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2024.07.10

政経の動向を把握し、効果的な意思決定を

こんにちは、連日酷暑が続いていますね。
熱中症・脱水症状に気を付けて、健康的な夏を過ごせるようにしたいものです。

さて今回も、現代で注目されているトピックスについてお話したいと思います。

政経の動向を把握し、効果的な意思決定を

最近では、政治や都政に関する話題が頻繁に報道されており、円安や物価上昇に関するニュースも注目を集めています。

このような状況から、今まで政治や経済に無関心だった人も報道に耳を傾けたり、
積極的に情報収集をしたりすることが増えたのではないでしょうか。

これは、情報の普及や世界の複雑性が増している社会的な背景によるものです。

前回のブログでは、
賃上げや定額減税などの政策に触れ、経済活動の促進や消費拡大が進むことを期待していました。

しかし、現状は実質賃金(※)が過去最長の26ヵ月連続で減少しています。
この実質賃金の減少は、労働者の所得、引いては労働市場・転職市場そのものに影響を及ぼす可能性が高いです。

それらによって、具体的にどのような影響・変化が起こりえるかを考えてみたいと思います。

※実質賃金
労働者が実際に受け取った給与(名目賃金)から物価上昇分を差し引いた指標で、購買力の実態を示す。
名目賃金が増えても、物価上昇率がそれを上回る場合、実質賃金は減少する。


実質賃金の減少による“労働市場への影響”は?

■労働者の生活水準と消費能力の低下
・実質賃金の減少により、労働者の所得が減少するため、生活水準や消費能力が低下
・これによって、需要が減少し、企業の売上や雇用の機会にも影響を与える可能性も

■労働者のモチベーションや労働力の維持・確保への影響
・低い賃金水準は、労働者の働く意欲や生産性に悪影響を及ぼす可能性
・これによって、企業の競争力や業績にも影響を及ぼす場合も

■労働市場全体の賃金水準への影響
・企業が賃金を引き下げる場合、他の企業もそれに追随する可能性
・これによって、全体的な賃金水準が低下する場合も


実質賃金の減少が“転職市場”に与える影響は?

■転職意欲の低下
・転職の検討材料として、現在の給与水準や経済的安定性を考慮する傾向が強い
・上記の理由から、現職にそのまま留まる人が増えるのでは?
・その結果、転職意欲が低下し、転職市場における求人への応募数や転職率が低下する可能性

■転職条件の厳格化
・市況感の変化により、企業では採用予算の削減や条件の見直しを行う場合も
・その結果、求職者が自身のスキルや経験にマッチした求人が見つけることが困難に
・企業が求職者を受け入れる条件が厳しくなる可能性も

■競争の激化
・低い賃金水準が続くと、求人への応募数が増える傾向
・その結果、求職者同士の競争が激化し、雇用機会の減少が起きる可能性

■労働条件への妥協
・求職者同士の競争率が高まる中、求職者が労働条件に妥協せざるを得なくなる可能性
・給与や福利厚生面での妥協が生じることで、本来望んでいた条件や働き方が難しくなる場合も

以上の内容を考慮すると、実質賃金の減少が転職市場にも影響を与える可能性はあると言えます。

しかし、転職市場とは多様な要素が絡み合い、個別の状況によって異なる影響を受けるものです。
そのため、具体的な状況を知るには市場の動向や変化を注視することが重要です。

では、実質賃金の減少によりファッション業界の転職マーケットはどのような影響を受けるのでしょうか?


実質賃金の減少が“ファッション業界の転職マーケット”に与える影響は?

■採用の慎重化
・人員充足やベースアップを理由に、企業が採用を慎重に検討する傾向が高まっている
・そうした中でも、特に「明確な強み」を持つ人材は求められる傾向に
・求職者自身も「自分に合った求人がどうか」を見極め、ポータブルスキル含めた個性を活かすことが求められる

■採用条件の変化
・一時的に条件を広げていた企業が、再び経験者中心の採用に切り替えるケースが増加
・ハイキャリアのデザイナーや生産管理など、重要ポジションの採用に注目が集まる

■地域ごとの求人の傾向
・関西や中部、九州などの地方でも販売職の採用は活況だが、競争率も上昇
・語学力を求める求人も増えており、地域ごとにその動きは異なる
・ファッション業界の転職マーケットは変化のスピードが速く、適切な戦略を立てていく必要がある


ファッション業界で実質賃金減少をカバーするために考えられる対策は?

■福利厚生の改善
・従業員にとって魅力的な福利厚生を提供することで、実質賃金の減少を補うことが可能
例)健康保険や退職制度、従業員割引、ワークライフバランスの充実など

■スキル開発のサポート
・求職者に対して、スキルの習得や成長をサポートするプログラムを提供することで、企業の魅力付けに

■良好な労働環境の整備
・働きやすい環境やポジティブな企業文化の構築に注力することで、ファッション業界で働くモチベーションを高める
・コミュニケーションや協力の促進により、ワークライフバランスのサポートや社内イベントを充実

■ブランド価値や社会的貢献の強調
・ファッション業界において、企業のブランド価値や社会的貢献が重要視される傾向に
・環境への配慮やサステナブルな取り組み、社会貢献活動などを積極的に強調することで、求職者の興味関心を引く


政治や経済の動向を理解し、将来の可能性を予測することで、
個人・企業の意思決定~行動もより具体的にイメージすることができるのではないでしょうか。

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