Fashion★シゴトNEWS
2008.12.19
H&Mヒットの立役者は、30歳の若きPRマネージャー!
この企業の躍進は凄かった!!日経MJヒット商品にも選ばれた「H&M」。
2008年も大詰め。1年を振り返ると、原油価格の高騰や金融危機など、私たちの生活を揺るがす出来事が相次ぎました。でも、この企業の躍進は凄かった!!そう、日経MJヒット商品にも選ばれた「H&M」。暮れも押し迫った今回は、H&Mヒットの立役者でもあるPRマネージャーのミエさんの、魅力溢れる、30歳、等身大な働き方を紹介します。
世界29カ国で展開するH&Mの日本法人でPRコミュニケーションマネージャーとして活躍するミエ・アントンさんは、まだ30歳という若さ!こぼれる笑顔と抜群のプロポーションが魅力の彼女は、アメリカ人の両親のもとに生まれ、育ったのは意外にも日本の静岡なんだとか。
ミエさん:静岡は温暖で、住みやすい土地ということでは知られているけど、お祭り好きが多いことはあまり知られていないでしょ。お祭りがあると、離れていた友人もみんなで集まって、とても盛り上がります。そんな故郷は私の自慢なんです。
中学までを日本で過ごした後、高校時代にアメリカへ留学。大学卒業までをアメリカで過ごし、NYではファッションモデルをしていたこともあるのだそう。
ミエさん:静岡という、のんびりしたのどかな街に住んでいたので、当時は都会の生活にとても憧れてたんですね。アメリカに渡り、NYでファッションモデルの仕事をして、とても多くの刺激を受けました。今、H&Mでこの仕事をしているルーツは、きっとその時代にあるのだと思います。
そして大学卒業後は再び日本へ。これまでアメリカと日本の両方の広告代理店や出版社でキャリアを重ねてきたミエさん。
ミエさん:日本とアメリカ、さまざまな経験を経て得たものは、失敗を恐れないことと、可能性を信じること。自分を信じてあげることはとても大切だと思います。自分には大きな可能性があることを信じて、どんどんチャレンジする。そんなポジティブな考え方こそが、新しい可能性を引き寄せるのだと信じています。
そう話すミエさんからは、自分を信じることで生まれる強さが、内面の豊かさとなって伝わってきます。ところでミエさんがH&Mと出会ったきっかけは?
ミエさん:H&Mのことは、以前ニューヨークに住んでいたときに知りました。ラインナップの豊富さとリーズナブルな価格にびっくりして、すぐファンに。当時はまだ新卒でお金も持っていなかったけれど、人一倍ファッションに対する関心は強くて。H&Mのアイテムであれば妥協しなくてもファッションに対する熱を満たしてくれるんですよね。それに、毎日のように新しい商品が入荷するので、行くたびにサプライズがあるんです。
多くの人を虜にするH&Mの魅力を、身をもって体験していたミエさん。2年ほど前に日本へ上陸をすることを知り、ずっと気に掛けていたのだそう。そんなときに、ヘッドハンティングされることに。うーん、まさに運命的!
ミエさん:勿論H&Mは大好きなブランドだったから嬉しかったです。でも一番の決め手となったのは、スウェーデン発のグローバルブランドの一員として、日本と海外の橋渡し的な役割を担えるということ。だってそれは、日本とアメリカという2つの国のバックグラウンドを持ち、メディアというコミュニケーション分野でキャリアを積んできた私だからこそできる仕事だから。それに、オープニングは数あれど、1号店の立ち上げに参加する機会は滅多にないこと。とにかく“この仕事をするべき人間は私しかいない!”(笑)と、転職を決意しました。
そして2007年11月入社、30歳という若さでPRコミュニケーションマネージャーに抜擢されます。この間ノルウェーのショップとスウェーデン本社での研修を通し、H&Mの会社の文化を肌で感じることができたそう。
ミエさん:H&Mにはセールススタッフからスタートさせ、今はデザイン責任者としてキャリアを積んでいる女性もいます。なかには、結婚、出産を経て30年以上勤続している方も。会社もそれをサポートしていますし、自発的にチャレンジしようとする社員に対しては、平等にチャンスを与えてくれます。
研修中に、その文化に触れたことで、ミエさん自身の将来像を明確に描くことができたんだとか。女性の社会進出が進んでいることで有名な北欧。H&Mでも、実に管理職の76%が女性なんですって!
ミエさん:私たちの会社では、仕事とプライベートの両立はごく当たり前なこと。どちらかを選ばなければいけないという感覚はないんです。H&M日本法人のトップであるクリスティン・エドマンも子供を持つ母親ですが、彼女のライフスタイルもまさにH&Mスタイル。キャリアを重ねているこうした女性が身近にいることは、私にとって、とても心強いですね。
長く働いてゆきたいと思う職場だからこそ、将来像を描けることが大切なんですね!そんなミエさん、銀座、原宿店に続き、来年オープンする渋谷店の準備で大忙し。忙しい毎日に潤いとモチベーションを与えてくれるのは、やっぱり大好きなファッションなのだそう。この日は、来春の新作のカットソーと、長い脚を一層に引き立てるデニム(勿論H&M)をセレクト。
ミエさん:前の晩から、翌日のファッションで迷ったりすることも(笑)。女性にとって洋服選びで悩むのは何ともハッピーな時間ですよね。
仕事への真摯な姿勢と30歳のチャーミングな表情が見え隠れする彼女。H&Mを日本へ広める若きPRマネージャーとして、そして働く女性のモデルとして、目が離せません。
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