Fashion★シゴトNEWS

2023.11.30

育児しながら、大好きな販売の仕事を自分らしく続けるために―― Tさんインタビュー

私たちクリーデンスは、アパレルをはじめとするファッション業界で販売員としてはたらく人が、これまで以上にやりがいをもってイキイキとはたらくことができる状態をつくるために「販売員価値向上プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな取り組みを行っています。
今回は、育児しながら時短で働くTさんにお話を伺いました。

もくじ

出産を機に、12年働いた企業で正社員からアルバイトに変更

はじめに、簡単に経歴を教えてください

2012年、服飾雑貨ブランドに新卒で入社し、2015年、店舗責任者に着任しました。
2018年の夏に産休育休を取得したあと、2020年に雇用形態を正社員からアルバイトに変更し、復帰しています。

復帰後、正社員とアルバイトを選択できたとのことですが、アルバイトを選択した理由はありますか?

私の場合、正社員で復帰しようとすると、産休育休前と同じ店舗責任者として戻らないといけませんでした。わたしは正直、それにプレッシャーを感じてしまい、以前とは異なる環境の中で同じように責任者を担うのは難しいと感じました。やるなら100%で取り組みたい性格なので、育児と仕事を両立するイメージが湧かず、軸足を育児におきたいという思いでアルバイトを選択しました。


一人時間もうまく作りつつ、限られた時間をやりくり

現在の勤務体制について教えてください

現在は週4日、1日6時間勤務です。
6人体制のうち5人は正社員なので、休日は取得しやすい環境です。
基本は日曜日と平日の週2日お休みですが、繁忙期は土日どちらも出勤することはあります。
店長からも融通を利かせてもらっていると思います。

1日のタイムスケジュールは?

06:00 起床・身支度・朝ごはん
07:45 家を出発
08:30 保育園へ送り
    ~30分程 カフェで一人時間~
09:30 早番出勤
16:15 退勤・お迎え
17:40 帰宅
18:00 晩ごはん
20:30 就寝

カフェでの一人時間はどのように過ごしているのですか?

売上報告の確認、家族や自分のスケジュール確認など、整理の時間に使っています。

一人の時間があるから、頭が整理されるのですね。お子さんが体調不良になったときはどうしていますか?

夫婦で協力し合いながら対応しています。
夫は当直の仕事なので、朝は私が看て、夫が帰宅すればバトンタッチをして出勤する形が多いです。
もしくは、出勤時間を相談の上、調整しています。
店舗にはお休みではなく、時間をずらしてもらったり、早上がりをさせてもらったりするようにしています。
理解がある環境で働けているなと感じています!


職場の協力と理解があって、モチベーション高く働けている

シフトに関しては、店舗責任者とどのように相談していますか?

アルバイトだからといって自分の予定だけを希望するのではなく、繁忙期などに関しては短時間でも働く意思を伝えるようにしています。

時間が短い分、周囲の方に理解いただけるよう気を付けていることはありますか?

大きく3つあります。
1つ目は、社歴が12年ほどあるので、年次が離れている相手にも身近に感じてもらえるコミュニケーションを心がけています。やっかいなベテランとは思われたくなくて(笑)。

2つ目はアルバイトだからといって受け身の働き方をするのではなく、できること・やるべきことを主体的に見出すようにしています。ただ、出しゃばりすぎないようにもしていて。他のメンバーが正社員なので、私がいなくてもお店が成り立つように。でも、できることは自ら率先してやる。というバランスを大事にしています。

3つ目は、シフトに入れない分、成果を出して貢献したいという想いで、売上を意識しています。

すごく理想のスタンスですね!アルバイトという雇用形態でありながら、どのようにモチベーションを保っているんですか?

アルバイトとして復帰後、育児との両立でバタバタとしていたのですが、ある日お店の売上を見たときに、若手社員がすごく売上を作っていたんです。そのときに、アルバイトでも個人売上で若手に負けたくないという気持ちが芽生えました。
せっかく働くなら、軸足を育児にして勤務時間が短くなっても、正社員のときのように全力でやりたいなと思いました。


「自分らしくいられる場所」があるのは、人生の中で大事な時間

雇用形態を変えても働きつづける理由は何ですか?

出産と子育てを経て、改めて販売職という仕事が「自分らしくいられる場所」と感じているからでしょうか。
メイクやファッションが大好きで、明日どんな服を着ようか、メイクをどうしようか、と考えることが楽しいんです。
そういうことを考える時間があることで、「自分らしくいられる場所」があるのは、人生の中で大事な時間だなと感じています。

また、在籍している店舗はお話好きなお客さまが多く、接客以外の会話を楽しめていることも私にとって大切な時間です。モノありきではない接客も楽しく、自分らしくいられる時間です。

実は家庭の事情でメンタルが落ち込んで、退職を考えた時期もありました。でも、今もこの会社で販売職として働いているのは、職場が楽しくて、恵まれているからだと思います。店長もすごく良い人で、「選ばれる人になる・選ばれるお店になる」というショップビジョンも素敵で、そういった考えに共感しているのも大きいですね。

Tさんにとって、販売職の価値はなんでしょうか?

毎日、何が起こるか分からない楽しさ、ワクワクがあることです。

同じ接客・同じ会話はひとつもなくて、毎日、同じ仕事をすることがない、ということが価値ですよね。
日々、違うお客さまを接客して、楽しい時間もあれば、失敗してしまうこともありますが、それも醍醐味だと思っています。
上手くいかなかったことを振り返って、次に活かしていくこともこの仕事の楽しさのひとつです。

もうひとつは、お客さまのさまざまなシーンに携われることです。
先日、12年愛用した想いのつまったお財布から買い換えられるという瞬間に携わらせていただきました。
商品とお客さまとの思い出にも関われる、人生を彩るような、そういった瞬間に立ち会えることが価値だと感じています。

今回のインタビューを担当しました!

キャリアアドバイザー

須藤

大学卒業後、新卒でハンドバッグブランドへ入社。販売・店長を経て、売上管理、VMD、人材育成などに従事したのち、クリーデンスのキャリアアドバイザーへ転職。
販売、営業、EC、SNS/PRなどの転職サポートを中心に、特に地方での販売職の転職サポートや、販売員の価値向上にも取り組んでいる。
詳細なプロフィールはこちら

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