スタッフブログ
2016.01.20
アウターよもやま話 −フィルパワーって何?−
皆様こんにちは。
2016年よりブログ担当となりました荻田です。
今年は暖冬ということもあり(毎年言っている気もしますが・・・)、本当にヘビーアウターが売れないと各企業様が嘆いておられますが、今週はいよいよ冬本番といった気候で、ついに東京都内でも積雪がありました。
というわけで、本日はヘビーアウターに関して書こうかと思うのですが、皆様はダウンジャケットをお持ちでしょうか?
よく“10万円クラスのダウンジャケット、何がそんなに違うの?”というお声を聞きますが、値段を分ける大きな要素としてダウンのクオリティがあります。
クオリティの指標としては
1.ダウンの産地
2.フィルパワー数値
という2点があるのですが、
産地に関しては何となくイメージがつくのではないでしょうか。
簡単に書きますと欧州⇒北米⇒アジア産の順で安価になるのですが、
興味のある方はこちら参考にして下さい。
ダウンについて
もう一点が、2のフィルパワー数値なのですが、こちらがなかなかメンズの接客以外では聞かない内容です。
調べると
“ダウンのかさ高性を現す単位です。
1オンス(28.4g)のダウンをシリンダー内に入れ、
一定荷重を掛けた時の膨らみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示す”
と出てきますが…
ばっくり言うとダウンの反発力の指標です。
もっとばっくり言うと、ダウンのふんわり感の指標です。
皆様も1年ぶりにクローゼットから出したダウンジャケットが、
着ようとした際にペタン子になっていた経験があるのではないでしょうか。
これは簡単に言うとフィルパワー数値が低いからです。
続いて、なぜふんわり感のあるダウンが良いのかという話ですが、
同じ質量のダウンを使用した場合により軽量であること、
外気温と体の表面の間にある暖かい空気の層が厚ければ厚いほど温かいことが挙げられます。
一般に、高温多湿な日本国内であれば500フィルパワーあれば充分とされ、550フィルパワーで上質。
最も高品質なもので700~800フィルパワーとなります。
こうなると東京ではオーバースペックなくらいで、
北海道はおろか、登山や●極大陸探検隊が使用・・・のようなプロ仕様となるわけです。
7万円を超えてくるブランドに関しては、基本的にこういった数値のダウンを使用しているわけです。
※参考に是非ご覧下さい。
フィルパワー(Fill Power)とは
稀に900フィルパワーを謳っている製品がありますが、
こうなると逆にボリュームが出過ぎますので、
あえてグラム数を落として主に近年定番化してきたインナーダウンになります。
他にも値段や品質を左右する要素として、
・手摘みか否か
・ダウンパックの形状はどうか
・ジャケットの表面に使用している素材は何か
・付属品のファーは何のファーなのか
などなど…
挙げるとキリがありませんが、そんな観点で買い物に行くと、
納得感のあるダウンジャケットと巡り合えるかも知れません。
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