Fashion★シゴトNEWS
2020.09.01
<20年8月最新>今ならではの転職活動の仕方は?今できることって何?!東×名×阪キャリアアドバイザー座談会<後編>
前回、緊急事態宣言真っただ中に実施したマーケット緊急座談会。
宣言解除後から早3ヶ月が経過しましたが、その間にアパレル・ファッション業界の転職マーケットにはどのような変化があったのでしょうか?また変わっていないことはどのような点でしょうか?
転職現場における「今のリアル」を、東京・関西・東海それぞれのキャリアアドバイザーが語ります。
この状況下で選考に進む人、転職成功している人はどんな強みを持っている?
「買い手市場」と呼ばれるようになって早、5か月あまり。緊急事態宣言が解除された6月以降は求人が戻ってくる…という展望もありましたが、実際のところは職種にもよるものの、横ばいが続いています。そんな中でどのような人が選考に進み、転職成功しているのか、東京・大阪・名古屋それぞれのエリアで日々サポートを行っているキャリアアドバイザーに話を聞きました。
今の状況を前向きに捉え、挑戦する気持ちを持っている方
大堀(東京):変化の大きい今の時代においては、市場の動きをリアルタイムで把握し、これまでの固定概念にとらわれず、「ここを変えていこう!」「こんなこともできる?」と考え、行動に移せることが重要です。これは職種を問わずどの仕事にも共通して言えることで、ポジティブで変化にワクワクするマインドや、主体的な仕事の姿勢が求められます。面接用に作られた根拠に乏しい「元気」「前向き」ではなく、これまでの仕事の中でさまざまな挑戦から成果に繋げてきたことが書類や面接から伝わる方は、企業からの評価も高いです。
高木(関西):転職って、どうしてもネガティブな側面と表裏一体なものですが、その中でもポジティブな面をしっかりと打ち出し、苦労体験や乗り越えてきたことの説得力がある方、これからどんなチャレンジがしたいかを明確に伝えられる方は、面接官に「一緒に働きたい」と思わせるパワーを持っていますね。
黒野(東京):一言で「採用条件が上がっている」「選考ハードルが高い」と言っても、その背景は企業によってさまざまです。それらの情報を真摯に受け止め、企業ごとに「どうすればこの企業に貢献できるだろう?」と考え、丁寧に準備をすることができれば、通過率がぐっと高まります。企業と向き合わず「自分はこうだから」と考えを曲げない人は、特にこれからの時代においては厳しいかもしれません。
高木(関西):先日選考に進んだ方は、応募する企業のテイストや社風に合わせた証明写真を複数用意し、企業理解や意欲をアピールされました。また、ご自身で主体的にポートフォリオを作成し、企業に提案した方は、内容はもちろん、その姿勢そのものに対して高い評価を得ていらっしゃいました。面接で何を話すかだけではなく、その前段階も含め、すべての行動で意欲を示すことが大切です。
スピード感を持って対応できる方
大堀(東京):普段仕事をしていても、レスポンスが早い人とは仕事をしていても気持ちが良いですよね。転職活動における行動力やスピード感も同様です。ある高感度SPA・セレクトショップに応募した方は、企業からの課題や面接スケジュール設定など、すべての依頼に対して判断・決断のスピードが早く、選考がスムーズに進んだことに加え、「普段の仕事の仕方にも通じる」と高評価に繋がりました。
高木(関西):同時に複数の方が応募していたとある求人に対し、飛びぬけて対応スピードの速い方がいらっしゃいました。その方は他の求職者と比較する間もなく選考が進み、あっという間に内定に繋がりました。もちろん速ければ良いというものではありませんが、もしスキル面で拮抗している応募者が他にいた場合、「速い」ということが強みになることは間違いないでしょう。
東(東海):これは「地方あるある」ですが、地方都市から東京や大阪の求人に応募している際、急きょ決まった面接でも「東京ですね!行ってきます!」とフットワーク軽く動く方。企業からも「当社で働きたいと思ってくれているんだな」と前向きな評価に繋がっています。
大堀(東京):1求人に対して応募者が殺到するので、早期に決まってしまい、現職で忙しくしている間に求人が終わってしまった、ポートフォリオを作っている間に他の人に決まってしまった、ということがコロナ禍で増えています。先日も、少し重めの事前課題に対して「しっかり作りたいから」と時間を掛けていたら他の方に決まってしまった、ということがありました。単に意欲面だけでなく、ライバルに負けないという観点でもスピード感の重要性はより高まっていると言えます。
粘り強くやり抜く方
東(東海):採用難易度が上がっているということは、残念な選考結果を受け取る機会も増えているということです。残念な結果であったとしてもめげずに気持ちを切り替える。「自分はちゃんとやったのに」と過信せず、うまくいかなかったことを客観的に振り返って次に活かす。次のチャンスが来たときにすぐに動けるように準備を進める。
タフさが求められますが、そこまでやり切れる方は、多少時間は掛ったとしても、最終的に転職成功に繋がっている気がします。
大堀(東京):何度も課題を作り直し、面接に向けた対策やロールプレイングを何度も行い、ギャップがあればご自身の転職軸を振り返り…最初はうまくいかなくても、愚直にやり続けることで結果に繋げる、という姿勢は、面接の中でも伝わりますし、諦めずに積み重ねたことで手にした内定は、自信にもつながるでしょう。特別な技術が必要なものではないので、ぜひ粘り強くやり抜くことを意識して、転職活動に臨んでいただきたいです。
転職活動に迷っている方、転職活動しても大丈夫かご不安な方へ
既に離職していて早く転職をしたい方、ご自身の経験やスキルをどう活かせるか気になっている方、今が転職どきなのか迷っている方…そんなみなさんに向けて、最後にキャリアアドバイザーからのメッセージをご紹介します。
コロナ前から求人は減ったとしても、新しい仲間を探している企業はある
高木(関西):コロナ禍以降のアパレル業界は、業績悪化や事業縮小、ブランド終了など、厳しいニュースが多く聞かれます。それに伴い、当然ながら採用においても企業が求めるレベルは上がり、未経験でもポテンシャルを見て採用していたような企業でも、今は企業が求めるスキルを備えた即戦力のみの採用がほとんどになってしまいました。
しかし、求人が減り、求めるレベルが上がったとしても、多くの企業が新しい仲間を求めていることは間違いありません。そんな企業と求職者のみなさんが良い出会いをしていただくため、二人三脚で転職活動のお手伝いをさせていただきますので、一緒に頑張りましょう。専門特化ならではの情報提供やアドバイスができますので、ぜひ頼っていただければと思います。
「転職のプロ」のノウハウをうまく活用し、企業に「会ってみたい」と思わせる準備を
大堀(東京):ライバルが多い買い手市場で転職を成功させるには、職務経歴書、課題、面接のすべてにおいて、できる限り精度を上げ、「会ってみたい」と企業に思わせることが重要です。
そのためには、企業が今どんな事業状況なのか?この採用で何を求めているか?などをよく知らなければなりません。しかしインターネットには、偏った口コミや、発信元の分からない情報、すでに終了してしまった求人なども溢れており、どれが正しい情報かを見極めるのは正直難しいと思います。
どのように企業研究すればよいかは以前もお話したものがあるのでそちらも参考にしていただきつつ、ぜひクリーデンスのようなエージェントもうまく活用ください。集めた情報をどのように職務経歴書や面接に落とし込むかまでアドバイスさせていただきます。
黒野(東京):クリーデンスでは、例えば職務経歴書のサンプルを用いて書類作成のクオリティを上げるサービスや、作成した書類の添削サービス、面接に向けた個別のアドバイスなど、転職成功の可能性を高めるためのさまざまなサービスを行っています。アパレル・ファッション業界に特化したサービスだからこそ、企業に入り込んで知り得たきめ細やかな情報をお伝えすることもできます。ご自身の強みを活かして何が何でも転職を成功させたい!という強い意志をお持ちの方、ぜひクリーデンスが持つ情報やノウハウをうまく使っていただければと思います!
今だからこそ、将来に対して明るさを持てる企業探しを
東(東海):このような厳しいマーケットの中で採用を行う企業は体力があり、将来に対して明るさを持てる企業が多いと感じています。踏ん張らないといけないときに一緒に戦ったメンバーは、企業からも頼れる存在になるはず。将来的な年収アップやポジションアップも期待できると思います。もし「このタイミングで転職活動ってどうなんだろう?」と感じている方がいらっしゃったら、目先の不安だけでなく、その先の期待も込めて、あえて今、情報収集や企業探しをしてみるのはいかがでしょうか。
求人が減っているのは事実なので、すぐのご紹介は難しいかもしれませんが、求人は突然発生し、そして突然終わっていくものです。まずは常に最新情報が入ってくる状態にしておき、いざという時にすぐ動き出す!そういう環境を作ってみませんか?
- クリーデンスでは求人のご紹介のみならず、
スムーズに転職活動を行うための全面的なサポートを行っています。
サービスは無料ですので、転職活動への不安をお持ちの方はぜひお気軽にご相談くださいね。 - 転職支援サービス 無料会員登録
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