Fashion★シゴトNEWS
2018.01.22
理由によっては有給休暇が取れないってホント?!(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.28)
こんにちは。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。
先日、家内の買い物に付き合って、普段は行かないショッピングモールに出かけました。
その帰り道に地酒専門店を見つけたので寄ってみたところ、
一気に人気銘柄になり店頭では全く見かけなくなってしまったお酒が売っておりました。
そのお酒、ネットでは定価の2~3倍もの値段が付いています。
お店には私以外にお客さんはいなかったのですが、思わず胸元に抱え込んでしまいました。
このお酒を購入できたのは実に5年振りとなります。
その日の夜に早速、栓を開けました。
「うまい、うますぎる」。
今年は何かいい年になりそうです。
さて今回のご相談は、お休みの相談です。
- OEMメーカーで働く入社2年目の生産管理の女子です。
うちの会社、非常に忙しくて残業するのが当たり前になっています。
有給休暇も入社して一度もとったことがありません。
ただ今度、大好きなアーティストのライブがあり、
どうしても平日に有給休暇を取りたいと思っています。
先輩に相談したところ、上司から理由を聞かれて
理由によっては有給休暇を認めてもらえないこともあるそうです。
有給休暇は理由によっては取ることができないのでしょうか。
結論から申し上げると、理由によって有給休暇を取得できないということはありません。
どんな理由であろうとも有給休暇は取ることができます。
極端な話、転職活動をするために有給休暇を取ることも可能です。
まぁ、その場合には理由をそのまま伝える人はいないかと思いますが。
そもそも有給休暇とはどのような休暇なのでしょうか。
有給休暇の正式名称は“年次有給休暇”といい、
労働者の休暇日のうち、使用者(雇用主)から賃金が支払われる有給の休暇日のことです。
6ヶ月以上継続して働き、その間80%以上出勤した労働者は、
最低10日の有給休暇を取得することができます。
それでは、有給休暇はいつ取れるのでしょうか。
原則、有給休暇は労働者が好きなときに取ることができます。
また、取得の理由についても労働者の自由となっています。
ただし「事業の正常な運営を妨げる」場合には、
使用者(雇用主)は“時季変更権”という、その名の通り
有給休暇取得の時季を変更する権利もあります(時季を指定することはできません)。
ただしこれは慢性的に忙しい、常に人手不足という理由ではあてはまりません。
同じ時季に多くの労働者が休む、代理の人の手配も難しい、といった場合になります。
このように法的には、あなたは有給休暇を取得して
大好きなアーティストのライブに行くことは可能です。
ただし実際には、あなたの会社での立場やチームの仕事の状況などで、
休みを取りづらいこともあるかと思います。
そのような場合、まず有給休暇を取りたい日時が決まったら早めに申請することです。
休みたい日が近づくにつれて、言い出しづらくなりますし、
上司としてもあなたが休んだ場合の仕事の段取りがつけづらくなります。
有給休暇の理由については、基本は私用で通すことがよいと思いますが、
深堀されることのために用意しておくことが良いでしょう。
本当の理由を伝えることが精神衛生上では良いと思いますが、
それでは認めてもらえないことが想像できるのであれば、
理由をつくらなければなりませんね。
病気、忌引き、免許関係、家族関係、マンションやガスの点検等。
ネットで検索すると他にも様々な理由がヒットするので、それらも参考にしてみてください。
今回の相談、法的な話はできたのですが、
あなたの相談の根本的な解決になっていないかもしれませんね…恐縮です。
今、“働き方改革”と言う言葉をよく耳にしますが、
まだまだ相談者の方のように普通に有給休暇を使えない方が多くいるようです。
ためらいなく普通に有給休暇を取得できる社会が早く実現することを祈っています。
私たちも人材に携わる企業として、社会に啓蒙していき、
少しでもお力になるように、頑張りたいと思います。
今回の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
いかがでしたでしょうか。
さてさて冒頭の話の件ですが、人気のある日本酒は
店頭に出るとあっという間に売り切れてしまいます。
お店は混乱を避けるために、販売初日はたいてい平日に設定されることが多いのですが、
そもそも、そういった情報自体が消費者にはほとんど入ってきません。
もし、今度大好きな日本酒が平日に発売される情報が入って来たときには、
有給休暇を使いたいと思います。
弊社は理由を聞かれることはありませんが、私の場合は逆に言ってしまうかもしれません。
「お願いです。どうしても飲みたい日本酒が発売されるので、休まなければなりません。」
筆者紹介
キャリアアドバイザー
丸山
米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
詳細プロフィールはこちら
- Webサイトに公開している
求人・企業情報はほんの一部です。
転職をご希望の方は、まずクリーデンスの
転職支援サービスにご登録ください。 - 転職支援サービス 無料会員登録
Fashion★シゴトNEWS 最新記事
- 販売歴は平均41年!エストネーションのベテラン販売員に聞く、“販売員の価値”とは?
- <アパレル・ファッション業界転職成功事例:販売>徹底したブランド研究でブランクを払拭し、外資ブランドへの転職に成功。
- <アパレル・ファッション業界転職成功事例:販売>「お客さまと向き合った接客」を極める!50代で新しい一歩を踏み出す転職へ。
- <アパレル・ファッション業界転職成功事例:販売>年収およそ100万円アップ!希望の優先順位を明確にして、満足の初転職へ。
- <アパレル・ファッション業界転職成功事例:販売>リアルな市場感の共有と就業イメージの具体化で、未経験業界への転職に成功。
- 転職活動うまくいかないのはなぜ…入社準備編
- 何から始めればいい?!面接官が“会いたくなる”職務経歴書を作成するためのスタッフ座談会
- 転職活動うまくいかないのはなぜ…退職編
- 大手企業の販売職だからこそ経験できる接客スタイルとスキルアップ―― クリーデンス秦野さん・齊藤さんインタビュー
- <アパレル・ファッション業界転職成功事例:生産管理>デザイナーとして培った豊富な経験を活かして、生産管理への転職に成功