スタッフブログ
2019.01.16
年末年始 アメリカ散財旅
こんにちは。営業担当のオギです。
先週の3連休でいよいよセール商戦も落ち着き始め、
ファッション業界の方々は春夏の立ち上がりや来期の人事などが
気になり始めている頃ではないでしょうか。
今日は年末年始にアメリカに行ってきた際に見てきた、
アメリカファッションについて書きたいと思います。
まず今回の滞在地ですが、フロリダ州オーランドです。
お察しの方もいらっしゃるかと思いますが、約25年ぶりに行ってみた印象は、
やはり“THEファッション不毛の地”という感じでした。笑
15年前にテネシーなどの南部エリアに行った際にも感じましたが、
NYやLAなどの一部の都市部を除き、アメリカの田舎エリアは
まったくもってお洒落をする・・という概念がありません。
それがまた格好良かったりするので困ったもんです。
そうは言ってもせっかくの渡米期間ですので、
メインの予定の合間を縫ってショップ探索やヴィンテージアイテム探しにも精を出してまいりました。
アンティークモールへ出陣
まずは古着・古道具探し・・ということで、アンティークモールへ行きました。
古着屋で就業した経験をお持ちの方ならピンとくるかと思いますが、
日本の古着屋さん(ヴィンテージ商品主体のお店)は主に
・写真のような田舎のアンティークモール
・町のスリフトショップ
・ヴィンテージディーラーの倉庫
・ミリタリーショー
などを回ってバイイングをしております。
2000年前後までは、ローズボールに代表されるフリーマーケットでも目ぼしいアイテムが見つかったそうですが、
90年代のヴィンテージブーム以降、日本人が全米中のヴィンテージウェアを買い漁ってしまったので、
今となってはそれこそレンタカーでアメリカ横断旅でもしないと、モノが集まらない状態になっています。
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今回はマウント・ドラという町のアンティークモールに行ってきたのですが、
各店舗の規模はそれほど大きくは無く、写真の通り
中野ブロードウェイみたいな作りなのですが、敷地がバカでかいんです。
一応全ての店舗を周りましたが、ざっとサッカーコート3面分くらいはあるのではないでしょうか。
(家具・服・音楽古いもの大好きな筆者には、夢のような空間です)
ただそれでも、自分が欲しいと思えるようなアイテムや
日本で需要のあるアイテムはなかなか見つからず、
正に砂金探しのような状態です(改めて、日本中の古着バイヤーさんに感謝・・!)。
もう諦めかけた頃に1店舗面白いミリタリー専門ショップを発見。
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他にも何店舗か専門店はあったものの、
このお店さんだけが抜きんでてマニアック度が高く、
日本にもコレクターの多いワッペンの品ぞろえなどは、
資料写真でしか見たことが無い部隊のものも合わせ、圧巻のラインナップです。
ただ、肝心のウェアはというと古いには古いのですが、
壁面にハンギングされているような式典用のアイテムや、WW1頃のJKなど、
レアに違いは無いものの、日本国内で需要のある1940年代~1960年代頃のアイテムは全くありません。
店主にその辺りの年代のHBTツイルアイテムは無いかと尋ねても、
“ん?無いよ。それよりこっちのが古いしすげーぜ??”
といった反応。
改めてアメリカ人にとって、古いミリタリーアイテムはコレクターズアイテムであって、
街で着るような対象ではないようです・・
まあ考えてみれば、自分が帝国陸軍とか書いてある服を今着るわけもなく、当然といえば当然です。
※しかしブログを書きながら見直したこの写真、休憩室と化していて何ともシュールで笑えます。。
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というわけで、このお店でもほぼ収穫は無く、とりあえず友人用にワッペンを3枚ほど購入して終了です。
ただ、このお店の二つとなりくらいにあったインディアンジュエリーショップは、非常によかったです。
今回の目的とは違うので購入はしませんでしたが、
2013年に亡くなってしまい日本で非常に手に入りにくくなってしまった
トーマスカーティスさんの作品がガツンと並ぶ様は、圧巻でした。
作風は娘さんのジェニファーカーティスへと引き継がれているのですが、
やはり女性的なテイストが入ってしまいます。
その他にもスティーブイエローホースさんの作品など、
個人的に好みの作家さんのアイテムが多く、フロリダでこれだと
本場のニューメキシコ州なんかに行くと興奮で失神してしまうんじゃないかと心配になりました。
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つづいて、アンティークモールに隣接するガンショップや、
近隣基地から払い下げ品が流れてくるミリタリーショップへと足を伸ばしてみました。
こちらのショップですが、下記の写真で見ていただくと分かる通り、
年代的にはかなり新しいものが多いものの、
ARMY(陸軍)、NAVY(海軍)、USMC(海兵隊)などの基本的なアイテムから、
USAF(空軍)やCoast Guard(沿岸警備隊)に至るまで、品ぞろえがかなり幅広いです。
それは観光都市のイメージが強いフロリダ州が、
“海軍航空のゆりかご”と言われる軍事都市である一面も持つ、港湾都市であるためなのですが、
筆者がヴィンテージファッション好きの延長でミリタリーを好んでいるのでなく、
純粋な軍モノマニアであれば、この辺りのお店は垂涎クラスだったと思います。
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ここでも特別なにかを買うでもなく、日本人が来るかどうかを聞いてみたところ、
“日本人かは分からないけど、アジア系はほぼ来ないね。
でも来たらメチャクチャいっぱい買っていくよ。まとめて買うから安くしろって”
とのこと。
うん。絶対に日本人ですね。笑
アウトレットへ繰り出す
アンティークモールで大きな収穫が無かったため、続いてアウトレットに繰り出します。
観光客の数も多いオーランドは、アメリカでも有数の
近距離にモールがあつまっている街”で、どれも巨大で見応えがあります。
こちらにサイトが詳しく書いてくれているので、興味のある人は是非。
アメリカ・フロリダ州のオーランドにあるアウトレット5選!
ここではラルフローレン、ブルックスブラザーズなどをさらっと見るつもりだったのですが、
日本撤退してしまったブランドもいくつかあり、意外にもここで散財してしまいました。
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個人的に日本撤退してしまい特に困っているブランドが
・GANT
・J.CREW
なのですが、特にGANTは、2017A/Wまでは日本国内でも
セレクトショップや直営店で買うことができ、コスパが最高に良いため、
筆者も店舗職時代、
“なにか店舗着用の為に買わないと・・”
となった際に、本当によくお世話になったブランドでした。
今回は仕事用にJKを1着購入したのですが、在庫整理で50ドル。
元々質の割に手頃なのに、日本で買う1/10の価格とは・・
嬉しいような、日本で買い物をするのが切なくなるような複雑な気持ちです。
まずは、また日本で展開してくれる企業が現れることに期待です。
買い物収めに革靴を探す
最後に、せっかく本場に来たのでということでアメリカ靴を探します。
別日に行ったアウトレットは別の、モールアットミレニアという
高級ブランドが多く入るモールに行ってみたのですが、なかなか目当てのものが見つかりません。
ここには
・メーシーズ
・ブルーミングデールズ
・ニーマンマーカス
という三つの百貨店が入るので、
革靴でALDEN、鞄でGHURKAを探してみたのですが、そう甘くなかったです。
やはりこれらは都市部の専門店に行かないと・・ということで、次回に持ち越し。
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というわけで最後にやってきたのが、ここのお目当てAllen Edmondsです。
“歴代大統領が履いた・・”でお馴染みの同ブランドですが、
日本国内ではフルラインで扱う店舗が無いので、どうしても来たかったショップです。
入ってみてビックリ。スタッフ同士がソファに座りYouTubeを見ています。
さすが自由の国。笑
今回の旅行でつくづく感じたのですが、
販売職のプロ意識や接客クオリティは間違いなく日本が世界一位ですね。
日本にもあるブランドでも接客を受けましたが、改めてそう思います。
気を取り直しAllen Edmonds・・と思ったのですが、
YouTubeを見ながらスタッフの話に耳を傾けると
“さっきメイウェザーが試合したんだぜ”
“え?!メイウェザー?誰と?ホントかよ。誰と?!・・ん?相手子供じゃん!”
“NASUKA・・WA・・・・・SHINSHIN?”
みたいな話をしています。
ちなみに、アレンエドモンズに行ったのが大晦日で、日本時間では1月1日です。
どうやら日本でやっていた格闘技イベントのRIZINの話をしているようです。
とりあえず接客をしてほしかったので、
“ナスカワテンシンはボクサーじゃなくて、キックボクサーですよ。サイズ出してほしいんですけど”
と、なぜか唐突に自分から接客を促します。苦笑
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“おーそうか。てか日本人かい?サイズいくつ?”
と聞かれ、展示品の雰囲気から見て、たぶん7 1/2~8だと伝えると
“よっしゃ。測るか”
と、ブランノックデバイスを持ってきてくれます。
そしてパパッと足を測ってくれるのですが、これには感動です。
まさかの8 1/2サイズを持ってきてくれたのですが、履いてビックリ。ドンピシャです!
写真は対応してくれたルイスさんなのですが、恐るべし本場のシューフィッターです。
YouTubeの件はもうご愛嬌ということで!
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あまり普段だと手が伸びないウォルナット色を買ったのですが、最後に
“そういえば、同じ色のポリッシュがあるぞ。いるか?”
と聞くので、これはタダでくれる流れなのか・・と思い、YESと答えると
“12ドルだよ”
とのこと。最後まで甘くないアメリカ散財旅でした。笑
今回はメインの予定の合間を縫っての買い物だったのですが、
もし次のチャンスがあればNYのALDENやGHURKA直営店、ハワイのレザーソウルなど、
レザー製品・散財旅も決行してみたいオギでした。
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