sitateru（シタテル株式会社）garments planner（セールス）加納 貴宏さんインタビュー

加納さんはこれまでODM・OEM企業をご経験されていますが、転職のきっかけとシタテルへの入社の決め手は何だったのでしょうか？

加納：僕はこの転職のタイミングで、自社ブランドを展開する企業に転職したいと考えていました。OEM企業では時間も仕事内容も本当にハードだったので、これまでの経験を活かしつつ、仕事の立ち位置を変えたいと思ったんです。そこでクリーデンスに登録して、自社ブランドを展開している企業を中心にいくつかの求人を紹介いただいたのですが、その中にシタテルの求人がありました。
その時は正直、「これもOEMの仕事では？でも普通のOEMとは違う？ITベンチャー？」と漠然としたイメージしかなかったのですが、気になったのでまずは応募してみました。面接では鍛冶村からシタテルのビジョンやミッションの詳細説明を受けたのですが、自分自身がこれまでの経験の中でモヤモヤしていたアパレル業界のひずみを変える、というビジョンに共感して、これまでの経験を活かして新しいチャレンジがしてみたい、と前向きに思えたことが入社の決め手でした。
今思うと、自分ひとりで転職活動していたら出会わなかった企業かもしれません。

シタテルではどういった営業活動をされていますか？

加納：役割は2つあって、既存のアパレルブランドのお客様をメインに、プランナーとしてものづくりのサポートをすること。もうひとつは新規のお客様にシタテルのサービスをご利用いただけるようご提案することです。
プランナーとしての仕事は、これまでのODM・OEMで行っていたことと大きく変わらないので、ギャップなく行えています。新規のお客様に関しては、まずシタテルのサービス概要と、システムを活用するメリットをお伝えしています。たとえばシステムを活用することで、今まで実現できなかったものが作れる可能性があること、業務効率化、UIの使いやすさ、チャットコミュニケーションのメリットなどです。まずはお客様にシステムをご利用いただくことが第一歩ですが、加えて僕自身がODM・OEM企業出身なので、ものづくりのご提案やサポートができることも大きな強みです。

新規のお客様にサービス説明をした際の反応はいかがですか？

加納：もともと知ってくださっていて、ご提案を機に使ってくださるパターン、知らなかったけど興味を持っていただけるパターン、まだピンとこなくてお見送りパターンの3通りです。半分弱のお客様は「まずは使ってみます」と言ってくださって、その後も便利に使っています、というご連絡をいただいたり、OEMとしてプロダクトのご相談をいただいたりもしています。

シタテルは新しい仕事でもある一方、前職までと共通する仕事もあると思います。もともとOEM以外の仕事が良いと考えていた中で、そのあたりはどのように捉えていますか？

加納：おっしゃる通りで、現時点ではすべてのサプライチェーン構築がシステムだけでは完結しないため、前職に近い、OEMの仕事もあります。ただ、根本的にあるのは、シタテルという価値を提案することなので、今までとは違うと捉えています。

また、熊本オフィスのスタッフと遠隔でやりとりしたり、チャットツールを使ってスピーディーにコミュニケーションを取ったり、ノートPCとモバイルWifiでどこでも仕事ができたりなど、アパレル業界ではやや遅れているITを利用した業務環境が整備されているので、働き方がすごく改善されました。まさにITを活用して業界全体の環境を改善していこう、というのがシタテルのミッションなので、これまでの経験を活かしたOEMの仕事ももちろん大事ですが、加えて新しい環境の中で新しいことにチャレンジしていくことを日々意識しています。

入社して大変だと感じているところはありますか？

加納：先ほどの話とも重なりますが、環境が大きく変わったことですね。
転職に伴う環境の変化はもちろんのこと、入社してからこの半年あまりの中でも、メンバーがどんどん増えて、組織も拡大・変化していっています。そのスピードがとにかく速いので、必死に食らいついています。また、お客様の業態も、お客様からのニーズも、お客様にご提案するためのリソースも、すべてが圧倒的に増えたので、前職と同じOEMの仕事の中でも、初めてのことや発見がたくさんあります。
何をするにも初めてのことにチャレンジするのって大変ですが、でも変わっていくおもしろさのほうが大きいですね。

普段の仕事の中でやりがいを感じる瞬間ってどういうところですか？

加納：今までの環境ではできなかっただろうな、ということができると嬉しいですね。
たとえば、生産管理をサポートして納品するだけではなく、そのあとの販促プロモーションにまで関わることもあります。最近では、ライブストリーミングサービス「showroom」と連携した取り組みがあったのですが、既成概念の中だけでの仕事ではなく、色んな形でサポートすることができることがおもしろいです。
また、「こういうものが作りたい」とデザインやアイデアはあるがそれを形にする方法が分からない、というアーティストさんと二人三脚でどう服に落とし込んでいくかを考え、シタテルのネットワークを活用してコラボ商品のご提案をしたり、小ロットでも生産できるようにサプライヤーさんをマッチングしたり、イベントのご提案をしたりと幅広くサポートさせていただきました。

ものづくり以外のサポートもされているのですね！お客様に入り込んだ仕事ができるのは営業冥利につきますよね。最後になりますが、加納さんが今後シタテルで実現したいことを教えてください。

加納：コレクションのための究極のものづくりをしているハイブランド、おもしろいものが作りたいというアーティストさん、スピード最優先でいつまでにこれだけ納品して欲しいというアパレル企業など、言い切れないほどさまざまなニーズがある中で、色んな経験を積んで吸収して、それを自分なりに組み合わせていって、また新しい価値をお客様にご提案していきたいです。
もうひとつ、先ほどもお話したようなものづくり以外の販促サポートなどにまで携わることで、OEM企業では実現できないお客様との関係性を構築して、「シタテルでないとできなかった」と言っていただけるような実績をどんどん積んでいきたいです。
自分なりにシタテルに入社したことで進化している実感はあるので、あとはセールスとして安定して売上数字を生み出し続けていきたいです。