Fashion★シゴトNEWS

2018.06.21

2018年5月の業界全体の動きとアパレル・ファッション業界の賞与事情(CREDENCE JOURNAL vol.62)

“企業の採用動向”をお届けする「CREDENCE JOURNAL」。
今回は2018年5月の業界全体の動きと、アパレル・ファッション業界の賞与事情についてお届けいたします。


2018年5月の動き

5月はゴールデンウィーク中の若干の落ち込みを除けば、春先の転職意向の高さが続きます。
今年も例年通りその傾向が見られ、求職者(弊社転職支援サービスへの登録者)は前月比でほぼ横ばいとなりました。
職種別ではMDが前月比146%と大きく伸びています。

一方の新規求人(弊社へお寄せいただいた求人)も通常であれば横ばいとなるのですが、今年は前月比・前年比とも20%ほど減少し、ほぼすべての職種で前月を割っています。
要因としては、各社とも新卒採用のスケジュールが前倒しになり、中途採用に割く時間が足りなくなっていることなどが考えられます。

6月はセール時期に突入するため、例年であれば中旬から求職者のみなさんは多忙を極め、活動意欲が低下する傾向があります。ここ数年、一部百貨店などで夏のセールを後ろ倒しにする試みが見られましたが、今年は多くの商業施設が6月末からのスタートを発表しているため、この傾向はさらに顕著になるものと考えられます。

転職活動を考えている方がいらっしゃる場合、例えば転職エージェントに一旦登録しておく、カウンセリングだけ受けて今後のスケジュールを相談しておく等、できる限りの準備を進めておくと、セール明け有利に進められるでしょう。


アパレル・ファッション業界の賞与事情

今年も夏の賞与の季節がやってまいりました。
そこで今回は6月の恒例、アパレル・ファッション業界の賞与事情について調査いたしました。

2017年にクリーデンスにご登録いただいた方が、直近の職場で支給されていた年間の賞与支給額は、平均59万円でした。
2016年の同様のデータでは57万円でしたので、およそ2万円の増額となります。

職種別ではブランディングに直接的にかかわるMD・バイヤーやプレス、またご自身の成果が数字に表れやすい営業職で高くなる傾向が見られました。

また2016年に弊社へお寄せいただいた求人のうち、賞与「あり」と明記しているものは全体の42%にとどまりました。
この割合自体は全業種でのそれとほぼ同じであり、年俸制の企業や、インセンティブ制度が充実している企業、また最近では勤続年数にともなって一時金を支給する企業もあるなど、事情はさまざまかと思います。
そうは言ってもやはり、賞与は出ればうれしいもの。
<ボーナス商戦>を強く意識するアパレル・ファッション業界であればこそ、来年の調査では、賞与が出た!増えた!という声がもっと聞かれるといいですね。

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