Fashion★シゴトNEWS
2017.10.16
ファミリーセール対応で日曜出勤したのに休日出勤手当がない!(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.22)
こんにちは。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。
皆さん、「似て非なるもの」という言葉をご存じですか。
一見、似ていますが本質は異なるものという意味です。
お酒にも「似て非なるもの」は、たくさんあります。
「シャンパン」と「スパークリングワイン」、
「スコッチウイスキー」と「バーボンウイスキー」等々。
日本酒の中でよく間違われるのが「どぶろく」と「濁り酒」です。
どちらもにごったお酒なのですが、味も製法も異なります。
酒税法でも異なるお酒になります。
ただ私としては細かいことはほっといて、どちらも大好きなお酒です。
そういった意味では、ひとくくりでおいしいお酒で「似て非なるもの」ではないのですが。
さて今回のご相談は、似て非なる休日の相談です。
- 私は大手アパレルメーカーでMDとして就業しています。
休みについて相談させてください。
うちの会社は土日、祝日が休みとなっています。
しかし定期的にファミリーセールを行うので、
その時は日曜日でも出勤をしなければなりません。
その分の休みは平日に取る事ができるのですが、
給与に休日出勤手当が上乗せされていません。
これっておかしくないですか。
今回のご相談は、
日曜日の出勤が「振替休日」なのか「代休」にあたるかということだと思います。
「振替休日」と「代休」を同じ休日ととらえている人が多いですが、
実は全く異なる休日になります。
まさに休日の「似て非なるもの」ですね。
説明すると「振替休日」は、予め休日と定められていた日を
事前の手続きで労働日として、その代わりに他の労働日を休日とすることです。
したがい、もともと休日であった日に働いたとしても、
通常の勤務とみなされるため、割増しの賃金は発生しません。
「代休」は休日に労働した後に、その代わりとして後日の労働日を休みとすることです。
事前に休日を振り替えた事にはならないために、
休日に働いた分として割増しの賃金が発生します。
今回のケースでは、定期的にファミリーセールを行っているとのことなので、
事前に休日の振替の手続きを行っているのではないでしょうか。
そうなると別途休んだ日は振替休日にあたります。
日曜日に労働をしたとしても、会社は休日出勤手当を支払う必要はありません。
「いやいや、そうではありません。本来休みだったのがファミリーセールの人手が足りず、
急きょ呼び出されて出勤したのです。」
という場合であれば、後日休みを取った日は「振替休日」ではなく、「代休」にあたります。
従い出勤した日曜日は休日労働にあたり、会社は割増し賃金を支払う必要があります。
あなたはどちらのケースになりますか。
それによって割増し賃金の発生が異なります。
休みには、今回の「振替休日」と「代休」のように「似て非なるもの」が他にもあります。
例えば「休日」と「休暇」、「法定休日」と「法定外休日」等です。
今回のご相談は日曜日が法定休日と考えて回答をしましたが、
そうでない会社の場合は、回答が異なってきます。
そのあたりの事は別途またの機会にお話しができればと思います。
今回の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
いかがでしたでしょうか。
そういえば最近、お酒の「どぶろく」ではなく、
お笑いコンビの「どぶろっく」をテレビで見なくなりましたね。
以前、会社のイベントの余興で「どぶろっく」の真似をしたことがあったので、
その時以来、親近感がわいて注目をしていたのですが。
どこに行ってしまったのでしょうか?さみしい限りです。
「もしかしてだけど~もしかしてだけど~どぶろっくのこと、大好きなんじゃないの~♪♪」
筆者紹介
キャリアアドバイザー
丸山
米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
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