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2024.05.22

小さな小さなお洋服のお話

「これってお直しできるかな?」

昨年末、中学3年の姪っ子からLINEが届きました。
彼女には小さい頃から大切にしているココちゃんというぬいぐるみがいます。

常に行動を共にしている相棒で、
LINEにはココちゃんがサイズ違いの洋服を着ている写真が添付されていました。

襟ぐりも浮き、背中も全く閉まっていない様子を見て、
「うーん、これはお直しするより、一から作ったほうが早いかもね」と回答。

私は前職でパタンナーとして働いていた経験があり、
「お洋服の仕事をしていた叔母」として彼女の相談を受けたわけです。

数日後、お正月に実家に集まった際に、ココちゃんを見ながら2人で相談。

その際は作りたいデザインが決まらず、遠方に住む彼女とは1年に2回程しか会えないため、
実家にあった端切れでココちゃんの原型だけ抜いて帰宅しました。

その数か月後、「可愛いデザイン見つけたー!!」と連絡が入りました。

ご希望のデザインはチェックのシャツにコーデュロイのギャザースカート。
自宅にあったハンカチと100円ショップで見つけた巾着袋を使って作ることにしました。

肩線が5ミリしかない、何とも見慣れぬ原型から想像力を働かせ、
「ココちゃん首なかったよな…」と思い、襟はフラットカラーに。

前立てに高瀬貝のボタンを付けたら…可愛い!
というか、小さいというだけで5割増しで可愛い…!

小さな小さなお洋服のお話

久しぶりの洋服作りでしたが、やっぱり楽しいですね。
今回は姪っ子の笑顔が見たい気持ちが原動力となりましたが、
アパレル業界でものづくりをされている方々の思いにも共通するところだと思います。

さて、この度のミッションを振り返ると、
最も難しかった点はココちゃんが手元になかったこと。
(姪っ子に「貸して欲しい」とはとてもじゃないが言えず…)

幸い、ぬいぐるみは「襟ぐりがキツい!」とか「袖下が当たる!」とは言わないので、
まあ何とかなるか~!との思いで発送。

彼女からの喜びの吉報を待ちたいと思います。

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