<20年8月最新>アパレル・ファッション業界転職マーケットはどうなっている？！東×名×阪キャリアアドバイザー座談会＜前編＞

前回、緊急事態宣言真っただ中に実施したマーケット緊急座談会。
宣言解除後から早3ヶ月が経過しましたが、その間にアパレル・ファッション業界の転職マーケットにはどのような変化があったのでしょうか？また変わっていないことはどのような点でしょうか？
転職現場における「今のリアル」を、東京・関西・東海それぞれのキャリアアドバイザーが語ります。

5月1日に公開された前回のアパレル・ファッション業界転職マーケット座談会はこちら

現状のファッション業界転職マーケットの傾向

まずは、リアルな「今」のファッション業界転職マーケットの傾向を、エリア×職種ごとにまとめました。

川上職種 … デザイナー、パタンナー、MD、生産管理など、主に「ものづくり」に関する職種
川下職種 … 販売、営業、プレス、EC運営など、主に「流通・販売」に関する職種

東京・関東エリア

関西エリア

東海エリア

緊急事態宣言中、一時的にストップしていた企業が6月以降に動き出す傾向は一定見られているものの、その一方で、より厳しくなっている企業も多く見られ、単純に求人総数で言えば、ほぼ横ばいの状態が続いています。どの職種・エリアにも共通しているのが、「採用ハードルが上がっている」こと。
育成ありきの未経験採用やポテンシャル採用はほとんどなく、一定のスキルや経験を持つ即戦力採用が中心となっています。

販売職からEC運営へ、国内アパレルから⾼価格の外資・ラグジュアリー企業へ…といったキャリアチェンジ・キャリアアップを希望される⽅は、今のマーケット感では、転職することでそれを叶えることは難しいため、
１．現職で少しでも希望する職種に近い経験を積んでおく
２．第一ステップとして、希望に近付くための経験が積める企業に応募してみる
ということも意識しながら、日々情報収集、活動いただくことをおすすめいたします。

採用活動を行っているのはどんな企業や職種？

多くの企業が採用活動を一時的に停止、または見直している中、変わらず採用を行っている企業も多数あります。
具体的にどのような企業が活動しているのかをまとめました。

東京・関東エリア

関西エリア

東海エリア

厳しい現状でも採用を行っているのは、それだけの体力のある企業です。企業規模が大きく、コロナ禍の影響はあれど立て直す力のある企業や、むしろ売上を伸ばしている企業、今後の成長戦略をしっかりと持っている企業、新店オープンを控えている企業など、その理由はさまざまなので、しっかりとその背景を捉えておくと良いでしょう。

また、コスメや生活雑貨、アウトドア用品などの商材はコロナ禍においても強く、むしろ採用を強化する企業もあるほどです。それらを広くファッションと捉え、新たなチャレンジのひとつとして加えてみると、今まで目に留まらなかった求人と出会えるかもしれません。

どの求人にも言えるのは、常にあるわけではないということです。ほんの数日、数時間のタイミングで応募のチャンスを逃してしまうこともあります。いつどのタイミングで求人が発生するかは常にアンテナを張り、気になる求人が発生したらすぐに応募できるよう、準備をしておくことをおすすめします。