Fashion★シゴトNEWS
2014.07.17
2014年6月の業界全体の動きと、半年が過ぎた2014年の振り返り(CREDENCE JOURNAL vol.15)
“企業の採用動向”をお届けする「CREDENCE JOURNAL」。
今回は2014年6月の業界全体の動き、そして半年が過ぎた2014年の振り返りをお伝えします。
2014年6月の動き
6月も最近のトレンドと同様に、新規求人(弊社へお寄せいただいた求人)が多く発生する一方で、求職者(弊社転職支援サービスへの登録者)は落ちこむ月となりました。
求人を職種別に見ると、販売やプレスなどが昨年同月比で大きく伸びているのに対して、デザイナーやパタンナーなどのいわゆる“モノづくり系職種”は落ち着いています。
また、今年に入ってから昨年同月比200%近い水準をキープし、求人数全体の伸びを牽引していた営業職も落ち着きを見せ、今月は昨年とほぼ同数でした。
登録者については上述のとおり、依然として鈍い動きが続いていますが、特に6月後半からは店舗系職種でそれが顕著です。
これは年々スタート時期を早め、また期間も長期化しているセールの影響が出ているものと思われます。この影響は7月以降も続き、店舗系人材の転職活動意欲は、長ければ9月くらいまでは鈍化したままでしょう。
逆にいえば、販売職の方にとって、求人が多くライバルの少ないこの時期は大チャンス。
セールが落ち着いたタイミングで一足先に動き出せるかどうかが、転職成功のポイントとなりそうです。
2014年ここまでの振り返り
気が付けば2014年も折り返し地点を過ぎ、後半に突入しています。そこで今回は、この半年のアパレル・ファッション業界の転職動向を振り返りました。
グラフは2014年1~6月の求職者数と求人数を、前年の同期間と比較したものです。
本「CREDENCE JOURNAL」で毎月お伝えしている通り、全体では法人側の求人ニーズが強い状況ですが、職種を“モノづくり系”と“非モノづくり系”に大別すると、モノづくり系では求職者・求人ともにさほど変化が目立っておらず、「売り手市場」と言われる2014年の特徴は、非モノづくり系によるものが大きいようです。
以降はあくまでも仮説に過ぎませんが、異業界の転職動向が活況であるなか、これまでの経験・スキルを異業界でも活かしやすい非モノづくり系の職種の方は、活動範囲をアパレル・ファッション業界の外へも拡げていると考えられます。
その要因として、個人のチャレンジ精神など前向きな姿勢があるのはもちろんですが、一方でアパレル・ファッション業界の就業環境や収入への懸念があることも否定できません。
全職種で見た場合の転職動向の活況は、今後もしばらく続くでしょう。
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