Fashion★シゴトNEWS

2024.04.25

自由度の高い雑貨販売を経験して得られたやりがいと大切な出会い―― Aさんインタビュー

私たちクリーデンスは、アパレルをはじめとするファッション業界で販売員としてはたらく人が、これまで以上にやりがいをもってイキイキとはたらくことができる状態をつくるために「販売員価値向上プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな取り組みを行っています。今回は、新卒で大手アパレルの雑貨ショップ販売、その後海外インポートセレクトショップに転職したAさんにお話を伺いました。

もくじ

大手アパレルの雑貨ショップ配属からスタートし、店長やバイヤー、プレス、イベント企画まで経験

まずは販売のご経歴を教えてください。

新卒で大手アパレル企業に入社して、雑貨部門に配属されました。その後、海外のインポートを取り扱うセレクトショップに転職しました。
1社目は新卒だったので、就職活動では色々な業界を見ていました。幅広く銀行やブライダルなども見ていたのですが、学生時代にアルバイトでセレクトショップの販売をしていたこともあって、給与福利厚生や企業安定性も考えた上、結果的にアパレル企業に入社を決めました。

アルバイトの経験が決定を後押ししたのですね…!入社後はどんなキャリアを歩みましたか?

副店長として、店舗マネジメントをしながら新宿店と浦和店で働き、みずから志願してバイヤーアシスタントを1年ほど経験、そしてまた店舗に戻って店長を経験したあとに、勉強したいことがあって退職しました。もともと海外に興味があったので、退職後は英語の勉強をしながら海外旅行などに行っていましたね。
その後、海外インポート商品を扱うセレクトショップに転職しました。入社時はプレスやイベント企画を担当していましたが、次第に店長も担うことになりました。


お客さまの層が幅広く、自由度の高い雑貨の販売は自身に合っていた

販売職を軸として、いろんな業務にチャレンジしていたのですね。楽しかったこと、やりがいはどんな部分でしたか?

海外の蚤の市からバイイングした雑貨や、食器や香水など、取り扱っていたアイテムの幅が広かったのがおもしろかったですね。私はもともと洋服よりも雑貨が好きなんですが、たとえばランプ一つとっても量産ではなく、作家やブランドの想いを語りながら販売できることが楽しかったです。

洋服よりも雑貨に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

接客という点において、洋服よりも雑貨のほうが、ターゲットが広くて自由度が高いと感じたからです。
洋服はテイストや年代、性別などターゲットがはっきりしているので、接客を行っていくうちに、得意な客層ができていくと思うんです。それを突き詰めていくのもこの仕事のおもしろさだと思いますが、私は色んなニーズや好みを持ったお客さまと接する雑貨販売の仕事が合っていました。

雑貨はプレゼント需要も多いので、お客さまご本人のお買い物だけでなく、「お客さまの大事な人」が欲しいものを接客するのも楽しかったですね。プレゼントを渡したあとにご来店されて「喜んでもらえた!」というお話を聞くと、私も一緒に嬉しくなっていました。


接客を通じて知り合ったお客さまとはプライベートでも繋がる仲に

販売の仕事をしていて印象的なエピソードはありますか?

2社目のセレクトショップは原宿にあったのですが、お客さまはほぼ外国人で、一期一会の出会いばかりでした。 1年後、また旅行で日本に来て再来店してくださる方もいました。そうした環境だったので、私の中では「商品売る」という感覚ではなく、「お客さまとの繋がりを作る」という意識や感覚のほうが強かったです。

お客さまとはSNSなどを通じて繋がり、私がアメリカに旅行した際にお会いしたり、一緒に韓国へ旅行したりしたこともあります(笑)。 お店はカフェを併設していたので、買い物の後は一緒にお茶をしながら盛り上がって、そのまま食事行くこともしばしば…! あとは、よく来られるお客さま同士がなんと結婚されて、婚姻届のサインを頼まれたこともありました! 今思い出しても、本当に楽しかったです。

「売る」ではなく「繋がり」を作る、素敵ですね!本社勤務も経験しているAさんだからこそ感じる、店舗の価値はありますか?

販売以外の仕事も経験して感じたのは、販売職とそれ以外の仕事では「お客さまへのアプローチ方法が異なる」ということです。
店舗は目の前のお客さまに対してアプローチしますが、一方で本社職は、社内外の関係各所と仕事をすることになります。もちろんどの仕事も「お客さまのために」ということが大前提ですが、その関わり方は大きく異なります。お客さまから直接「ありがとう」を言ってもらえるのは、本社の仕事にはない大切な瞬間ですし、直接のやりとりがなければ、仕事を越えた繋がりも生まれなかったと思います。


販売職は、人生に寄り添える仕事

Aさんが思う販売員の価値とは?

「人生に寄り添える仕事」だと思えることです。
私が販売してきた雑貨は、インテリアとしてずっと使い続けるものが多く、生活の中で目に入るたびに「あの人に接客してもらったな」と思い出して貰えるのが嬉しいなと思います。対面で会える喜びももちろんありますが、雑貨販売ならではの価値観かもしれません!

今回のインタビューを担当しました!

キャリアアドバイザー

原田

国家資格キャリアコンサルタント
大学卒業後、新卒でセレクトショップへ入社し、店頭販売・SNS運用などPR領域を経験。
若手社員のモチベーション管理や昇格試験サポートなどに携わりながら、人材業界に興味を持ちクリーデンスに(パーソルキャリア株式会社)に入社。
キャリアアドバイザーとしてアパレル・ファッション業界で困っている方、転職することで何かが叶う方のお手伝いが出来るよう、日々精進しています!

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