アパレル・ファッション×EC・Webに大注目！―― EC・Webの仕事にチャレンジするには？スタッフ座談会 <その3>

コロナ禍の影響で実店舗が一時閉店していた際、多くの企業がECサイトを売上の支えにしていました。これを機に、もともと「強化すべき」であったDX（Digital transformation：デジタル技術における組織・ビジネスモデルの変革）が一気に加速すると思われます。
それに伴い採用マーケットにはどのような変化があるのか？
また、アパレル・ファッション業界でEC・Webに携わるおもしろさは何なのか？
クリーデンスの営業・キャリアアドバイザーに話を聞きました。ぜひ、これからのキャリアの参考にしてみてください。

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アパレル・ファッション×EC・Webの仕事にチャレンジするには？

それでは最後に、アパレル・ファッション×EC・Web領域でチャレンジしたい方に向けてメッセージをお願いします。

未経験からのチャレンジは厳しい現状…だからこそ今の環境でできる＜成長＞に全力を注いで！

梅津（営業）：コロナ影響で採用予算が限られる中、EC・Web未経験からのチャレンジは決して簡単ではありません。未経験の方ほど、「それでも目指したい！」という強い意志が必要です。
これからチャレンジしたい方は、まずEC・Webの仕事がどういうものなのかを情報収集し、具体的にイメージした上で、「本当にチャレンジしたい仕事なのか？」を考えてみてください。ビジネスや仕事内容がまだピンと来ていない方は、「アパレル　EC」「サブスクリプション」「D2C」などと検索し、出てきた本を一冊、読んでみることをおすすめします。
その上でファッションメディアやマーケティングメディアなどのニュースを読むと理解が深まり、ご自身の目指したい道かどうかを考える材料になるのではないかと思います。

宮内（サービス開発）：気になる本を探す上では、「フライヤー 」という本の要約サービスが役立ちます。取っ掛かりとしてまず要約から入り、気になったら購入してみる、というのもひとつです。
また、ECサイトの有識者のサイトを小まめにチェックするのもおすすめです。有名な方だと、ECエバンジェリストの川添隆さんのnote はECサイトにまつわるさまざまな情報が詰まっており、更新頻度も高くて個人的にもチェックしています。

須藤（キャリアアドバイザー）：私もそうですが（笑）本を読むのはちょっと苦手…という方もいらっしゃると思います。どこかのタイミングでしっかり勉強しないといけないことに変わりはないですが、まず気軽に始められる一例として、自社のECサイトやマーケティングの担当者とコミュニケーションを取ってみるのはいかがでしょうか？
たとえば、自社アプリなどで、自分の店舗をお気に入り登録している人はどうやって登録に至ったか？他にどんなお店をお気に入りに入れているか？ECサイトではどの程度の購買があるか？などを聞いてみてください。きっと新しい発見があるはずです。ユーザーデータが重要なのは、店舗もECサイトも同じです。データを使って創意工夫し、売上に貢献した実績があると、アピールポイントになり得るでしょう。

赤間（キャリアアドバイザー）：店頭で行う販促、イベント企画、コーディネート提案、ボディのスタイリング、ブログやSNSとの連携なども、意識して取り組んでいただきたいポイントです。選考の中で、ご自身のSNSアカウントがあれば開示して欲しいと言われることも多いので、どうすればフォロワーが増えるのか？どんな見せ方をすれば興味を持ってもらえるのか？などを考えてみてください。

また、ECサイト運営に不可欠なHTML・CSSといったコーディングスキル、PhotoshopやIllustratorといったデザインスキルの勉強をしておくことを強くおすすめいたします。デザインに関しては、デザインソフトを使うコストがかかるため、気軽にとはいかないかもしれませんが、できるかできないかでは、チャレンジする上で大きな差があります。

アパレル・ファッション×EC・Webは、経験を活かして新しいチャレンジができる場所

宮内（サービス開発）：コロナを背景にアパレル・ファッション業界は今、過渡期にいます。
他の消費財と比べて接客の重要性が高いので、「デジタルを活用し新しい“接客スタイル”を展開する」など、業界ならではの取り組みがますます活性化していくでしょう。ECサイトだけでなく、店舗やほかのチャネルとどう連携させるかを試行錯誤している企業が多いので、より俯瞰的にECビジネス、デジタルマーケティングを捉えられるおもしろさがあります。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ色んな求人に目を通し、ご自身の経験やスキルを活かして新しいチャレンジができるかどうか、考えてみていただけると嬉しいです。

須藤（キャリアアドバイザー）：アパレル・ファッション業界は、自分の会社やブランドが大好きな人が多いことが大きな特徴です。その思いが強いからこそ、ゴールが明確で、みんなが同じ思いをもって働きやすい業界です。みなさんの中には、もしかすると扱う商材にあまり興味が持てず、おもしろくない…という方もいらっしゃるかもしれません。自分たちの扱うモノやブランドに愛情を持ちながらご自身の経験・スキルを発揮したい！という方に、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

経験豊富であれば転職成功するとは限らない。「準備」こそが最大のポイント

赤間（キャリアアドバイザー）：アパレル・ファッション業界において、企業・ブランド研究は非常に重要です。特にコロナ影響で求人が減少し、1求人あたりのライバルが増えている中では、準備の重要性がさらに増しています。ところが、せっかく豊富なご経験を持ち、スキル面では十分に条件を満たしていると思われる方でも、準備不足のため面接でお見送りになってしまうケースが実は多いのです。

面接に臨む上では、応募するブランドのみならず、競合と比べたときの強み・弱み、サイトを見ての改善ポイントなどを伝えられるよう、事前にまとめておくようにしましょう。これはどの職種にも言えること。当たり前の準備をしっかりすることこそが、転職成功の何よりの近道であるということを、最後にお伝えできればと思います。