員補充の目的ではなく、研修を目的としたヘルプを企画、実施しました。他にも、新規出店のための初期運営をサポートしたり、旗艦店のリニューアルを担当したりと、店長という役職ながら、さまざまな業務に携わっています。
お仕事をする上で大変だと思うことや、やりがいを感じることはどのようなことですか?
店長として数多くの業務をこなしながら、高い目標を達成しなければならない、難易度の高さです。大変ですが、同時にやりがいに直結することでもあります。
高い目標を達成するために必要なのは、気合と根性ではなく、工夫です。その一方で、時間には限りがあり、自分の身は一つです。店長としての業務がたくさんある中で、物事の本質を捉えたり、一つの施策が一石何鳥にもなるようにしたりして、5分でも10分でも思考する時間を作ることの重要性を感じます。
これまでの経験を比べても、今の自分に課せられた目標はとても高いものですが、それに対して理不尽だと思ったことは一度もありません。難易度が高くても、必ず達成できることしか降りてこないんです。達成するためにはどうしたらいいのだろう?と考える力がものすごく鍛えられました。
NEW ERAの仕事をしていく中で、ご自身のどのような成長を感じますか?
前職の約15年の経験と比べると、実行して目標達成する能力やスピード感が桁違いに伸びています。
また、ブランドやビジネスのメカニズムに対する理解や、それを言語化する力や抽象化する力も伸びました。NEW ERAには、スピード感と並行して、立ち止まってしっかり考える文化があります。たとえば、店長会や上司との会話の中で、「それは何故か」「この問題における本質は何か」といった質問が繰り返され、徹底的に掘り下げて考えることを要求されます。予算は達成していても、ひたすら考え続けているのがNEW ERAの店長会です。
思ってもみなかった自分に出会える環境
店長として目指していることを教えてください。
まずは自分の今の店舗を日本一にすることです。何をもって日本一か、ものさしを決めるのは難しいですが、たとえば帽子を買う、買い物をする、サービスを受けに行くと考えたときに、NEW ERAが最初に想起されるようになる。そんな店舗を作れたら理想だと思います。
そんな店舗を作った後は、日本の主要な場所にNEW ERAの店舗があって、全国を飛び回りながら店舗におけるサービスのレベルを上げていく、そういう仕事ができたら最高ですね。
現時点で、そんな役割を担うポストがあるわけではないのですが、実績を上げて、その必要性について説得力を持って話すことができたら、実現できるのではないかと思っています。
前職では、店長のあとは本社職にいかなければ出世できない、と枠にとらわれていた考え方をしていました。と同時に、それは本当にやりたいことだろうか、という気持ちもあったように思います。自分のやりたいことを考えるときに、自然とすでに存在する枠組みの中だけで考えていたのだと今では分かります。
NEW ERAに入って、枠にとらわれずに考えられるようになりました。やるべきこととやりたいことが一致していて、それで成果が出せるならば問題ないし、その役割に名前がなければ自分で付ければいいのだと。そう考えられるようになったのは、枠にとらわれない考え方をする上司たちや、枠にとらわれない考え方を許容するNEW ERA環境によるものだと思います。
NEW ERAの店長として、どんな人が合うか、人物像を教えてください。
スピード感を持って動くことのできる人です。ここでのスピードとは、実行したり考えたりするサイクルの早さです。持っておいてもらいたいのは、実現するためにはどうしたらいいか、という考え方です。販売経験やマネジメント経験は、役立つことは多いと思いますが、必須とは思いません。実現させることをベースに物事を考え、実行力とスピード感をもって進めていく、そんな人が活躍できると思います。
最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
この職場は、本当に面白いです。楽しいというよりも、面白い。
なぜ面白いか、それはNEW ERAは本気の集団だからです。誰もが本気を出さざるを得ないので、そこにいれば自分の限界を超えることができ、思ってもみなかった自分に出会えるでしょう。私は、そんな環境で仕事ができていることを、とてもラッキーな事だと思います。
今のNEW ERAは、まさにこれから大きくなるタイミングです。今入社する人は、創成期のNEW ERAにいる人と言えます。興味がある方は、ぜひ一度お話しに来ていただけたらと思います。不安とワクワク半分でいらしてください。
NEW ERA(ニューエラジャパン合同会社)
事業内容 | ヘッドウェア、アパレルなどの製造販売 |
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事業所 | 東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー18F |
設立 | 2004年10月 |
代表者 | 代表 リーブズマシュー |
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