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2016.09.01

ベイクルーズグループ 取締役 八木恵子さんインタビュー(Fashion People+ Women vol.01)

ベイクルーズグループ 株式会社フレームワークス 取締役 八木恵子さん
ベイクルーズグループ 株式会社フレームワークス 取締役 八木恵子さん

「ファッション業界で働く女性がもっといきいき輝いて活躍できるように…」という思いから立ち上がった新企画、“Fashion People+ Women”。
記念すべき第1回目は、2014年9月、取締役に就任した株式会社フレームワークスの八木恵子さんにこれまでのキャリア、仕事観についてお話を伺いました。

まずは、八木さんのこれまでの経歴について教えてください。

もともとは地元の愛知県で異業界のOLをしていたのですが、オシャレが大好きでファッション業界への思いが捨てきれず迷っていたんです。ちょうどそのとき、「Spick & Span」が名古屋にできることを知って、憧れのブランドで働きたい!と思い切って転職しました。

名古屋では複数のブランドに携わり、中でも「Deuxieme Classe」では店長まで経験しました。そろそろ地方でやりきったかなぁと思ったころ、マネージャー職の打診を受けて、30代前半で初めて上京したんです。 そこからは店舗課のマネージャーをはじめ、商品課でMDやマネージャーをしながら経験を積み、2014年9月、会社の代表が変わる弊社としても大きな転換期に、取締役という大きな打診を受けました。

大抜擢ですね!そのころはどんなことを考えていらっしゃったのでしょうか?

今から5年ほど前ですが、とにかく馬車馬のように働いていて(笑)、会社が大きくなって35歳を過ぎたときに、「私はここまで何をしてきたんだろう?」と悩んだことがあったんです。当時、特にアパレル業界ではまだ女性が活躍することが難しくて、多くの女性社員が結婚や出産などのライフイベントを迎え、また世間的にも介護問題が増えてくるなど、いろいろと問題が出始めていました。

ベイクルーズグループは女性が多いからこそ、ライフイベントや変化に対応し、社員が成長を重ね長く働ける環境にしたい…といったことを考えていたタイミングで、「会社の先頭に立ってブランドを運営する立場でそれをやってみないか?」いう話をもらったので、自身のチャレンジと捉えて受けることにしました。

八木さんが次にチャレンジしたいことは何でしょうか。

もちろんブランド運営についてもやりたいことはたくさんありますが、個人的には社員の働き方、とりわけ「女性の働き方」をもっと変えていきたいです。

現在ベイクルーズグループには「女性活躍推進プロジェクト」、通称「女カツ」という取り組みがあり、各カンパニーから選抜・有志で集まったメンバーで女性の働き方について考えています。現状、会社にはどんな仕組み・制度があるのか?活躍している人、うまくいっている人はどういう人か?にフォーカスし、ロールモデルになるような社員にインタビューを行って社内専用サイトで紹介しています。社内での認知度も上がり、多くの女性社員の目に留まるようになりました。
今後はレディスブランドで働く男性店長・役職者などの男性社員を集めて女性の働き方についての座談会を開催し、男性の目線を変えていくことも取り組んでいきたいです。

とても素敵なプロジェクトですね。最後に、ともにファッション業界で働く女性にメッセージをいただけますか?

現在はアパレル業界も性別や世代をこえたダイバーシティが広がり、さまざまな生き方、働き方ができるようになりました。それは単に組織が成熟してきたということだけでなく、そこで働く一人ひとりの意識の変化があってこそ。多様な働き方の共存のためには、まず自分自身がまわりを理解し、時代や環境・自身の状況の“変化”を受け入れることが大切です。

これまでの概念にとらわれず視点を変え、ベクトルを変え、受け身になることなく主体的に変わっていくことができたとき、どんな環境にあっても「選ばれる」存在になれるはず。これからの女性にはそうした変化が求められると私は思っています。

八木さん、貴重なお話をありがとうございました。次回インタビューもお楽しみに!!

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