スタッフブログ
2018.07.25
思想を着る
初めまして、新入社員の宮内です。
早いもので、関西の山に囲まれた環境から東京に出てきてもう三ヶ月が経とうしているのに、
未だ電車の線は覚えられない日々が続いています。
突然ですが皆さん、お気に入りの服はございますか。
お金を貯めて買った憧れの服や、
初めてのデートで着ていく勝負服、
はたまたご家族や恋人からのプレゼントなど…。
お気に入りの服には、お気に入りとなる何らかの思いや歴史があったのではないでしょうか。
そこで、本日は私のお気に入りの服をご紹介させていただければと思います。
『摩訶般若波羅蜜多心経』
これは東洋エンタープライズより発売されたスーベニアジャケットです。
袖には世界で一番翻訳をされたと言われるお経の一説が刺繍をされています。
(意味はあまり良く知りません…)
インパクト抜群なこのアイテムは、かの有名なイギリスのロックバンド
“The Beatles”のヴォーカル、ギターを務めたジョン・レノン氏が着用していたモデルです。
お経とジョン・レノン…?もう少しこの関係を探っていきます。
写真は暗殺の二日前、妻オノ・ヨーコ氏と肩を組むジョン・レノン氏ですが、
着用していたジャケットが、先に紹介したものと同じデザインであることにお気づきでしょうか?
日本人デザイナー山本寛斎氏が、大の日本党であるジョン・レノン氏に送ったものとも言われていますが、
その詳細は謎に多く包まれているジャケットが、
後に東洋エンタープライズよりオマージュアイテムとして発売されたというわけなのです。
そんな彼は1971年に発売の名曲“imagine”で
‘Imagine there’s no countries … no religion too’
(「国境などないと想像してごらん…宗教もないんだ」)
と歌い上げています。
(私が生まれた頃には彼も亡くなっていましたし、この曲も既に50年近く経っているにも関わらず
耳にしたことがあるのを考えると、その凄さがよくわかります…。)
歌の真意や彼の思想には諸説がありますが、
反戦活動や平和主義運動を率先して行っていた彼が、ミリタリーアイテムをファッションに落とし込んだように、
彼が最愛の妻との写真の撮影にこのジャケットを着ていたのには何か意味があったのかも…?
平和を愛した彼が着ていたからこそ、この服には意味があるのかな?
などと勝手な妄想を膨らませています。
学生時代に古着屋でたまたま見つけたこの服ですが、
そんな歴史を紐解いて自分なりに再解釈をするとどこか魅力的に思えて、
今ではとてもお気に入りの一着です。
あなたのお気に入りの服も、デザインやブランドのルーツを辿っていくと何か違う見え方がするかもしれませんね。
デザインを着るのと共に歴史や文化も着る、そんなのも素敵なファッションの楽しみ方かと思います。
さて、いよいよAWコレクションも立ち上がり、
今年のアウターを既に買った!なんて方もいらっしゃるかもしれませんが
ジャケットを羽織るにはまだまだ暑い日が続きますので、熱中症にだけはお気をつけて下さい。
それではまた!
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