アパレル企業特集
2019.06.10
sitateru(シタテル株式会社)セールス&マーケティング部 執行役員 鍛冶村 忠さんインタビュー
シタテルが目指すファッション業界の未来
「作りたい」を実現するためのプラットフォームとは?
「誰もが自由に、スマートに衣服を生産できるプラットフォーム」を掲げ、ITの力でアパレル業界の構造改革にチャレンジしているシタテル。独自システムを用いて、国内外700を超えるサプライヤーデータベースを作り、累計11,000を超えるものづくりのサポートを行っています。
今回はそんな成長著しいシタテルへオフィス訪問。セールス&マーケティング部 執行役員の鍛冶村さんにシタテルのサービス概要を、セールスの加納さんと生産管理の副島さんに、入社の決め手や具体的な仕事内容などについて、お話を伺いました。
今回、この方にお話を伺いました!
セールス&マーケティング部 執行役員
鍛冶村 忠さん
リクルート社、クリーク·アンド·リバー社を経て、2018年6月、シタテルに入社。セールス部とマーケティング部の部長を兼任し、部門マネジメントのほか、業界を越えて様々なイベントやセミナーにも登壇し、シタテルのサービス認知度向上のための活動を行っている。
garments planner(セールス)
加納 貴宏さん
新卒でメンズODMで営業、2社目にレディースOEMで営業を経験し、2018年10月にシタテルに営業として入社。現在はgarments planner(セールス)として、ファッション業界の様々な企業に向けて、企画提案や販売プロモーションなど、ものづくりに関わるプランニングを幅広く行っている。
生産管理
副島 金太郎さん
アパレル販売などを経て、前職では少人数のOEM企業で営業から企画、生産までをすべて経験。2018年11月にシタテル入社。生産管理担当として、セールスとタッグを組み、企画提案や適切なサプライチェーン構築など、ファッション業界の様々な企業のものづくりをサポートしている。
ITの力で「こんな服作りたい」と「作れます」をマッチングし、ものづくりの可能性を広げる
アパレル×ITのスタートアップ企業として、メディアやイベント等で注目を集めるシタテルですが、どんなサービスなのでしょうか?
鍛冶村:シタテルは、プロ・アマ、アパレル業界内外に関わらず、衣服や服飾雑貨などの生産ができるオンラインサービスです。生産工場をはじめ、生地、資材、縫製、プリントなど、服づくりに関わる国内外のサプライヤーと提携しており、「こういうものが作りたい」というご要望にお答えすることができます。
おおまかにサービス利用の流れを教えてください
鍛冶村:「ものを作りたい」とシタテルにご相談いただいた方に対しオンライン(インターネットサービス)を中心に、シタテルのプランナーが作りたいもののイメージやロット数、納期、予算などをヒアリングいたします。その上で、課題やニーズはあるけれども具体的なアウトプットイメージがない場合は、企画からご一緒したり、明確に作りたいものがある場合は、それを実現するためのサプライチェーンのご提案を差し上げたりと、ニーズに合わせたサポートをさせていただきます。その後、サンプル、量産、納品、場合によって販促・プロモーションまで、ワンストップでサポートさせていただきます。
ものづくりの過程はすべて「SCS(シタテル・コントロール・システム)」という独自システムで一元管理され、進行中の案件はもちろん、過去の案件もすべて蓄積されます。また、サプライヤーとのやりとりをチャットで行うなど、コミュニケーションツールとしてもご活用いただけます。
端的に言うと、「ものを作りたい人」と「作り手」をつなぐマッチングサービスと、生産管理システムを併せ持ったサービスですね。
通常のOEM・ODMや商社などとの違いや強みはどういう点でしょうか?
鍛冶村:大きくは2点あります。
ひとつは、提携している数百のサプライヤーを組み合わせて、自由な発想でものづくりができるという点です。
OEM・ODMや商社は、どうしても自社が提携している工場さんや自社工場で生産できる範囲の提案になってしまいますが、シタテルはオールジャンルのサプライヤーと提携していますので、あらゆるジャンルの服や服飾雑貨を生産できます。アイデア次第では、これまでになかったような新しいものを生み出すこともあります。つまり、「こんな服が作れる」というプロダクトアウトではなく、「顧客ニーズを満たすこんなものを作りたい」というマーケットインのものづくりが可能なのです。
小ロットで生産したいけど受けてくれるメーカーがなかった…こんなこと実現したいけど技術的に難しいと断られてしまった…などといったご経験をお持ちの方には、ぜひシタテルをご利用いただきたいですね。
作り手の技術力を最大限に活かして「やりたいけどできなかったこと」「今までなかった新しいこと」が実現できるということですね。ではもう一点は?
鍛冶村:ものづくりに詳しくないお客様でも、本当に欲しいものを作っていただけるという点です。
シタテルでは現在、アパレル業界以外の企業様のご利用が全体の約半数を占め、プランニングからサポートさせていただいています。お客様がお持ちの課題やニーズを紐解き、それを解決するためのプロダクトプランと、実現するためのサプライチェーンをご提案、生産、納品までワンストップでサポートしています。
ファッションものづくりにとってのプラットフォームを目指して
アパレル業界にはこれまでなかった新しいサービスですが、そもそもの創業のきっかけは何だったのでしょうか?
鍛冶村:代表の河野が以前、別の事業を展開していたときに、クライアントからの依頼で初めて服を作ることになりました。いくつかの縫製工場とやりとりをする中で感じたのは、ものづくりのプロセスが属人化し、産業構造として非常に非効率だということでした。発注側の各社それぞれが独自にサプライチェーンを組み、統一化されていないため、サプライヤーは発注者であるアパレル企業のやり方に都度合わせる必要があったのです。
たとえば自動車業界はサプライチェーンがしっかりと構築されていて、ニーズに対して必要なサプライヤーにタイムリーに情報が共有され、ムリ・ムダを省いた効率的な製造ができるような仕組みになっています。アパレル業界にも同様の環境を作ることで、より多くの方がニーズに合わせて自由にものづくりを実現できるのではないか、サプライヤーへ適正な依頼が入り国内生産が活性化するのではないか、と考え、ITの力を使ってアパレル業界の構造改革にチャレンジしています。
創業時の想いを形にすべく、急成長を遂げているシタテルですが、現時点で足りないと感じている点はどういうところでしょうか?
鍛冶村:まずはシタテルの認知度です。
アパレル業界においてシタテルのビジネスモデルは初めてのものなので、地道なプロモーションや営業活動が必要です。幸いご利用アカウント数は右肩上がりに増えていますが、プラットフォームとして機能させるためには、もっともっと多くの方々に知っていただく必要があります。
たとえば、“メルカリ”と聞くと、誰もが「ああ、フリマアプリの」と思い浮かべる存在ですが、シタテルはまだそこまでには至っていません。“シタテル”と聞くだけで「ああ、インターネットサービスで自由に衣服を作れるサービスだよね」という存在になっていきたいですね。
もうひとつは、ITを使ったプラットフォーム化を目指す中で、まだまだスタッフの介在が大きいということです。
われわれの理想とする環境は、すべてインターネット経由でユーザーが自ら服づくりのプロセス上で必要な機能を選び、依頼し、納品までを完結させる。特殊なリクエストをいただいた場合は適切な形でサポートさせていただく。というものです。そのためにも、今あるシステムをさらに進化させるべく、社内でも力を入れています。
新しいことへのチャレンジ精神が、「まだない」ものを「生み出せる」
今後のシタテルの進化にとってどういう人材が必要でしょうか?
鍛冶村:シタテルはこれまでにない価値を生み出すサービスなので、チャレンジ精神のある方が良いですね。また、新しいことをするということは既成概念を超えるということなので、今までのやり方や考えにとらわれず、新しいものを取り入れ、受け入れ、変化していくことを楽しめる方が合うと思います。
もうひとつ大事なのは当事者意識です。当事者意識がないと、何か足りないものがあったときに、「ない」ことに考えが向いてしまいますが、当事者意識があると、「どうやって作っていこう」という考えになるので、何事にもポジティブでフットワーク軽く動くことができるんです。
シタテルは若いベンチャー企業です。創業5年の企業にしては組織や環境が整備されている方ではないかと思いますが、それでもできあがっていない部分、足りない部分はまだまだ多いです。そういうシタテルの一員として一緒に組織やサービスを作っていきたい、そういうことに興味がある方と一緒に働きたいです。
シタテルには、今のアパレル業界に課題感を持っている者、もっと根本的な変革が必要だと考えている者が多く在籍しています。同じ思いを持つ方は、ぜひ一緒に理想のプラットフォームを創り上げましょう!
- Webサイトに公開している
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sitateru(シタテル株式会社)
事業内容 | IT化の遅れなどにより優れた技術を生かせずにいる国内の「中小縫製事業者」をデータベース化し、さまざまな服の生産を必要とする事業者にインターネットを通して提供する新流通プラットフォーム「シタテル」。 SCS(シタテル・コントロールシステム)チームを中心に、アパレルに精通した経験豊富なシタテル・コンシェルジュと呼ばれる専属スタッフが、生産プロセス全体をサポートします。プロフェッショナルのノウハウと、国内の幅広い縫製事業者や連携工場のネットワークを活用することで、より良い製品づくりを実現。多くのブランド・企業の商品に関するパターン企画から生産・納品にいたるまで、お客様のニーズを踏まえて提案しています。 |
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事業所 | 本社:熊本県熊本市中央区水前寺公園28-23 2階 東京支社:東京都渋谷区渋谷1-6-10 Qビル 2階 |
設立 | 2014年3月 |
代表者 | 代表取締役 河野 秀和 |
従業員数 | 62名(2019年5月現在) |
資本金 | 3億7400万 |
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