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2018.06.04

ネガティブな転職理由はどのように伝えればいい?(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.37)

こんにちは。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。

久々に日本酒の話をしたいと思います(とはいっても1回抜いただけですが)。
以前にも話しましたが、最近の日本酒は様々な味わいを楽しむことができます。
中でも日本酒初心者にお勧めしたいのが、ワイン酵母仕込みの日本酒です。
名前の通りワインを作る為の酵母で作った日本酒です。
その味はちょっと甘くて酸味が効いた、まさに白ワイン。
日本酒はちょっと苦手という方も騙されたと思って、呑んでみてください。
貴方の日本酒のイメージが変わること、間違いなし。
ちなみに私のお勧めは「仙禽(せんきん)」「鳳凰美田(ほうおうびでん)」かな。

という事で本題に入りましょう。
今回のご相談は、転職理由のお話です。

OEMメーカーで生産管理をしている女子です。
現在転職活動をしているのですが、 面接の中で転職理由をどのように伝えるか悩んでいます。
本音の理由は、お給料の不満です。
ネガティブな理由ですが、そのまま伝えても良いのでしょうか?

確かに面接の中でどこまで本音で話してよいのか迷いますよね。
同じことを伝えても、面接官によって納得する場合もあれば納得しない場合もあります。
算数みたいに答えが一つというわけではありませんが、
押さえておきたいポイントをアドバイスしますね。

まずはよくある、いけてない転職理由です。

・転職理由が会社の悪口になっていること。
これって、結構言っている人が多いんです。
でも悪口を聞かされる面接官の気持ちになってみてください。
少なくとも良い気持ちはしないでしょう。
そして貴方へのマイナスの印象が高くなります。

・転職理由が自社を受ける正当性がないこと。
例えばブランドターゲットを下げたいと思っているのに
ミセスアパレルに応募したらおかしいですよね。
転職の軸がはっきりと定まっていないと、このケースに陥りがちになります。

・転職理由を志望理由と混同していること。
「御社に入ってキャリアアップをしたいからです。」
これって転職理由ではなくて志望理由ですよね。
転職理由は会社を辞めたい理由で、志望理由は入社したい理由です。
双方に一貫性は必要ですが、まずは分けて考えましょう。

そもそも面接官が転職・退職理由を質問する意図は何だと思いますか?
私が考えるには、面接官は下記の2点を確認したいからです。

「転職の理由(不満)が納得できるか?」
「転職の理由(不満)がうちの会社で解決ができるのか?」

先ほどの“いけてない3つの転職理由”では、これをクリアすることはできませんよね。
それではどのような理由を伝えられたら良いのでしょうか?

転職理由は後ろ向きな理由だけではなく、前向きな理由も話してください。
では何が前向きな転職理由で、何が後ろ向きな転職理由なのでしょうか。
わかりやすいように例を上げてみます。

Aさん「給料が安いので転職を考えました。」
Bさん「会社に貢献し、より良い待遇を得たいので転職を考えました。」

AさんもBさんも言いたいことは同じです。
しかしBさんの方が前向きに聞こえますよね。
何でBさんの方が前向きに聞こえるのでしょうか?
ポイントは時間軸です。
Aさんは「給料が安い」という過去から現在にかけての話です。
ところがBさんは「より良い待遇を得たいので」という現在から未来に向けての話になります。
全てとは言えませんが、転職理由は過去形で話すと後ろ向き、
未来向きに話すと前向きになると思ってください。

それでは例をもうひとつ。

Cさん「現職では国内工場の生産管理しかできないので転職を考えました。」(×)
Dさん「現職では国内工場の生産管理をしていますが、
今後は中国、ASEANの生産管理のスキルを身に付けたい思い、転職を考えました。」(○)

お分かりになりましたでしょうか。

ここで一つ注意してほしいのが、未来向きの話だけをしてしまうと、
上記のいけてない「転職理由と志望理由と混同」になりかねません。
過去の話と未来の話をバランスよく話すことを意識してください。

それでは、今回の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。

先日またやってしまいました。
なにをやったかって…。必殺「電車乗り過ごし」です。
気が付いたら降りるべき駅を二駅過ぎておりました。
ただし、いつもの酔っ払って寝込んで乗り過ごしたわけではありません。
友達からのLINEに返信しようと思っていたら、乗り過ごしていました。
自慢じゃありませんが、私、スマホで文字を打つのチョー遅いです。
そのため、すぐに返信をしたい場合は文字を打つことに集中しないといけません。
その結果、必殺「電車乗り過ごし」です。はい。

それでは次回の「ありがちトラブル相談室」もよろしくお願いします。

筆者紹介

キャリアアドバイザー

丸山

米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
詳細プロフィールはこちら

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