Fashion★シゴトNEWS
2015.12.17
2015年11月の業界全体の動きと、2015年振り返り・2016年の展望(CREDENCE JOURNAL vol.32)
“企業の採用動向”をお届けする「CREDENCE JOURNAL」。
今回は2015年11月の業界全体の動きと、2015年振り返りそして2016年の展望についてお伝えします。
2015年11月の動き
年末年始に向けた動き出しがはじまる11月、例年であれば新規求人(弊社へお寄せいただいた求人)は前月から横ばいあるいは微増し、求職者(弊社転職支援サービスへの登録者)が減少する傾向が見られます。
ところが今年は逆の結果が出ており、新規求人は前月比76%、前年比75%と大きく減少、職種別でもほぼすべてにおいて前月を下回りました。
特に数が多く全体に影響を及ぼしやすい販売職や、比較的意欲の高い求職者が多い生産管理職などでの減少が顕著で、全体的にも寂しい1ヶ月となってしまいました。
一方の求職者は、前月比で105.7%、前年比ではなんと157.4%にまで伸長。特にデザイナーや生産管理など、モノづくり系職種での増加が目立っています。
こうなると、企業・個人ともに最も沈静化するはずの12月も動きが読みにくいですが、そうは言ってもやはり年の瀬は年の瀬。求職者も例年通りの落ち着きになると思われます。
2015年の振り返りと2016年の展望
今回は年末ならでは。2015年のアパレル・ファッション業界での転職マーケットを振り返ります。
今年一番の話題を上げるとすれば、やはり大手アパレル各社で行われたブランド閉鎖や、それにともなうリストラなどでしょうか。企業としての継続・再興のための大ナタとは言え、アパレル・ファッション業界にとっては苦しい1年だったかと思います。
その影響はもちろん転職マーケットにも及んでおり、2015年1月から11月までの求職者と新規求人の数を、2014年の同期間と比較してみると、ほぼすべての職種で求職者が増加しているのに対して、新規求人は減少していました。
一方で大きく伸びた部分も多数あり、その代表格がECでしょう。小売とECの提携や、ファッションSNSの活用など、話題に事欠きません。一説によると日本国内のEC市場は今年14兆円以上、なかでもスマホは3年で300%以上の成長が見込めるそうで、今後も拡大を続けると思われます。
ファッション以外の商材を扱っていたEC経験者の転職事例や、店長経験者によるECへのキャリアチェンジ事例なども出てきており、これまでのご経験を活かして新しいジャンルにチャレンジしたいという方にとっては大きなチャンスの時期と言えます。ぜひお気軽にご相談ください。
また気になる2016年ですが、大手百貨店が初売りを1月3日に後ろ倒すのを受けて、ますます“労働環境の改善”に注目が集まるかも知れません。下記のデータからは、アパレル・ファッション業界が求める20~30代の女性において、特に労働時間や休日・給与など、はたらく環境を理由に転職するケースが多いことが読み取れます。
■ みんなが転職する理由は?転職理由ランキング<2015年4月~9月>転職ならDODA(デューダ)
「好きを仕事に」と思う一方で、現実的な部分ももちろん大切です。
アパレル・ファッション業界が「はたらく場」としてもより魅力的な業界となるよう、クリーデンスとしてもご支援、活動する所存です。 2016年もどうぞよろしくお願いいたします。
- Webサイトに公開している
求人・企業情報はほんの一部です。
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