アパレル企業特集
2022.02.18
FENDI(フェンディ・ジャパン株式会社 / LVMHグループ)Client Expert 任 雅楠さん
フェンディで働くリアルストーリー
「大好きな販売の仕事を軸に、自分らしく挑戦できる場所」
FENDI(フェンディ)は、1925年にローマで小さな毛皮・皮革製品の店としてスタートしたトータルラグジュアリーブランド。品位や優美さを保ちつつもファッション性の高い商品を世に送り続けています。
もくじ
今回、この方にお話を伺いました!
Client Expert / Fur Expert
井上 麻結子さん
新卒で化粧品の会社に営業として入社。退職後、派遣社員として国内ブランドで販売員の仕事を経験した後、2013年にFENDIで働き始める。派遣社員として2年半働き、正社員に。現在はClient Expertおよびファーの専門家Fur Expertとしてセールスの仕事に従事する。
Client Expert
任 雅楠さん
セレクトショップに5年、ラグジュアリーブランドに6年ほど在籍し、その期間の多くをトップセールスとして過ごす。2019年にFENDIに転職。フェンディジャパンを代表するトップセールスとして活躍している。
Store Manager
松本 和也さん
2008年にFENDIに入社。2013年に一度退職した後、2014年に再入社。これまで愛媛・大阪・東京などさまざまな店舗で販売を経験する。2015年にStore Managerとなり、現在は新宿伊勢丹の1階と4階の店舗の運営を任されている。
販売だけにとどまらない、自由に挑戦できる職場を求めて
前職もラグジュアリーブランドでお仕事をされていたそうですが、フェンディへの転職のきっかけは何だったのでしょうか?
任:前職では毎年トップの成績をいただき、やりがいを感じていたのですが、現場と本社の距離が一定あって、このままずっと変わらない仕事を続けていくのかな…とどこか物足りなさも感じていました。
次第に、販売職として売上を作るだけではなく、プラスアルファの専門性を高めたり、これまでの経験を誰かに伝えたり、日本以外のスタッフとも連携しながらグローバルブランドの世界観をどう作り上げていくかを考えたり、といったことにも挑戦したいと思うようになりました。
ラグジュアリーブランドでトップセールスであれば、引く手あまただったかと想像しますが、フェンディに転職を決められた理由を教えてください。
任:ご縁があってフェンディの面接を受けた際、現場の声を本社に届けやすいという話を聞いて興味を惹かれました。
販売職としてさらに挑戦できそうだとも感じました。フェンディは以前まで、販売職のキャリアはマネジメントへ進む道がメインだったそうですが、新たにClient Expert(クライアントエキスパート)の上位ポジションである、Senior Client Expert(シニアクライアントエキスパート)という販売・接客スキルを突き詰めるポジションができ、目指す道ができた!と思いました。この新たなポジションができたのも、現場からの提案だったそうです。
また、知人がフェンディで働いていて、私の目指す働きかたができるかどうかを相談し、具体的に働くイメージがわいたことも、フェンディへの転職の後押しになりました。その知人は、実は今の上司にあたります。
店舗での販売から世界各国との情報共有まで
現在のお仕事内容について教えてください。
任:販売職として店舗での販売業務を行っていますが、私のこれまでの経験ともっとも違うのは、販売する商品の価格帯です。毛皮やクロコダイルのバッグなど、より高価格帯の商品を販売するチャンスが格段に増えました。同じ販売の仕事でも価格帯が変わるとまた違う接客の魅力があり、刺激になっています。
そのほかに、本社のサポートとして、各地域(ヨーロッパ・アメリカ・中国・日本)のトップセールスが参加するWeb会議に参加しています。
本社のリテール部門のトレーニングマネージャーが主催して情報共有などをする会議で、実は今夜もその会議に参加します。国やエリアごとに売れ筋商品が異なる中、日本で売上好調なある商品の販売方法について、ケーススタディとして他国にプレゼンテーションします。このように、同じ立場で国を超えて交流できるのは今までの仕事にはなかった魅力だと思います。
グローバル規模で成功事例を積極的に取り入れているんですね!
任:今お話した、各国の販売職からの意見を取り入れるWeb会議もそうですが、フェンディには現場を大事にする社風を感じます。
たとえば、日本法人の社長が店舗にふらっと訪れ、店舗の雰囲気を見回り、売れ筋商品やお客さまの反応などを私たち販売員にヒアリングすることがよくあります。きっとそこから色んなヒントを得ているのでしょう。現場を大切にしていることが伝わってきて、とても良い会社と思っています。
あなただからフェンディで買い物したよ、と言われるような接客を
任さんが目指したい将来像について教えてください。
任:私はお客さまと向き合う仕事が大好きなので、販売の仕事がゼロになることはきっとないと思いますが、プラスアルファの仕事も増やしていきたいです。たとえば今も本社とのお仕事に少し関わっていますが、その延長でトレーニングマネージャーのようなこともしてみたいです。
また、私の接客の理想があり、突き詰めていきたいと考えています。それは、大切な顧客さまへの接客により多くの時間を使うことです。「あなただからこそフェンディで買い物したよ」「あなたの接客を受けて本当に幸せ」とお客さまに思ってもらえる、そんな接客を追求したいと思います。
そう考えるようになったきっかけなどはありますか?
任:過去に、あるお客さまの小さい娘さんが、私の誕生日を覚えていてくれたことがありました。ご家族で何度も来られているお客さまなのですが、そのご家族と私の誕生月が4ヶ月連続していて、ご来店の際に「おもしろいですね!」と話していたんです。
そうしたら翌年の私の誕生月にご来店されたとき、その娘さんが「任ちゃんお誕生日おめでとう」と、アメをプレゼントしてくれたんです。うれしくてちょっと涙が出てしまいました。
宝飾などを扱う販売員の中には、婚約指輪や結婚指輪、そしてさまざまな記念日など、お客さまの人生に寄り添い、一生のお付き合いをされている顧客さまが大勢います。私がその娘さんに「誕生日おめでとう」と言われたとき、自分もそんな、人生を共にする販売員に少し近づくことができたのかなと思えました。こういったお客さまとつながっている感覚が、販売の仕事を長く続けられる理由だと思います。
最後に、アパレル業界で転職を考えている求職者の皆さんに一言お願いします。
任:何かを始めるのに、まだ早いとか、もう遅いということはありません。やりたいと思ったらすぐに行動に移すことが大事だと思います。「失敗すること」と、「失敗するかもしれないからやらないこと」は全然違っていて、やってみて駄目だったとしても、やらないことに比べればずっといいことだと思います。
転職を考えている皆さんは、多くの迷いがあると思います。
もちろん十分に考えた上でだとは思いますが、ぜひチャレンジすることを大切にしてもらいたいです。
FENDI(フェンディ・ジャパン株式会社 / LVMHグループ)
事業内容 | 日本におけるFENDIの婦人服・紳士服・鞄・靴などの輸入販売 |
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事業所 | 東京都千代田区平河町2-1-1 住友不動産平河町ビル7F |
設立 | 2001年2月(2014年分社化) |
代表者 | CEO 橘田 新太郎 |
従業員数 | 315名(2022年2月現在) |
資本金 | 5,000万円 |