Fashion★シゴトNEWS
2024.12.06
ファッションが好きな気持ちが諦めきれず、歯科衛生士からアパレル販売職へ――「BABYLONE」古川さんインタビュー
私たちクリーデンスは、アパレルをはじめとするファッション業界で販売員としてはたらく人が、これまで以上にやりがいをもってイキイキとはたらくことができる状態をつくるために「販売員価値向上プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな取り組みを行っています。今回は、株式会社エレメントルール BABYLONE新宿ルミネ店で働く古川さんにインタビュー。アパレル業界にチャレンジしたきっかけや、今の仕事の楽しさなどをお伺いしました。
もくじ
アパレル業界は未経験。歯科衛生士から販売職への挑戦
まずはこれまでのご経歴を教えてください。
専門学校を卒業後、4年半歯科衛生士を経験しました。その後、アパレル業界未経験で販売職に挑戦して株式会社エレメントルールに転職し、BABYLONE新宿ルミネ店に所属しています。
学生時代にはどのようなアルバイトを経験しましたか?
飲食店と、少しだけ大手アパレル量販店でアルバイトをしていました。
「アパレルでしっかりアルバイトしていました!」とは言えないくらいの頻度で…学業に専念していましたね。
アルバイトでアパレル販売の経験があったんですね。とはいえ、歯科衛生士からアパレル業界への転職は勇気のいる決断だったと思います。販売職を目指したきっかけは何でしたか?
一番はファッションが好きだったことです。
歯科衛生士で働いていたときは規則が厳しくて…ヘアカラーもネイルももちろんダメでした。
おしゃしれを楽しめるのが休みの日しかなくて、普段は制服で職場に行って、制服で帰る生活をしていました(笑)。
そうした生活の中で、好きなファッションを楽しむ時間がなかったことがきっかけになりました。
あとは、自分自身の買い物体験も背中を押されました。
ある日、洋服を買いにお店へ行ったとき、販売員の方が自分では選ばないような服を選んでくださったんです。
そのとき「自分でもこれが似合うんだ!」っていう気付きになって。自分も販売員としてお客さまに笑顔になってもらいたい、という気持ちが強くなってきて、挑戦するなら今かなと思ったのが決め手でした!
転職の際に、他の業界は検討されましたか?
そのまま歯科衛生士を続けようかなという迷いはありました…。
ただ、転職するのであれば、ずっと好きだったファッション業界しか考えていませんでした。
ファッションへの想いが伝わってきます!古川さんがファッションに目覚めたのはいつですか?
もともとは母がおしゃれ好きで、自分の幼少期の写真を見ると、他の子たちが着ないようなお洋服ばっかり着ていてかなり浮いていました(笑)。そんな環境からおしゃれが好きになったんだと思います。
最初は母から勧められた服を着ていましたが、高校生くらいから自分で選んで買うようになり、お洋服にお金をかけるようになりました。
お客さまに楽しんでいただき、印象に残る接客を心がけている
転職し、アパレル販売職としてスタートして5か月くらいだと思いますが、古川さんが接客の中でこだわっていることがあれば教えてください。
まだまだ探っている段階ではあるのですが、今の時点で大切にしているのは大きく2つです。
ひとつは、「お客さまに楽しんでいただくこと」です。
お洋服を選ぶにしても、「それを着てどこに行きたいか?」などをしっかり聞いて、お客さまがお出かけしたくなるような提案をしています。
もうひとつは、印象に残るような接客を心がけています。
先日、ショッピングビルの優待のときにも、あるお客さまが「やっぱり気になって!」と戻ってきてくださったんです。一度接客して、もしそのときに決断できなかったとしても、良い印象が残っていればきっとまた来てくださる。だからこそ、印象に残る接客を心がけています。
この仕事を始めて5か月間で、一番嬉しかったエピソードを教えてください。
一番、と言いつつふたつあるのですが(笑)、ひとつは有楽町店から新宿店に異動したとき、新宿店までお客さまが会いに来てくださったことです。私のことを覚えてくださっているお客さまには異動のご報告をしたのですが、有楽町店は職場やご自宅から近いお客さまが多いので、これで最後かな…と思っていたのです。
普段、新宿には行かないというお客さまが、わざわざ私に会いに新宿店まで足を運んでくださったのが本当に嬉しかったです。
もう一つは先日、お客さまから「この前も接客してくれましたよね?!」と声を掛けてくださったんです。
正直な話をすると、私はそのお客さまのお顔をまだ覚えられていなかったのですが、お客さまは「愛想が良いから覚えちゃったんだよね!!!」と私を覚えていてくださっていました。
先日もそのお客さまから、「古川さん、いついる?」とわざわざ電話をいただいて、私のいるタイミングでお店に足を運んでくださいました。
新宿店に異動をして2か月ですが、自分を覚えてくださるお客さまができたことが本当に嬉しかったですね。
初めてアパレル販売を始めた方とは思えないエピソードですね!!そんな中でも、アパレル販売で苦労したことはありましたか?
転職するときに、周りの人たちから「アパレルって絶対大変でしょ?!」とたくさん言われたんですよ。
でも、私からするとそんなことはなくて、楽しく頑張れています。
ただ、接客業なので当然ながら波はあります。
人と人の仕事なので、毎日うまくいくわけではなくて、そこは難しいなと思います。
そんなときは、「どうすればもっと良くなるのか?」と、周りの先輩に相談させてもらっています。
前職の歯科衛生士のときにも同じようにしていたので、アパレルだから苦労している、ということは今のところないですね。
前職の経験をアパレル販売にも活かしているんですね!それができるってすごいですよね。
めちゃくちゃ負けず嫌いなんですよ!(笑)
異業界であろうと、これまでの経験で活かせるものは何でも取り入れています。
あとは、先輩たちのスタンスを含め、相談しやすい良い環境なんでしょうね。
それは本当に思います。今2店舗目ですが、どちらも先輩がたはみなさん優しくて相談しやすい環境でした。
特に有楽町店はゆったりしているお店だったので、先輩が私の接客を見てフィードバックしてくれて、接客の基礎はそこで身に付けました。
チャレンジしたいことがあれば、まずは踏み出してみて欲しい
アパレル業界を目指す人に伝えたいことやアドバイスがあれば、ぜひ教えてください
まずは踏み出してみて欲しいです!!
私は転職をしたことがなく、アパレル経験もなかった状態で、たまたまクリーデンスのサイトを見つけました。
最初は正直不安でしたが、アドバイザーさんに相談したらすごく良くしてくださって。
実はその時点ではBABYLONEのことを知らなかったのですが、「普段はどういう服が好きなんですか?」と聞かれて、そこから「こういうブランドはどう?」といろいろ提案してくださって、BABYLONEへの転職が叶いました。
もともとBABYLONEのことはご存じではなかったとのことですが、入社してみて感じる会社やブランドの魅力はどんなところでしょうか?
エレメントルールはしっかりお休みが取れる環境なので、プライベートにもしっかり時間を充てられることが魅力だなと思います。
アパレル業界、特に販売職は、就業時間が長くてお休みが少ないイメージを持つ方もいらっしゃると思います。
ファッションが好きでアパレル業界にも興味があるけど、そうした印象から仕事として選ぶのをあきらめてしまったり。
実はお客さまから、
「アパレル業界の経験はないけど、挑戦してみたいんだよね…」
と接客の中でご相談をいただくことがあるんです。
そんなときは、私ももともと未経験からスタートしたんですよ、というお話をしています。
もし働く環境などで先入観をお持ちの方がいらっしゃったら、一度求人を見てみたり、詳しい人に話を聞いてみたりして欲しいです。もちろん会社にもよるかもしれませんが、探せばきっと合う環境が見つかるんじゃないかと思います。
アパレル業界をとりまく環境もずいぶん変化したので、もし昔の印象で「アパレルって大変…」と思っているとしたら、もったいないかもしれませんね。では、BABYLONEというブランドの魅力はどうですか?
私が感じているBABYLONEの魅力は、女性らしさをベースに、カジュアルさもあって、歳を重ねても長く愛用できる点です。
転職活動をしていたときは、自分よりもターゲットの若いブランドも見ていたのですが、長く働きたいと思ったときに、自分自身が長く愛用できるかな?と不安に思い、最終的にBABYLONEを選びました。
実際に働いてみても、長く着られるアイテムが揃っているところが素敵だなと感じています。
お客さまの笑顔を見て、今日も頑張って良かった、と思える毎日を送れること
古川さんが思う販売員の価値とはなんでしょうか?
お客さまの笑顔を直に見られること。そして、感謝の言葉を直接いただけることです。
歯科衛生士もとてもやりがいのある仕事でしたが、病院なので、患者さんの笑顔は正直少なくて…(笑)
「今日も患者さんのために頑張って良かった!」と感じられる瞬間は多くなかったかもしれません。
良い・悪いというよりも、私が仕事に求めることとは合わなかったのだと思います。
今、こうして販売職として働いていると、
「今日、来てよかった!」「一緒に選んでくれてありがとう!」
という嬉しいお言葉を毎日のようにいただけるんです。
そんなとき、「自分も楽しかった!」って一日を終われるのは、私にとって大きな価値だと思います。
最後に…これからの目標を聞かせてください。
まだ販売員の仕事を始めて間もないですが、お客さまが会いに来てくださるような販売員になりたいです。 「古ちゃんって、めっちゃ売ってるよね!」と言われるくらいになりたいです!
有楽町店から新宿店に異動することになったときにも、店長が
「古ちゃん、何でも一番になるんだよ!」
って背中を押してくれて、今はそれを胸に頑張っています!
今回のインタビューを担当しました!
リクルーティングアドバイザー(営業)
前田
大学を卒業後、新卒で百貨店系アパレル企業に入社し、営業(リテール・ホールセール)を経験。アパレル業界へ後方から恩返しをしたいという思いから、クリーデンス(パーソルキャリア株式会社)にキャリアアドバイザーとして入社。その後リクルーティングアドバイザーへキャリアチェンジし、現在に至る。
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