株式会社カドリールインターナショナル 店舗支援グループ 春百合子さんインタビュー（Fashion People＋ Women vol.11）

ファッション業界で活躍する様々な女性に焦点を当てた連載企画“Fashion People+Women”。
第11回目は、「KID BLUE」などルームウェア・ランジェリーブランドを展開する株式会社カドリールインターナショナルより、店舗支援グループ サブリーダーの春百合子さんにお話をお伺いしました。

今年で入社14年目という春さんですが、入社されてから現在のお仕事に就くまでについて教えてください。

もともと接客の仕事をしていて、これからも接客の仕事を続けていきたいと考えていた中で「KID BLUE」と出会い、入社しました。関西エリアで複数店舗を経験し、新店オープニングの店長を任せてもらったりもして、2012年に店舗支援グループ採用教育担当という今の仕事に就きました。私は関西の事務所に籍を置きながら、名古屋・梅田地区の担当店舗を巡回したり、店舗スタッフの採用を行ったりしています。

ご自身にとってターニングポイントとなったのはいつごろでしょうか？

5年前、販売から店舗支援の仕事に異動したときです。はじめは全く違う仕事に戸惑うことも多く、一緒に働いていた店長たちに指導しなければいけないこともあって、店舗と距離ができてしまったような寂しい気持ちにもなりました。でも当社は本社と店舗の距離が近く、本社スタッフも店舗を巡回する機会が多いので、今は店舗との一体感を感じることができています。
販売時代はブランドが好きで、商品の良さをお客さまに伝えたいという思いがすべてでしたが、ブランドや会社全体のことを見るようになった今は、採用を通じて「KID BLUE」全体や会社の魅力を伝えたいと思っています。

大きな転機を経験しつつ、春さんが働く上で大切にしているのはどんなことですか？

チャンスがあったときには「まずはやってみる！」ことです。結果が出せるかは分からないけど、まずやってみないと自分の中にどんな可能性があるか分かりません。怖いもの知らずというか、好奇心旺盛というか（笑）、チャンスが目の前にあるときに「できない」と言ってしまうのは、自分で自分の可能性を狭めてしまうようでもったいない気がして、これまでの異動辞令もそんな思いで受けてきました。いつでも自分の可能性を広げ、自分のできることを増やせるようにしたいと思っています。

一方で、多忙が続くとプライベートとの両立が大変ではありませんでしたか？

個人的な話ですが、2年前に結婚したことで、プライベートと仕事の切り替えを強く意識するようになりました。 それまでは仕事中心の生活で、残業もしていましたし、家に帰っても仕事のことを考える時間が多かったんですが、生産性や優先順位をより意識して、時間内で完結させるスタイルを身に付けました。会社を出てから仕事のことを考える時間が極端に減ったので、良い意味で考えすぎたり悩み過ぎたりしないようになりましたね。

そんな春さんから、ともにファッション業界で働く女性にアドバイスやメッセージをお願いします。

当社も30代スタッフの増加に伴い、結婚や子育てと仕事の両立に関する相談も増えました。以前は出産を期に退職するスタッフもいましたが、現在は本社・店舗ともに復帰実績が増えてきています。
以前と比べるとうまく両立している女性はずっと増えたので、1人で悩まず周りに相談して、1人でも多くの女性が無理せず長く仕事を続けられるようになったら良いなと思っています。思い詰めすぎず、ちょっと考え方を変えたり違った見方をしたりしながら、みなさんで支え合って頑張りましょう！

春さん、ありがとうございました。人生のステージに合わせて仕事とのスタンスを調整し、長く続けられるよう自分自身で工夫することが大事だと感じさせられるエピソードでした。とても前向きで明るく、店舗スタッフの皆さんからも慕われていて、たくさん相談を受けている様子が容易に想像できる素敵な方でした。
Fashion People＋Womenでは、ファッション業界で働く女性たちのキャリアや働き方の参考になればという思いで、今後も様々な年齢・バッググラウンド・境遇の女性たちをクローズアップしていきます。次回もぜひお楽しみに。