10周年を迎える「N.ハリウッド」2011S/Sで初のNYコレクション

2011年12月にブランド創設10周年を迎えたメンズブランド「N.ハリウッド」が、2011年春夏コレクションより発表の場をN.Yへと移した。

「N.ハリウッド」は東京でコレクションを発表していた頃から、テーマの世界観を徹底的に追求し、練りぬかれた仕掛けが高い評価を得ていただけに、N.Yという場でどのようなショーが展開されるのか、注目が集まっていた。

今回のテーマは1910～1940年ごろの「POLICE PICTURE」。ランウェイのショー、という形ではなく、もっとじっくり服を見て欲しいという思いから、容疑者が警察で取られるような顔写真“MUG SHOT”と、全身を写すスライドショーをギャラリーの白い壁に映し出した。奥の壁には30cm幅のスリットを作り、そこから中を覗き込むとモデルたちがひとりづつ登場し“MUG SHOT”を撮られているかのように椅子に座り、出て行く様子を見ることができる、という趣向。日本人はもちろん、アメリカ人ジャーナリストも多く訪れ、賑わいを見せた。

N.YタイムスのWEB版、T-マガジンは、9月17日にコレクションの総評を「N.Hoolywood Wins！」という見出しで起こした。これはN.Yコレクションに参加したメンズコレクションの中で「N.ハリウッド」がNo.1だった、というニュースであった。
最高の賛辞を胸に、デザイナー尾花大輔氏の目はもう2011年秋冬を見据えている。