Fashion★シゴトNEWS
2023.11.01
「STAFF OF THE YEAR 2023」最終審査見学レポート(キャリアアドバイザー 荒井)
こんにちは。クリーデンスで「販売職価値向上プロジェクト」を行っている、キャリアドバイザーの荒井です。
先日、9月28日(木)に開催された「STAFF OF THE YEAR 2023」の最終審査を見学してきましたので、今回はその様子をお届けします。販売員の価値について、さらに深く考える機会となりましたので、ぜひご覧ください!
もくじ
はじめに:「STAFF OF THE YEAR」について
「STAFF OF THE YEAR」とは?
2021年から開催を続ける、“令和のカリスマスタッフ”を決めるイベントです。
3度目の開催となる今回は、8万人の中から16人が最終審査に臨みました。
STAFF START経由の売上やインスタグラムフォロワー数など、一定の条件を満たし1次予選を通過した約500名から、
2次審査を経て16名が選出されます。
今回の最終審査では、まずは<審査1>としてこの16名により接客ロールプレイングが行われます。
通過した8名が<審査2>の自己PRを経て、グランプリが決定します。
「汲取力」「提案力」「人間力」が問われる、まさにデジタルとリアルの両面において、
販売員の方へ称賛の機会となる令和の接客大会です!
STAFF OF THE YEAR (スタッフオブザイヤー) presented by STAFF START
「STAFF START」とは?
「STAFF START」は、株式会社バニッシュ・スタンダードが提供する、
店舗スタッフがコーディネートや商品レビュー、動画などをECサイト上に簡単に投稿できるStaff Techサービスです。
専用アプリを通じて店舗に所属するスタッフをDX化し、自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にします。
スタッフのオンライン接客を通じたEC売上は可視化され、
スタッフ個人や所属する店舗の実績として評価に利用されています。
店舗スタッフの活躍・評価の場が広がることで報酬増加やキャリアアップが実現でき、
EX(従業員体験/エンプロイーエクスペリエンス)向上に役立てることが可能です。
自社サイト内で自身のアカウントを持つことができ、そこから投稿すると、
自社サイト内に自分のスタイリングが投稿され、STAFF STARTを経由してお客さまが購入された場合、
その販売員の個人売上となるシステムです。
これにより、コロナ禍では店舗にいらっしゃることができないお客さまや、遠方のお客さまなど、
今までで行き届いていなかった新たなお客さまと販売員が繋がる架け橋となりました。
今まで以上にショッピングの利便性が上がり、地域や年代など超えて様々な可能性が広がった、画期的なサービスです。
最終審査の流れ
<審査1>「接客ロールプレイング」を実施
こちらは、4分間の中でお客様の想いやニーズをどこまでくみ取るのかを採点する実店舗での接客スキルを披露します。
<審査2>「自己PR」
<審査1>を通過した選ばれし8名の方にて行われます。販売員として日頃から大切にしている想いや、コロナ禍での苦難、それを乗り越えたストーリーなど
熱い想いをスピーチします。
受賞者のみなさん
そして、その様な中、今回受賞されたのは、、、!以下の方々でした!
本当に素敵な接客と熱い想いが伝わってきました。
1位:UNITED ARROWS :仲(naka)さん
2位:B:MING by BEAMS :SUDOさん
3位:TOMORROWLAND :Hanadaさん
4位:rienda :植竹玲菜さん
5位:OPAQUE.CLIP :yuka.aさん
誰もがお客さまへ素敵なサービスを提供できる、ということ
今回大会で印象的だったのは、本当にさまざまな方が販売職として活躍されていることです。
たとえば、ファイナリスト16名の内3名が、時短で勤務されている女性販売員の方々でした。
STAFF STARTを利用すれば、店頭に立つことなくオンラインでも接客サービスを行えます。
そのため、時間の制約があり、店頭に立つ時間が少ない時短勤務の方でも、
ご自身の魅力や伝えたい思いをお客さまにお届けし、高い評価を得ていらっしゃいました。
『時間の制約がある今、フルタイムのときと比べて、やりたいことを最後までやりきれないもどかしさもあり、
その中で、STAFF STARTを通じ自分にしかできないことを見つけた。』
とUNITED ARROWS:仲(naka)さんが仰っていたのも、非常に印象的でした。
参加者人数が決まっている中で行われる、従来の接客ロールプレイング大会とは異なり、
“すべての販売員の方々が同じ方法で自分らしさを発揮できること”
が、何よりも販売員の可能性の広がりを感じさせられました。
男性販売員の活躍も非常に印象的
一般的に、Instagramをはじめ写真系SNSの利用率は、女性の方が高いと言われます。
私が以前在籍していたセレクトショップでも、SNSを駆使した顧客づくりや集客戦略など、
男性よりも女性のほうが積極的に活用している印象がありました。(あくまでの私の個人的な意見です…!)
今回2位に輝いたB:MING by BEAMS :SUDOさんは男性で、予選でも一番高得点で通過をされていらっしゃいました。
毎日SNSを投稿されるなど、ただならぬ努力をされていたとのことです。
今までにはない、新たな販売員の価値が生まれた瞬間だと感じました。
私は男性ですが、いち消費者として買い物をするときにも店舗に足を運ぶことが多く、
SNSを駆使した買い物には少し疎いものがありました。
今回の大会を通じて、たとえばSUDOさんの毎日の投稿も拝見したのですが、
スタイリングの幅の多さやテイストにしばられない着こなしの自由度などが非常に魅力的で、
TPOに合わせた提案をしてもらいたい!店舗に直接行ってみたい!と率直に感じました。
これは私にとって、新たな発見となりました。
今回の大会を通じて印象的だった言葉
ユナイテッドアローズ名誉会長の重松氏が開会の挨拶の中で、
「接客業(販売員)は永久に不滅です」
とおっしゃっていました。
「ヒト」だからこそ提供できる価値があり、AIには汲み取れないものが必ずある、と強く語っていらっしゃいました。
時代の変化に対応しながらも、お客さまの心情変化を常に察知し、その上でおもてなしをしていく仕事こそ、
販売員の本当の仕事なのだと、改めて考えさせられる言葉でした。
コロナ禍によって、店頭だけでは販売が難しくなった2020年以降、
「STAFF START」という新たなツールによって、販売員の新たな接客手法がひとつ誕生したことを強く感じました。
出場されていた販売員のみなさんは、この「STAFF START」というツールにどれだけ救われたのだろう…
そのときの苦悩や、お客さまへの感謝の気持ちなどが非常に伝わる瞬間でした。
時代の変化に伴い、接客のスタイルも日々変わり続けている
接客ロールプレイングでは、以下のような言葉をひんぱんに耳にしました。
「こんな風に合わせてみてください(自分の携帯電話でSTAFF STARTの画面をみせる)」
「私のInstagramをフォローしてください!スタリングの提案も載せているので!」
「いつでもDMくださいね!着回しの相談にも乗ります!」
デジタルをうまく活用して提案することが当たり前となっており、
リアルとデジタルの両方をうまく活用した、新たな接客手法が主流になったことを目の当たりにしました。
コロナ禍により急速に広まったオンライン接客は、今や店舗スタッフに求められるスキルのひとつとして定着し、
店舗にお客さまが戻っている現在でも、その市場は拡大を続けています。
販売員のあるべき姿を深く考える素敵な機会となりました。
私たちクリーデンスも、販売員のみなさまの価値を向上させたいという思いのもと、
「販売職価値向上プロジェクト」を立ち上げ、運用しています。
今後も販売員の方や企業様に向けて少しでも力になる様な情報をお届けしてまいります。
今回のレポートを担当しました!
キャリアアドバイザー
荒井
新卒でセレクトショップに入社し、店長、エリアマネージャー、ブランドの販売指導や研修など、接客・販売にかかわるさまざまなポジションを経験したのち、クリーデンスのキャリアアドバイザーとして転職。
前職でのこれらの実体験を活かして、販売職の方を中心にサポートしながら、販売員のこれまで以上の価値向上を目指している。
詳細なプロフィールはこちら
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