Fashion★シゴトNEWS

2017.12.04

バッチリ自己PRしているのに面接通過しないのはなぜ?!(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.25)

こんにちは。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。

パンパン。ドンドン。パンパカパーン。
ありがちトラブル相談室、今回で2年目に突入でございます。
これも、これも皆さまのおかげです。ありがとうございます。
これからも皆さまのご期待に沿えるようにさまざまな日本酒の話…じゃない、
お悩みを解決できるよう、頑張ります。
引き続きよろしくお願いいたします。

さて、私、今反省をしております。
何を反省しているかというと、初めて入った酒屋さんで偉そうにしているらしいのです。
日本酒のことをちょっとばっかり知っているが故に、
店員さんになめられてはいけないと思い、余計なことまで言ってしまうのです。
「この間飲んだ●●酒造の▲▲、味は良かったけど、キレがないんだよね~」等々。
店員さんはただ、「いらっしゃいませ」って言っただけなのに。
一緒に行ったカミさんに「あなた、完全に嫌な客の部類に入っているよ」と言われて、
自分のカッコ悪さに気が付いた次第です。
お恥ずかしい限りです。

さて今回のご相談は、自分では気付かない面接の相談です。

百貨店向けアパレルメーカーでMDをしている30代前半の男子です。
ファッションビル系ブランドのMDになりたくて、積極的に転職活動をしています。
書類選考は通過し、面接まではいけるのですが、そこからがうまくいきません。
現職では実績を残していますし、
販売チャネルが替わってもMDとしてやっていける自信もあります。
面接の準備は怠りなく、伝えたいことは100%頭に入っています。
面接の中でも「自己アピール」は、ばっちりと話し、
常に手ごたえはあるのですが、結果はお見送りばかりです。
企業からのお見送り理由も「他の候補者との比較」「同部署メンバーとの相性」など、
具体性に欠け、いま一つはっきりしません。
いったい何がいけないのでしょうか?

面接の場にいたわけではないので、はっきりしたことは言えませんが、
文章から伝わってくる自信満々のあなたが陥りがちになるパターンが見えます。
厳しい言い方をしますが、あなたは面接を根本的に勘違いしているのではないでしょうか。
面接というのは「あなたが伝えたいことを話す場」ではありません。
「面接官が聞きたいことを話す場」です。
このふたつは似ているようで、全く違います。

実績を残しているあなたは、一生懸命にそれを話しているのでしょうが、
面接官が知りたいのは、もしかするとその実績ではないかもしれません。
別のことを聞きたいのに、あなたの自慢話?が延々に続いたら面接官は何を思うでしょうか。
言わずもがなですが
「質問の意図を理解していない、状況を把握できていない(空気を読めない)」
と思うでしょう。
これは、情報を冷静に分析しなければならないMDとしては致命傷です。

また、このような方が陥りやすいもう一つのパターンとして、
自己アピールしたいことがあるのに、それに関する質問がないため、
面接官が意図した答えとは異なる質問で自己アピールをしてしまうことがあります。
こうなると完全にアウトです。
自己中心型の人間として見られてしまいます。

どうですか。思い当たる節はありませんか。
それでは、このようなことにならないためには、何が必要なのでしょうか。

一つは、企業・求人の理解です。
応募した求人はどんな仕事内容なのか、どういう人材を求めているのかを正しく把握することです。
そのためには求人票を十分に読み込むこと、
商品・店舗・Webサイトを必ず見て会社を研究することが非常に重要です。
二つ目は、想定される質問に対しての回答の準備です。
基本、面接官の質問の目的は、あなたがその会社で活躍できるか、
社風にマッチするかどうかを判断することです。
当たり前のようですが、これを理解しているか否かで、準備する回答が異なってきます。
企業・求人を研究し、想定される質問に対して回答を準備しましょう。
面接官の立場になって考えてみるのもよいかと思います。

まずはこの二つを徹底してください。
そのほかにお伝えしたいこともありますが、あなたの場合はまずこの二つです。

面接は通常30分から1時間程度で終わってしまいます。
非常に短い時間ですが、それがあなたのキャリアの中で
重要なターニングポイントになることは間違いありません。
ぜひ、悔いの残さぬように準備してください。
クリーデンスでは個別に面接対策を行っておりますし、
セミナー形式の対策も行っております。
気になる方は是非担当のキャリアアドバイザーにお声掛けください。

って、クリーデンスの宣伝になってしまいましたね。
あなたの聞きたいことはこれではなかったかもしれないですね。 失礼をいたしました。

今回の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
いかがでしたでしょうか。
「人の振り見て我が振り直せ」ということわざがありますが、
意外に自分のことって理解できていないんですよね。
人の振りではありませんが、通勤電車の窓に映った自分を見て
「えっ、誰このおっさん。疲れた顔してるな~。センスもいまいち。かっこ悪。って俺だよ。びっくりした~。」
いつの間にこんなに老けちゃったのって、焦りました。
いかん、いかんこのままでは。
「ちょい悪おやじ」にはなれませんが、
もうすこし軽やかな「ちょい軽おやじ」くらいにはなりたいものです。

筆者紹介

キャリアアドバイザー

丸山

米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
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