Fashion★シゴトNEWS
2018.01.09
意外と知らない?!転職活動の常識、非常識(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.27)
明けましておめでとうございます。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。
本年も「ありがちトラブル相談室」をよろしくお願いいたします。
さてさて、みなさまはどのようなお正月を過ごされましたか。
私は相も変わらず、お酒三昧で、正月三が日に五銘柄の日本酒を飲み干しました。
どのお酒も新春にふさわしく美味しゅうございました。
今年はどんな素晴らしい日本酒と出会えるのでしょうか。
それを想うと楽しみで仕方ありません。
まだ私の知らぬ日本酒よ、出てこいや!(高田延彦風に)
さて今回の「ありがちトラブル相談室」は個別相談ではなく、
普段みなさまから質問される意外と知らない転職活動の常識、非常識をまとめてお話したいと思います。
自分の常識が転職活動においては非常識になっていることが結構あります。
もしかしたらあなたも思い当たる節があるかもしれません。
“お給料”の常識・非常識
相談に来られる方に年収や月収を聞くと、「手取り額」で答える方が多くいらっしゃいますが、
転職活動においての常識は税金や各種社会保険料を引かれる前の「額面金額」となります。
うっかり、面接時に手取り金額で現年収や希望年収を答えてしまうと、
内定時の提示金額がびっくりするほど安くされてしまうので気を付けてください。
ちなみに交通費は年収には含めないでください。
遠い人ほど年収が高くなってしまいます。
もう一つお給料の常識・非常識をお話しますね。
転職時にお給料を思いっきり上げたいと思っている人がいますが、あまり期待しないでください。
他の業界はわかりませんが、アパレル業界での転職時のお給料は、前職とほぼ同じくらいと言うのが常識です。
そりゃそうですよね。
まだ新しい会社で実績を上げているわけではないのに、高い給料を支払うのは会社にとってリスキーです。
個人側にとっても給料が大幅に上がるというのは
会社から過度な期待を掛けられている場合もあるので、こちらもリスキーですよね。
転職時にお給料を思いっきり上げたいと思う気持ちはわかりますが、
ここはぐっとこらえて新しい会社で実績を上げて昇給しましょう。
“職務経歴”の常識・非常識
過去に在籍していた会社の就業期間が短いからと言って、
履歴書や職務経歴書に記載しない方がいますが、これは非常識です。
たとえ1ヶ月以内で辞めてしまっても、必ず記載してくださいね。
未記載が内定後に発覚すると、内定取り消しなんてことになりかねません。
悪気もなく軽い気持ちでやったことが取り返しのつかないことになったら、
悔やんでも悔やみきれません。
もう一つ職歴の常識・非常識をお話しします。
アパレル業界以外の職歴を履歴書や職務経歴書に記載しない方がいますが、これも非常識です。
全ての就業履歴を記載するのが常識です。
他業界だから関係ないなんて思わないでくださいね。
ちなみにアルバイトやパート就業の場合は必ずしもこれに当てはまりません。
ただし、記載することで選考に有利にはたらく場合もありますので、
担当のキャリアアドバイザーに相談してください。
“転職における入社時期”の常識・非常識
面接の中で、入社希望時期を「内定から半年後以降」と
答える方がたまにいらっしゃいますが、これも非常識といえるでしょう。
一般的には現職中の方は内定から遅くても2ヶ月以内で入社するのが常識です。
それは、中途採用における募集背景のほとんどが、
前任者の退職に伴う補てん、もしくは募集部門の多忙の為の増員によるためです。
当然、どちらの場合も会社としては一日も早く入社してほしいと思っています。
それなのに、こちら側だけの都合で内定から半年後なんて答えてしまったら、
いくら人物、スキルの評価が高くても内定はもらえません。
入社時期も一つの選考要素です。
どうしても早期に入社できない理由がある場合は、アドバイザーに相談してください。
解決策があるかもしれません。
“面接”についての常識・非常識
面接を受けるブランドのお店は必ず見学するのが常識です。
というのも、面接の中で必ずといっていいほど店舗見学の感想を聞かれるためです。
それなのに見学してませんなんて答えたら、その時点でカーン、一発アウトです。
見学してもいないのに「御社が一番です」なんて答えても信ぴょう性ゼロですからね。
また1店舗だけではなく、複数の店舗を見学することが常識です。
“面接前辞退”の常識・非常識
企業側もみなさんと同様に忙しい中で面接の時間を作ってくださっています。
それなのに面接を受ける前に辞退というのは、完全にマナー違反です。
複数の企業で選考が進んでいて、その会社の意向が一番ではない…
といった場合にも、選考に進んだ場合は必ず面接を受けてください。
アパレル業界は狭い業界です。
あっという間に悪いうわさが広がることもありますので、気を付けてくださいね。
なお、他の会社で内定が出た場合の面接前辞退は、上記に当てはまらないこともありますし、
面接を受けた後の辞退は問題ありません。
2018年1回目の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
いかがでしたでしょうか。
今年はどんな年になるのでしょうね。
私は、自分の経験や知識を少しでも皆さんのお役に立てられるように励みたいと思います。
一人でも多くの笑顔を作れるように、そのためにも自分自身が
いつも笑顔でいられるような一年にしたいですね。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。
筆者紹介
キャリアアドバイザー
丸山
米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
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