Fashion★シゴトNEWS
2020.07.01
<アパレル・ファッション業界>withコロナにおける面接事情―― 今大切な面接における心構えとは?スタッフ座談会 <その3>
緊急事態宣言中はオンライン面接を中心に選考が進んでいましたが、解除後の6月は対面面接の復活も見られています。ではオンライン面接と対面面接の割合はどの程度なのか?それぞれどのようなマナーで実施されているのか?どんな心構えで臨めば良いのか?withコロナにおける面接事情について、クリーデンスの営業・キャリアアドバイザー・面接対策担当それぞれに話を聞きました。ぜひ、面接準備の参考にしてみてください。
withコロナ時代の面接における心構えとは?
ここまで、今どのような形で面接が行われているのか?オンライン・対面それぞれでどういう点に気を付ければ良いのか?を中心にお話してきました。一方で、面接形式に関わらず大切なことはきっと変わらないのではないでしょうか。最後に、withコロナ時代の面接において、どんな心構えて臨めば良いのかをたずねました。
買い手市場のマーケットにおいて「ライバルが多い」「選考スピードが上がっている」ことを理解する
木口(東京エリア営業):多くの企業で採用予算や人件費が削減され、求人数が減っているため、1求人あたりの応募者数が増えています。ライバルが多く、企業の目も肥える中では、何となく「好きな企業です」「憧れのブランドで」だけでは通用せず、求人の募集背景、企業の歴史や思い、求めるスキルなど、奥深くまで理解した上で準備をしないと通過することはできません。
先日、ある大手企業の人事の方から、「オンライン面接では、画面に映らない手元に資料を準備しておくことも可能。それでも受け答えが浅いと、当社への興味が薄いんだな、という判断になってしまう。」という話を伺いました。あくまでひとつの考え方ではありますが、あらゆる面で企業の採用基準や要求が上がっていることが分かります。
狩山(関西エリア営業):インターネットでの情報収集に加え、6月以降は店舗見学もできるようになった環境下で、しっかり準備される方とそうでない方の差が開いている印象を受けます。もし、心のどこかで「こんな状況だから準備不足でも仕方がない」と思っている方がいらっしゃるならば、「こんなときだからこそ、今まで以上に力を入れないといけない」と、逆の思考に切り替えることを強くおすすめします。
なぜなら、先ほども話に出ましたが買い手市場化が進み、多数の応募者の中から勝ち抜かなければならないからです。企業からすると、応募者が殺到する求人ほど、良い人材と出会える可能性が高まり、数日で終了してしまうことも少なくありません。
「ライバルが多い」と「選考スピードが上がっている」この2つのマーケット感をぜひ知っていただいた上で、転職活動に臨んでいただくと、自然と準備にも力が入るのではないかと思います。
山崎(キャリアアドバイザー):本当にそうですね。
コロナ禍前までの売り手市場においては、多少経験が浅くとも、対人印象の良さや元気の良さがアピールポイントとなり、採用に至るケースもありましたが、今、それらは「あって当たり前」の大前提になっています。「企業があなたを採用するメリットは何?」と問われたときに、企業が求めるものとご自身の経験をリンクさせたアピールが必要です。
面接官は日々たくさんの人の書類に目を通し、面接を行っています。どこかで聞いたことがあるような受け答えでは印象に残りません。企業研究はもちろんのこと、単に好きという思いだけでなく、どんな点がどのように好きなのか、出会ったきっかけは何だったのか…しっかり掘り下げて丁寧に話すことで、あなたらしさをアピールしていただければと思います。
応募する企業に興味を持ち、「なぜこの企業を受けるのか」をより深く突き詰める
角田(キャリアアドバイザー):面接準備の二極化が進んでいる、という話が出ましたが、その要因のひとつとして、求職者の応募に対するスタンスが変わってきていることが挙げられます。特に販売求人の減少が著しい中で、興味を持った会社にエントリーするというよりは、受けられる求人にエントリーする。つまり、本質的な応募動機がやや弱くなってしまっている方が増えているのです。
しかし、そういう方ほど、「なぜその企業に応募するのか」をより深く突き詰めていただきたいと私は考えています。それがないと、そのブランドや企業が好きでどうしてもそこで働きたい、という強い信念を持ち、必死で企業研究し、スキルを磨いて応募される方には到底勝てないからです。
少し厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、今転職活動をしようとしている方には、まずそのマーケットの現実をご理解いただきたいです。その上で、この現実に対し、どのように転職活動を成功させていくか、一緒に考えさせていただきたいと思います。
有賀(面接対策担当):面接対策を行っていると、応募した企業にも関わらず、そのブランドや商品、企業のことをよく知らない方が意外と多いと感じます。先ほどの話のとおり、動機が「受けたい企業」ではなく「受けられる企業」になってしまっており、応募企業への興味が高くない、ということも一因としてあるのでしょう。
応募する企業を必ずしも「好き」である必要はないかもしれません。しかし、「興味」は必要です。転職理由はひとそれぞれですが、少なくとも興味を持てる仕事、おもしろさを感じられる仕事でないと、「思っていた仕事と違った」「仕事のやりがいが見出せない」などのギャップにより、早期退職のリスクが高まってしまうからです。
そのためには、応募する企業のことをよく知らなければなりません。
6月以降は店舗も一定オープンしていますので、うまく時間を見つけて必ず足を運び、接客を受け、商品を手に取ってみること。「まだ早い時間で閉まってしまうので…」「混雑するところは避けたいので…」と、行かない理由が先行してしまう方は、やっぱり選考結果もうまくいきません。本当に心からここで働きたいと思う方は、混雑する時間帯を避けるなどの工夫をして店舗見学し、企業研究を深め、ご自身の言葉でリアリティのある話をすることができています。そして、そこまでできる人が、この厳しい状況において、内定を勝ち得ているのです。
今転職活動中の方は、ぜひ応募する企業への興味を持って準備を行い、面接に臨んでください。
どのように準備をすれば良いかは、みなさんお一人おひとりに合わせて私たちがサポートいたしますので、お気軽にご相談くださいね。
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サービスは無料ですので、転職活動への不安をお持ちの方はぜひお気軽にご相談くださいね。 - 転職支援サービス 無料会員登録
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